以前に一度、小岩~新小岩を訪れたことがあったが、
その時の街の印象は、「ガラ悪~」だった。
駅を降りた所から、いろんな国の言葉が聞こえてくる。
韓国、中国・・・アジアのどこでもないような国のネオン、
看板、そして料理店の数々・・・日雇いや外国人の街。
駅前の博多系の居酒屋で飲み直し。
いろんな事があって、小腹が空いたので食べた〆の博多ラーメンが
意外と本格的に美味しくて吃驚。
今夜の寝床はなんと!?一泊3千円のカプセルホテル。
イビキが尋常でなく酷いことは、前々から本人も承知していたので、
フロントでその旨を伝え、
「どこでもいいので迷惑をかけないような場所にしてくれ!」
と頼んだが・・・
一笑されて
「大丈夫です!皆さんイビキかいてますよ!週末は満室ですし・・・」
初めてのカプセルホテルだったが、思ったより広くて寝心地は良かった。
(後で聞いたら、ここのホテルは他のところより広い作りになってるそうだ。)
テレビもついてるし、たまたまやってたNTVの24時間テレビをつけながら、
酔いと疲れであっという間に寝てしまった。
「ZZZzzzzZZZZZzzzzzz・・・・」
まさしく・・・泥のように寝てると・・・突然!!
ロールスクリーンになってる足元の入口が開く。
「うるせぇ~んじゃー!コラー!」
薄暗いがそこにうんこ座りしてる坊主頭の男
一見してすぐに解る、浴衣の両腕から
お見事な和彫りの青い刺青が・・・!
「うわぁ~!吃驚したぁ~ あ~スンマセン~!」
「おら=!服も気がえんと!他人に迷惑かんけんじゃねー!」
と、ヤクザに叩き起こされ説教されてしまった。
「あ、ハイ・・・すんません・・・」
引きずり出されないように必死で奥の方に縮こまるが、
いかんせん畳一畳・・・逃げようがない。
ましてや、ヤクザの方が全うなことを言ってるのが可笑しいと思う男だが、
笑う余裕はなかった・・・正直殺されるかと思った。
朝まで必死で寝ないように起きていたが、
朝方はいつの間にか寝てたと思う。
・・・今までこんなに24時間テレビが、
有り難いと思ったことはない夜だった。(笑)
・・・あまりにも、出来過ぎた話だったので朝一で皆にメールで報告。
「これから風呂に入ってチェックアウトするけど、
まさか?!風呂場でヤクザに再会・・・さすがにそこまではないよねぇ~♪」
なんて冗談で言ってたら・・・
まさかのまさか・・・本当に風呂場で昨夜のヤクザと遭遇。
肩~両袖~おしりの上までビッシリと彫られた刺青。
(・・・お見事でございます!)
もう服脱いじゃってるし、風呂に入らずそそくさと逃げる訳にもいかず、
「すんませんでした~」と小声で謝りながら粗相のないように
隣で背中を流す。
すると、自分の腕にも、この夏は冗談で貼ってた
タツゥーシールが剥がれていなくて、
ホンマもんの刺青と、ショボイ自分のシールが並んで体洗ってるのが
妙に、自分の中で可笑しくて、可笑しくて・・・
しかも、何か突っ込まれるといけないので、
必死でこすって落とそうとする・・・。
(コレ・・シールですから~・・・俺、へたれですから~・・・)
・・・こういう時に限って落ちないものなのです。
お陰さまで会話も弾まずw、すぐに出て行ってくれたので、
なんとかゆっくりお風呂に入ることが出来ました。
・・・カプセルホテルでイビキ殺人事件・・・危ないとこでした。
にしても・・・
世の中、ドラマや漫画みたいなことって本当にあるんですね。
今回は、そういうのを呼び込んでしまう旅になってたのかもしれない。
「フゥー・・・小岩・・・濃い~わ!!・・・(大爆笑)」
12時まで寝てられるホテルだったので、
有り難くお昼まで時間を潰せた。
昨夜は遅かったからよくわからなかったけど、
ロッカールームには「これが家財道具一式です!」って感じの
日雇い労働者の唯一の寝床になっていた。
でも一日3千円じゃ、1ヶ月で9万円・・・そんなに安いわけではない。
ネット難民・・格差社会・・ニート・・派遣・・・ワーキンプア・・・
外国人・・・ヤクザ・・・。
またもや、社会の裏側を一晩で見たような気がする。
でもさ・・・カプセルホテルなんかにいるヤクザ・・・
しかも全身刺青・・古風な旧タイプなんて、きっと「訳アリ」なんだろうな・・・。
少しヤクザの人生を想像してみたら、寂しい気分になった男。
昨夜の仲間と合流。彼の行きつけの立ち飲み屋で真昼間から奢ってもらう。
店のテレビでは「アッコにおまかせ!」をやっていた。
ますだおかだの「スベり芸」は素晴らしいと絶賛してみたり、
待ち合わせの時に、ラリったおっちゃんが何かを叫びながら
通って行ったことを報告したが・・・
「ふーん・・いつもそんな感じ・・」と、軽くあしらわれてしまった。(笑)
一品100円~300円くらい 酒や焼酎が200円程度・・・
1000円も飲めば満腹、2000円飲んだら泥酔だろう。
現金かチケットを買って、現品と交換するシステム。
このお店は「マグロ」が押しのようで、もちろん刺身もいいが、
「魚卵生刺身」ってのが美味しかった、珍味ですね。
アゴ焼きってのも骨をしゃぶりながら食いつく・・・
・・・うーん!美味し!
