ここ数年、ゴールデンウィークの登山は唐松岳に行くことにしていたのだけれど
去年は事情があり行かれず。
いつもゴールデンウィークの頃は雪が少ないので、今年はもっとたっぷり雪が残っている時に行きたいと思っていました。
ゴールデンウィーク前は唐松頂上山荘はまだ開けていないので泊ることはできません。
キツイけれど行くのなら日帰り。
登山口にある八方池山荘が通年営業しているので、前泊すればゴンドラ運転開始を待たず
早い時間から行動を起こすことが出来る。
そう考えてお天気が良いという昨日行ってきました。
しかし白馬までの交通機関、中央線~大糸線の接続が悪いのなんの。
JRは新幹線を使ってねとわざと接続考えずタイムテーブル作っているのではないでしょうか。
仕方なく高いけれど新幹線で長野入り。
長野からの特急バスは犀川に沿って里山の桜が満開でとてもきれいでした。
白馬に入ると前方に神々しく白く輝くお山さま。
それだけで感激です。
地元の方は毎日この素晴らしい山々を眺められるのですね。
八方池山荘の宿泊客は10名ほど?
宿泊人数が少ないのでグループごとにお部屋が割り当てられ、私は一人で一部屋使えました。
水不足でシャワーのみでしたが汗を流すことが出来ました。
3時半ごろ着いたので少し写真を撮ったり少し登ったり。
山荘脇から白馬三山もきれいに見えました。
夕食。すごいボリュームです。何とか食べきりました。
夜は星がきれいでした。
5年前には日帰りしたけど、それから大分体力落ちているので山頂までは無理だろう、
丸山を目標にあわよくば尾根まで上がって剱を拝めれば。
朝食を頂いてから7時に出発と思っていたらみなさん早い出発で朝食食べたのは二人だけでした。
途中ですれ違った宿泊の方たちは4時とか4時半に出発したと言っていました。
やっぱり尾根まで登ろうとしたらもっと早くなくちゃいけなかったみたい。
でも後はトイレの問題もあります。
早く出発してゆとりをもって登っても、あまり時間をかけ過ぎられない。
頂上山荘が開いていれば借りられるけど。
コース 八方池山荘~八方池~丸山~八方池~八方池山荘
今年は4月に雪が降ったり寒かったからか、登山口から雪がばっちりありました。
公衆トイレはまだ半分雪に埋まっていました。
コースには部分的に夏道が出ているところもありますが、大部分は雪みちです。
何度でも同じ写真・・・
北信の山々。八方池はまだ雪の下。
一番奥の丸い山が丸山かな~?
鹿島鑓ヶ岳、五竜岳。
無風快晴ですが南の方は少し薄雲が出ています。
ようやく丸山のケルンが見えるところまで登ってきました。
前を行くお二人は朝一のゴンドラに乗ってきた方たち。
上の樺で追い越されてしまいました。
だって、八方池まで今までは一時間ぐらいで行けていたのが今年は5割増しぐらいかかってしまった・・・。
今までならもう丸山に着いている時間・・・。
哀しいけどやっぱり体力は確実に落ちています。
丸山に到着~。
白馬三山。白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳
どうしよう?
ここで食事してまったりする?
稜線まで私の足であとどのぐらいかかるのか?
何とか行く時間はあるかも知れないけれど、行かれなかったら途中で戻らなければならない。
それにトイレ我慢できなくなったら・・・。
戻ってきた人が、あのピークまで行くと不帰がきれいに見えますよ、と言うのであそこまで登ってみることに。
唐松岳 不帰三峰 不帰二峰(南峰、北峰) 不帰一峰
尾根への道
結局、無理せずここで食事をして帰ることにしました。
これだけの景色を見られただけでも良しとしましょう。
気温が高いせいで雪が大分緩んできています。
ズボッとハマるのが怖くて、踏み跡を外さないように慎重に下ります。
が、若い人たちは雪を蹴散らすようにザクッザクッと豪快に下って行きます。
あれでも平気なんですよね~。
所々に穴ぼこ。
第二ケルンの下でとうとうやってしまいました。
恐怖の踏み抜き体験。
ズボッと右足が腿まで埋まって、いつもなら足をそのまま抜けばいいのだけれど
腿まで埋まったものだからお尻が着いた拍子に雪が崩れ踏み抜きの穴に落ちて塞がれてしまい
足が抜けなくなってしまいました。
湿った重い雪はまるでセメントで固められたように足を動かそうにもびくともしません。
ピッケルで雪を搔いてもすぐ埋まり掻いても掻いても掻いた雪が落ちてきて・・・。
誰も通りかからず、すごく不安。このまま足が抜けなかったら・・・。
これは気長に雪搔きするしかない。
すごく長く感じたけど10分ぐらい?悪戦苦闘の末、ようやく足が動かせるぐらいになりました。
雪が被って固まったらほんとに身動きできない。
雪崩ってきっとこんな風なんだろうなと思いました。
片足だけだったけれど雪崩の恐怖を実感してホントに怖かった。
白馬三山にお別れ。
最初から丸山まで、という気持ちがあったけれど
丸山まででもやっぱり体力的に日帰りはキツイ。
また来ることが出来るなら、やっぱり上で泊るほうが楽かも。