
ドイツ映画「バンディッツ」↓
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獄中でロックバンド“バンディッツ”を結成した4人の女囚たち。
彼女らは警察のパーティを利用して脱獄に成功し、
逃亡生活を続けながらゲリラ・ライヴを敢行。
やがてレコード会社も彼女らに注目し始め、
CDもヒットし、若者たちの間でムーヴメントと化していく。
しかし警察の執拗な追跡に、次第に彼女らは追い詰められていき…。
・・・という映画です。
ドイツ映画って、独特の乾いた感じがあって、
なんだろ?コンクリート剥き出しの冷たさと言いますか・・・
好きなドイツ映画では「ブリキの太鼓」を思いつくが、
この映画がまた好きなドイツ映画のもう一本になった。
低予算をカバーする脚本と音楽・・・
ロードムービーにしたのも、その辺の事情もあったのか?
・・・でも、そのお陰で映像に迫力と言いますか、リアリティーが生まれ、
それぞれの過去に影を持ちながらも、生き生きとした
4人の表情が冴えている。
全編MTVのような映像美がクール。
ドイツ映画の冷たい感じって、空の色なんじゃないかと思う。
日本のように曇った鈍色の空。
ラストの港でのゲリラ・ライブでは、赤いフィルターを鈍色の空に向かって
高々と自由を宣言するような太鼓の響き。
カッコイイ~♪
各所でちょっと首を捻りたくなるような「粗い部分」もありますが、
それをも補ってやまないクールさがあってカッコイイの一言。
音楽も良いので、OSTのCDを探したい。
110分かな?2時間ない短さも丁度いいのかもしれない。
音楽好きなら観ておいて損はしないと思います。
マイナーだけに、ちょっとお気に入りにしときたい映画でした。