二軒目は、「野菜炒め」が絶品という中華料理屋さん。
妙に腰の低い汚れた小熊のプーさんのような店主で、
冷水の代わりに麦茶をポットに入れて出してくれてるのだが、
それを良いことに、コンビニで買った焼酎のワンカップを勝手に持ち込み、
その麦茶で割りながら飲み始める・・・「勝手に焼酎麦茶割り」。
「野菜炒め 500円」は、確かに絶妙な火通し加減と味付け
・・・こりゃまた美味し!
持ち込みで堂々とただ酒飲んでるのに・・・
「なんも言わんのか?」
小岩は、ホント社会の底辺ではあるが、
底力に満ちた素晴らしい街だった。
遠慮やカッコなんか付けてたら生きては行けないのだ。
たぶん、いつも周りの目を気にして、足の引っ張り合いを
ギスギスとやってる「勝ち組?」より、
よっぽどココに住んでる人達の方が何倍も輝いて見える。
まさに、Dead or Alive
食うことがままならないような世界では、
生きることに迷ってる暇はない。
「・・・迷いが無いから・・・強いのだ!!」
俺もなんか・・・パワー貰った気がする・・・
男は持ち込み焼酎の勝手麦茶割りを、
飲みながらそんなことを考えていた。
「氷~!入れて~!」
「・・・はい、はい、すんませんねぇ~・・」
と、謝りながら氷を入れてくれる
人の良い中華料理屋の店主・・・・憎めませんが・・・
「・・・さすがにそこは・・・怒ってもいいと思う!!」(笑)
夕方、たまたまこの週末、引越しの手伝いで
大宮に来ていたバンド仲間に
「(大きな)荷物だと思って・・・帰り乗せて~♪」
と頼んでいたのが幸いした。
・・・すんません、もう帰り賃もございません・・・。
来月、結婚式の2次会でうちらのバンド演奏をする新宿の
レンタルパーティールームの下見に新宿へ。
(担当者の女の方がすんごく可愛かったなぁ~。)
サクサクと下見&打合せを済ませ、
「東京一の人気ラーメン店?」と一時期は
呼び声高い「麺屋 武蔵」へいざ出陣!
