長期政権の暴走を止められない日本を嘆きながら、アメリカでもクリントン女史がまさかの敗北を期しトランプが就任したのには心から落胆。その後、トランプが次から次へと、環境問題軽視、コロナのパンデミックでの無責任な対策を見るに至っては、あきれ果て、日本の民主主義のお手本がこの体たらくでは、もう日本というより、世界や人間界が凋落しているのか?と嘆きを深くしてきました。
今年になって、トランプがホワイトハウスを去り、バイデン・ハリスの政権コンビ誕生!やっと胸をなで下ろしたところでした。ただ、どうやらアメリカではトランプがまだ力を持ち画策を続けているようで、11月2日の米バージニア州知事選では、共和党の新人候補が民主党候補の前知事を破り勝利したとのこと。民主党に黄信号がともったとされ、再び不安な気持ちにになっていた(ココから)。
でも、民主党が頑張っているニュースも入って来て、少しほっとしているところだ。それが、下のアダムス氏の当選。
1990年に初めて黒人でニューヨーク市長になり、警官の数を増やして犯罪率を減少させ、街の治安改善に貢献したディビッド・ディンキンズ市長(民主党)。それ以来の31年ぶりの黒人2に目の市長だ。アメリカの黒人の進出も、進んできていると感じられた。
このディンキンズ氏とアダムス氏の間には、ルドルフ・ジュリアーニ(≪民主党≫→共和党)が警官の数を大幅に増やして、ニューヨークの治安回復・再開発に成功して高く評価されたのが記憶に残る。だが、一方で、無実の黒人の誤認射殺なども起き、さらに自らの不倫や健康問題で政界から引退。ジュリアーニ氏は現在、前回の大統領選で不正投票があったなどと誤った情報を主張してトランプを支援した行為で、弁護士資格を停止された状態。名声を記憶した者を失望させている。
その後には、ブルンバーグ市長も(≪民主党≫→共和党→無所属→市長退任後2018民主党)活躍、さらに24年ぶりに民主党市長となった前任のビル・デブラシオ市長も、配偶者が黒人女性という点がいかにも民主党らしい。高所得者に増税して、その予算で保育園を無料にするなど、社会福祉に力を入れ、低所得者用のアパートを増やし弱者に寄り添う市政を貫いた。それを引き継いで、今回の黒人のNYアダムス新市長が来年早々からの就任する。
自身も貧しい家庭から身を起こしたアダムス氏。「私は夢を実現した。あなたの夢への障壁を私が取り除く」との言葉を是非実現してほしい。
アメリカには、これからも「多様性を重んじ、貧しいものにも豊かさをもたらそうとする民主主義のお手本」であり続けてほしい。暗雲の立ちこめてきている日本でも、負けずにこれから「多様性を重んじ、世界全体の幸せを見据えて努力していける広い視野の人々」が力を持つ社会が実現できますように!!!
<2021年11月3日17:37>
左上から、明るい木星、やや暗めの土星、右下の明るい金星。今、夕方の空に並んで見えています。今日は、三日月が金星の下の地平線近くに日没すぐなら見られるかも?8日には金星と月が接近します。