日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



せっかくの三連休、土曜日のお天気は関東以西ではまずまずのようだったので編笠山に行くことにした。
南八ヶ岳は若い頃赤岳に登ったきりで、距離的にも中途半端でその後登る機会がなかった。
日帰りで行くには編笠山ぐらいしか行かれない。
少し余力があれば権現岳まで行きたいと思っていたが・・・。

小淵沢からタクシーで観音平に向かう。
晴れてはいるが前方の八ヶ岳の山頂付近には灰色の雲がかかり、いや~な予感。
観音平には車がいっぱい止めてあり、たくさんの人が入山していることがわかる。

編笠山はその名の通り編笠の形をした山だ。
登り始めは緩やかにミズナラ林の中を行く。お花を期待していたがあまり咲いていない。
が、木々の緑がとってもきれいで気持ち良く『森林浴』の気分。

しかしとっても蒸し暑く『あぶ』だの小さな虫だのがいっぱい人間の周りにまとわり付き、不快で堪らない。
しかもシャツの上からでもチクッと刺しけっこう痛い。

山頂付近までずっと樹林帯で途中の休憩地点『雲海』からは富士山も雲間から見えていた。


森林浴を楽しむ気分も途中『押手川』まで。
押手川からの急登がきつかった。それまでの歩きやすい道とは一変して木の根っこや大小の石のゴロゴロとした道になり、山頂へ直登となった。


少し登っては休み、また少し登っては休みの繰り返し。
時折夕方のように薄暗くなりいやな予感は更に強くなる。
(もしかして夕立やカミナリがあるかもしれない。本当ならここで登らずに引き返したほうがいいのかも)
こんなことを考えながら、しかしここで引き返すという『勇気』はなく、他の人もみんな登っているし~(みんなで登れば怖くない!?)とそのまま登山を続けたのだった。

押手川から山頂まで1時間15分のコースタイムだったが、バテバテで1時間45分もかかってしまい、もう途中から権現岳へ行くつもりはすっかりなくなっていた。

花は小さな『ごぜんたちばな』『つまとりそう』『みねうすゆきそう?』『こけもも』などが咲いていたが、あまり多くはない。
山頂付近には『はくさんしゃくなげ』がたくさんあったが、花の時期は終わってしまったのか花はほとんど咲いていなかった。
ごぜんたちばなつまとりそう
みねうすゆきそう?こけもも








よつばしおがまはくさんしゃくなげ

ようやく森林限界を超え石ころだらけの山頂に到着。
広々とした山頂ではたくさんの人が休んでいた。

すっきりと晴れていれば360度の眺望が楽しめるはずだが、目の前の南アルプスは山頂に雲がかかり、富士山ももう見えなくなってしまっていた。残念。

適当な石ころに腰を下ろし昼食を食べ、のんびりとする。
赤岳方面に雲はかかっているが空も明るくなり、風も無く暖かでとっても気持ちがよかった。

     阿弥陀岳    中岳    赤岳        ギボシ      権現岳


どうせ権現岳には行かないのだからこの気持ち良い山頂でゆっくりしてから下ろう。日は長いし夕方までに下に着けばいいのだから。
そう考えて一時間近くのんびりしてしまったのが大間違いだった。


山頂を発ったのが13時45分。青年小屋を14時25分。
青年小屋までの道もかなり急で、大きな岩がゴロゴロしていてとても歩き難かった。
青年小屋を発ってから5分ほどした時、遠くで雷鳴が!
(やだ!こっちに来なければいいけど)
という願いも虚しく、雷鳴はだんだん近づいてくる。
30分ほどしてからは雨も降り出してきた。益々近づいてくる。
とうとう頭の上で鳴り出した。雨も激しくなってきた。
初めはゴロゴロといっていたのがだんだんバキッという音になってくる。生きた心地がしないというのはこういうこと。
一度はピカッとしてすぐバキッといった時には思わず飛びあがってしまった。
怖くてどうしていいかわからずおろおろしていたら、すぐ後ろからご夫婦連れが下りてきたので少し落ち着いた。
足が疲れたなんて言っていられない、ひたすら転がるように下りてきた。
これまで山でカミナリに遭ったことは一度も無かった。こんなに怖い思いをしたのは初めてだった。

観音平に近づく頃、一時間以上も暴れたカミナリもようやく遠のき日が射してきた時には本当に心からホッとした。

いつもは下山は慎重に時間をかけるのだが、今回は大急ぎで下る途中、石ころに乗った時に踵をひねってしまった。
やっちゃった~と思ったがその時は痛みを感じる余裕もなかった。電車を下りてから痛み出し、腫れも出てきてしまった。

反省点。
カミナリの予感はあった。なのに登山を続けたこと。
しかし途中で引き返すのは本当に難しい。せっかく来たのにという思いがある。
次にまたこういう場面があったらどうするか?引き返す勇気が持てるだろうか?

山は早発ち、早着の原則を忘れるべからず。
山頂でのんびりし過ぎた。下山はなるべく早くしないといけない。





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