・・・思ったより不発だった為、立て続けにすかざず二軒目。
盛りの良さと、ニンニクたっぷりのB級グルメの王道のような
豪快系ラーメンの「ラーメン 二郎 新宿店」をやっつけて・・・
ようやく帰れることに・・・いや、帰していただけることに・・・。
(ラーメンの詳細レポートは、
いつものラーメン・ブログ「大盛りユキヒロック」で・・・)
http://blogs.yahoo.co.jp/yukihi69
せっかくの歌舞伎町でしたが、もうココで遊ぶ元気もありまへん。
・・・堪能しすぎた東京二泊三日。
「ありがとう! 東京!! ありがとう みんな!」
疲れたけど、面白かったです。
旅はやっぱ人ですね。
綺麗な観光地だけ廻ってても何も楽しくない。
旅はいろんな人と会うからこそ楽しいのだと思う。
「もう・・ヤクザは懲り懲りですけど・・・」
男はそんなことを思いながら、帰りの車で荷物のフリをしていたが、
また大きなイビキをかいていたに違いない。
完。
その時の街の印象は、「ガラ悪~」だった。
駅を降りた所から、いろんな国の言葉が聞こえてくる。
韓国、中国・・・アジアのどこでもないような国のネオン、
看板、そして料理店の数々・・・日雇いや外国人の街。
駅前の博多系の居酒屋で飲み直し。
いろんな事があって、小腹が空いたので食べた〆の博多ラーメンが
意外と本格的に美味しくて吃驚。
今夜の寝床はなんと!?一泊3千円のカプセルホテル。
イビキが尋常でなく酷いことは、前々から本人も承知していたので、
フロントでその旨を伝え、
「どこでもいいので迷惑をかけないような場所にしてくれ!」
と頼んだが・・・
一笑されて
「大丈夫です!皆さんイビキかいてますよ!週末は満室ですし・・・」
初めてのカプセルホテルだったが、思ったより広くて寝心地は良かった。
(後で聞いたら、ここのホテルは他のところより広い作りになってるそうだ。)
テレビもついてるし、たまたまやってたNTVの24時間テレビをつけながら、
酔いと疲れであっという間に寝てしまった。
「ZZZzzzzZZZZZzzzzzz・・・・」
まさしく・・・泥のように寝てると・・・突然!!
ロールスクリーンになってる足元の入口が開く。
「うるせぇ~んじゃー!コラー!」
薄暗いがそこにうんこ座りしてる坊主頭の男
一見してすぐに解る、浴衣の両腕から
お見事な和彫りの青い刺青が・・・!
「うわぁ~!吃驚したぁ~ あ~スンマセン~!」
「おら=!服も気がえんと!他人に迷惑かんけんじゃねー!」
と、ヤクザに叩き起こされ説教されてしまった。
「あ、ハイ・・・すんません・・・」
引きずり出されないように必死で奥の方に縮こまるが、
いかんせん畳一畳・・・逃げようがない。
ましてや、ヤクザの方が全うなことを言ってるのが可笑しいと思う男だが、
笑う余裕はなかった・・・正直殺されるかと思った。
朝まで必死で寝ないように起きていたが、
朝方はいつの間にか寝てたと思う。
・・・今までこんなに24時間テレビが、
有り難いと思ったことはない夜だった。(笑)
・・・あまりにも、出来過ぎた話だったので朝一で皆にメールで報告。
「これから風呂に入ってチェックアウトするけど、
まさか?!風呂場でヤクザに再会・・・さすがにそこまではないよねぇ~♪」
なんて冗談で言ってたら・・・
まさかのまさか・・・本当に風呂場で昨夜のヤクザと遭遇。
肩~両袖~おしりの上までビッシリと彫られた刺青。
(・・・お見事でございます!)
もう服脱いじゃってるし、風呂に入らずそそくさと逃げる訳にもいかず、
「すんませんでした~」と小声で謝りながら粗相のないように
隣で背中を流す。
すると、自分の腕にも、この夏は冗談で貼ってた
タツゥーシールが剥がれていなくて、
ホンマもんの刺青と、ショボイ自分のシールが並んで体洗ってるのが
妙に、自分の中で可笑しくて、可笑しくて・・・
しかも、何か突っ込まれるといけないので、
必死でこすって落とそうとする・・・。
(コレ・・シールですから~・・・俺、へたれですから~・・・)
・・・こういう時に限って落ちないものなのです。
お陰さまで会話も弾まずw、すぐに出て行ってくれたので、
なんとかゆっくりお風呂に入ることが出来ました。
・・・カプセルホテルでイビキ殺人事件・・・危ないとこでした。
にしても・・・
世の中、ドラマや漫画みたいなことって本当にあるんですね。
今回は、そういうのを呼び込んでしまう旅になってたのかもしれない。
「フゥー・・・小岩・・・濃い~わ!!・・・(大爆笑)」
12時まで寝てられるホテルだったので、
有り難くお昼まで時間を潰せた。
昨夜は遅かったからよくわからなかったけど、
ロッカールームには「これが家財道具一式です!」って感じの
日雇い労働者の唯一の寝床になっていた。
でも一日3千円じゃ、1ヶ月で9万円・・・そんなに安いわけではない。
ネット難民・・格差社会・・ニート・・派遣・・・ワーキンプア・・・
外国人・・・ヤクザ・・・。
またもや、社会の裏側を一晩で見たような気がする。
でもさ・・・カプセルホテルなんかにいるヤクザ・・・
しかも全身刺青・・古風な旧タイプなんて、きっと「訳アリ」なんだろうな・・・。
少しヤクザの人生を想像してみたら、寂しい気分になった男。
昨夜の仲間と合流。彼の行きつけの立ち飲み屋で真昼間から奢ってもらう。
店のテレビでは「アッコにおまかせ!」をやっていた。
ますだおかだの「スベり芸」は素晴らしいと絶賛してみたり、
待ち合わせの時に、ラリったおっちゃんが何かを叫びながら
通って行ったことを報告したが・・・
「ふーん・・いつもそんな感じ・・」と、軽くあしらわれてしまった。(笑)
一品100円~300円くらい 酒や焼酎が200円程度・・・
1000円も飲めば満腹、2000円飲んだら泥酔だろう。
現金かチケットを買って、現品と交換するシステム。
このお店は「マグロ」が押しのようで、もちろん刺身もいいが、
「魚卵生刺身」ってのが美味しかった、珍味ですね。
アゴ焼きってのも骨をしゃぶりながら食いつく・・・
・・・うーん!美味し!
