ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

企業「栄枯盛衰」の要因

2011年05月28日 04時34分06秒 | Weblog
あの、東京電力でさえ、大地震の一揺れで企業の存続が問われるほどの状況に陥ります。
大震災の影響で、トヨタとホンダの自動車生産台数が八割も減少したという事です。
一方、経営再建中のJALの営業利益は急上昇。

みずほ銀行はシステム障害のトラブルで今後の動向がどうなるか・・・

大企業でも栄枯盛衰は激しいですね、
色々な要因で、企業を取り巻く経営環境が変化するわけです。

それでも、中味を見ると栄枯盛衰の要因は異なるようですから、経営者としては勉強になります。
『人のふり見て、我がふり直せ』といったところでしようか、

災害などの外的要因による経営環境の変化と業績低下は、
本当にお気の毒としか言いようがない部分もあります。
それでも
企業としての組織が若くて、活性化していれば、
怪我からの復活、自立蘇生能力も高いですから早く復活できるはずです。
切り傷だって、若くて体の組織が活性化していれば、すぐに治りますね、

しかし、
企業の「制度疲労」や経営者の怠慢で時代に取り残されるような企業が多い事も事実だと思います。

企業と云う「組織」は人間の体と同様「生き物」のように感じます。
組織に帰属する人間はさしずめ「細胞」のようなものでしょうか、

細胞が古くなれば、組織の老化が進みます。
細胞が腐って「癌」のように悪性化したら、組織は壊死(倒産)するわけです。

ですから、
経営者やスタッフは常に自己改革しなければいけません。
企業組織の「改善」などは、さしずめ元気を取り戻すための「栄養剤」のようなものなのです。

組織には、常に「刺激」を与え、常に新鮮な経営体質を維持できるよう努めましょう。

色々な企業の方と話していると、企業それぞれのカラーと云いますか、
「体質」や「体臭」のような物を感じます。
これは、社員個人の特性ではなくて、「企業」としての「体質」なのだと強く感ずる事があります。

中核となるべき、管理職から、
「当社はどうも、古くて悪い体質で・・・」などと云う言葉を聞くと、呆れてしまいます。

組織の中核たるスタッフが、
自社の体質を批判したり、嘆いているようでは、「企業組織」としては先が見えているともいえます。

やはり、企業やビジネスは『人材』という細胞によって成立していると感じます。
「人のふり見て、我がふり直せ!」です。

みかん、リンゴなどの果実でも、
腐ったモノがあれば、同じ箱の中のものは腐りやすいわけですから、
腐った体質の企業と触れ合う事は、禁物です。

あなたの、会社(箱)の中には、
周囲に腐敗を撒き散らすような腐った果実のような社員は存在していませんか?

もし、貴方自身が腐った果実なら「辞表」を書きべきなのですが、
そんな人材に限って、腐りきっていますから、そんな事を考えるはずもありません。
実に困ったものだと思うわけです。

よく考えれば、とんでもない時代なのです。

東京電力、日本航空、トヨタ、ホンダ、みずほ銀行、その他・・・・・・・、
超スーパー大企業でも、明日は何が起こるか判らない時代です。

一般企業にとって、明日が判らないのは当たり前、

全ての企業の栄枯盛衰は、人から始まるのです。