今、日が沈んだ後の空に金星がきれいです。地平から20度の高さで結構低めなので、西に開けた場所に行ってみたとしても、日没後早めに見ないと地平の障害物に入り込んでしまいますが・・・。
ただ、それでも滅茶苦茶に明るい星なので見やすいともいえます。
金星は、まさに「明るい星=明星」ですからね。その明るさは、太陽・月に次ぐ明るさと言われています。
さて、この金星、私は肉眼惑星観察派なので、双眼鏡を持ち始めた今でも金星の満ち欠けについては、目にすることはありません*が、今ちょっとその「金星の満ち欠け」について調べていたら・・・とても優れものの素晴らしいサイトが見つかりました!
県立ぐんま天文台「天文FLUSH解説/金星の見え方~形と大きさ」です。まずは、クリックしてご覧ください。素敵な動画で、見事にすっきりと金星が形を変えて満ち欠けする様子や、手前にきた時大きくなる様子が理解できるように制作されています。
金星は地球と太陽のほぼ4分の3の軌道を地球より速いスピードで回っています。だから、地球と金星の位置は微妙にずれて金星が地球を内側で追い越していくのですが、この動画だとそれがひと目わかり、さらに地球がとまったと仮定した図ものせているので、実にわかりやすいです。
絵もとても鮮明でいい感じで、楽しく何回も見て楽しんじゃいました。
望遠鏡を使わなければ、明るい星ということで、光る面積は遠い時は太目、近づくと細目の形になるのであまり変化は感じられませんが、そんなことが起こっているのが面白いですね。
また、そんなことが、地球とほぼ同じ大きさの金星で起きているのに、それが分からないほど、金星が点に見えるほど遠くにあること。一方太陽はそれでも月ほどに大きいというのもなんとも宇宙のとてつもない大きさと神秘を感じます。
太陽の桁外れのスケールとその圧倒的な熱に畏敬を感じます。
地球がまわっていることも、月が地球の周りをまわっていることも、月を従えた地球が太陽のまわりを他の惑星と共にまわっていることも、すごいですよね・・・・。
ガリレオは、この金星の満ち欠けをみて、金星は自分で光を放って燃える星ではなく、地球のように太陽に照らされて光る惑星だと確信し、それが木星の衛星発見とあわせて地動説の根拠に繋がったそうですよ。
夕陽の沈んだ後、あなたも金星をみながら宇宙について考えてみて下さいね。
*長崎の天文台で昼の金星を、白井プラネタリウムの星観察会で夜の金星を見たことはありますけどもね~。その節は、お世話になりました。
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