二軒目は、「野菜炒め」が絶品という中華料理屋さん。
妙に腰の低い汚れた小熊のプーさんのような店主で、
冷水の代わりに麦茶をポットに入れて出してくれてるのだが、
それを良いことに、コンビニで買った焼酎のワンカップを勝手に持ち込み、
その麦茶で割りながら飲み始める・・・「勝手に焼酎麦茶割り」。
「野菜炒め 500円」は、確かに絶妙な火通し加減と味付け
・・・こりゃまた美味し!
持ち込みで堂々とただ酒飲んでるのに・・・
「なんも言わんのか?」
小岩は、ホント社会の底辺ではあるが、
底力に満ちた素晴らしい街だった。
遠慮やカッコなんか付けてたら生きては行けないのだ。
たぶん、いつも周りの目を気にして、足の引っ張り合いを
ギスギスとやってる「勝ち組?」より、
よっぽどココに住んでる人達の方が何倍も輝いて見える。
まさに、Dead or Alive
食うことがままならないような世界では、
生きることに迷ってる暇はない。
「・・・迷いが無いから・・・強いのだ!!」
俺もなんか・・・パワー貰った気がする・・・
男は持ち込み焼酎の勝手麦茶割りを、
飲みながらそんなことを考えていた。
「氷~!入れて~!」
「・・・はい、はい、すんませんねぇ~・・」
と、謝りながら氷を入れてくれる
人の良い中華料理屋の店主・・・・憎めませんが・・・
「・・・さすがにそこは・・・怒ってもいいと思う!!」(笑)
夕方、たまたまこの週末、引越しの手伝いで
大宮に来ていたバンド仲間に
「(大きな)荷物だと思って・・・帰り乗せて~♪」
と頼んでいたのが幸いした。
・・・すんません、もう帰り賃もございません・・・。
来月、結婚式の2次会でうちらのバンド演奏をする新宿の
レンタルパーティールームの下見に新宿へ。
(担当者の女の方がすんごく可愛かったなぁ~。)
サクサクと下見&打合せを済ませ、
「東京一の人気ラーメン店?」と一時期は
呼び声高い「麺屋 武蔵」へいざ出陣!
・・・思ったより不発だった為、立て続けにすかざず二軒目。
盛りの良さと、ニンニクたっぷりのB級グルメの王道のような
豪快系ラーメンの「ラーメン 二郎 新宿店」をやっつけて・・・
ようやく帰れることに・・・いや、帰していただけることに・・・。
(ラーメンの詳細レポートは、
いつものラーメン・ブログ「大盛りユキヒロック」で・・・)
http://blogs.yahoo.co.jp/yukihi69
せっかくの歌舞伎町でしたが、もうココで遊ぶ元気もありまへん。
・・・堪能しすぎた東京二泊三日。
「ありがとう! 東京!! ありがとう みんな!」
疲れたけど、面白かったです。
旅はやっぱ人ですね。
綺麗な観光地だけ廻ってても何も楽しくない。
旅はいろんな人と会うからこそ楽しいのだと思う。
「もう・・ヤクザは懲り懲りですけど・・・」
男はそんなことを思いながら、帰りの車で荷物のフリをしていたが、
また大きなイビキをかいていたに違いない。
完。