日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



右ひざリハビリ登山、第二弾です~。

右膝の具合が一進一退という状態で、山に行くのに不安があったが、
膝の痛みが治まってから行こうなんて思っていると、一生山など登れなくなってしまうと今更気が付いた。
先生の言うように、痛いからって山に登れないのはつまらない・・・。
この膝はもうこれからずっとこの状態で付きあって行かなければならないんだな~と思った。
そして痛みがひどくなったら貰ってある薬を使えばいいんだ・・・。

ようやくそんな風に思えてきて、それじゃああまり厳しくないコースで岩場のお試しもできる
木曽駒ケ岳~宝剣岳に登ってきました。

中央アルプスは実は初めてです。
すごく混むという印象でなかなか行こうという気持ちにならなかった場所。
おまけにアクセスが面倒。

しかし、お花も終わり紅葉には早過ぎのこの時期なら、そう混み合うこともないだろう。
そして調べてみると木曽駒ケ岳に行くについては、高速バスがロープウェイもセットのチケット(一万円)を発売していると言うことがわかり、案外簡単に行くことができるとわかりました。
この連休はお天気も悪くなるらしいし、やはり混むということを考え、連休前に行くことにしました。

飯田行きの高速バスで駒ケ根インターで下車です。
初めての場所でしらび平行きのバスの乗り換えに不安だった。
きっと何人か登山者がいるだろうと思っていたのに、駒ケ根インターで降りたのはたったの4人。
しかも登山者は私一人!
右に行くのか左に行くのか・・・。
一緒に下りた二人組のおにいちゃんに聞いてみると、多分こっちでしょうと2~3分歩く。
一般道に出てバス停を見つけホッと一安心。
二人組おにいちゃんたちはタクシーを呼んでどこかに行きました~。ありがとさんです。
バスには駒ヶ根駅から乗ってきたらしい乗客が数人。
途中の駐車場からたくさん乗ってきて、ほぼいっぱいとなりました。

コース  しらび平~千畳敷~乗越浄土~伊那前岳~乗越浄土~木曽駒ケ岳~頂上木曽小屋(泊)
     ~木曽駒ケ岳~宝剣岳~極楽平~千畳敷

しらび平からロープウェイで一気に2640mの千畳敷に運ばれます。
写真で良く見る有名な風景が広がります。
案外狭い印象・・・。
昼近くということですでにガスで景色が見えたり見えなかったり。うぅ~ん。
ベンチに腰掛けお昼を食べてから出発です。


カールのお花畑はまだ咲き残りのお花がちらほら咲いていました。
ミヤマリンドウとウメバチソウ。










乗越浄土へはすぐ届きそう~。
が、そんなに甘くは無い! 上部でジグザグと急傾斜になります。


観光の方たちはここを一周して帰るのですね~。
遊歩道から分かれて登り始めます。


一時間ほどで乗越浄土に着きましたが、ガスで全く見えません。
はてさてどっちに行ったものか・・・?
道標向かって左が宝剣岳(宝剣岳は見えていた)、右が木曽駒ケ岳・・・。
と思い込み、右の道を進みます。


あれが中岳かな?


『九合目』・・・もうすぐ頂上かな?


ウラシマツツジがもう紅葉してる~。


緩やかな道をアップダウンしながら進みます。
30分余り歩いて、ずんずん下りになりました。
こんなに下っちゃうんだ・・・。

何やら石碑と『八合目』の道標~!

登っているはずなのに明らかに『8合目』はおかしい!
もしかしてまた道間違い?!

あわてて引き返しました。
心臓がドキドキ。
でも緩やかな道でよかった~。
30分ほどで乗越浄土に戻れました。往復1時間余りのロス。
でもお散歩だと思えばいい。今日中には小屋に着けるだろう。

乗越浄土の小屋の向こうに山が見えてきました。
さっきはガスで全然見えませんでした~。
初めての場所でガスに巻かれれば、こんな場所でも道迷いをしてしまう・・・。
山は恐ろしい・・・。
最初の道標の見方も変な思い込みから間違えたのでした。


宝剣山荘でおトイレを借り、気を取り直して出発です。
中岳を越え、駒ケ岳頂上山荘が見えてきました。
宝剣山荘からここまで30分で来てしまいました。案外早っ。

ガスで周りが全く見えません。
今度こそ見間違わないように道標をちゃんと正しく確認します。

駒ケ岳への石ゴロの道。
ジグザグと段差の少ないところを選んで歩きます。


木曽駒ケ岳到着~!
頂上山荘から何んと20分で登れました!
こんなに近かったとは!


駒ケ岳神社がありました。
無事到着のお礼を・・・。


頂上には単独男性が二人。
しかし、ガスで全く見えないのではここに長くいる意味がありません。
明日に期待して今日の宿、駒ケ岳すぐ下の頂上木曽小屋に行きます。

単独女性だということで心配されたのでしょうか?
小屋のご主人が出迎えてくれました。

先ず寝床に案内され、それから食堂で宿泊手続きです。
何んとお茶とお菓子が出ました~。
カリントが美味しかった~。


この日の宿泊客は14~5人?
夕方晴れて、雲海の下に夕日が沈みました。(写真間に合わず~)
明日は晴れるかな~?
前方、木曽前岳。


暗くなって外を見ると、満点の星空!
小屋が頂上の近くというので、今回は小さいけれど三脚も持ってきました。
星を撮っていると小屋のご主人が出てきて、カメラの操作のアドバイスをくれました。
ご主人の撮った写真も見せてもらいました~。いいカメラだったな~。
もちろん写真も。

ほぼ頭上の星たち。

上の写真の星座です。
天の川をはさんで白鳥座のデネブと琴座のベガ、それにわし座のアルタイルで真夏の大三角が見えました。


少し北を見てみれば・・・。

オオグマ座とコグマ座、真ん中はリュウ座。


北東の方角は。

カシオペア。コグマ座も。


とにかく、素晴らしい夜空の星たち。
こんなにいっぱいの星は何時以来だろう。
仙丈に行った時もすごかったな~。


帰ってからこうして星座が分かるのってすごく楽しい。
撮っている時はいっぱい過ぎて何が何だか分からないのです。

そして素晴らしいおまけ~。
これはちょっとぶれちやったけれど、人工衛星の30秒間の軌跡が写りました~。
飛行機もパッパッと光を点滅しながらゆっくり飛んでいるのだけれど(けっこういっぱい飛んでいた)
この光は明らかに別物で、飛行機より早く飛んでいました。
ちょうどトイレに起きた男の人から教えてもらいました。


前日の夕焼けと星空はウソではなかった!
素晴らしい夜明けです。

小屋の朝食は日の出(5時半ごろ)を見てからでもいいと言ってくださり、
10分ほどの頂上にご来光を見に行きます。
八ヶ岳と南アルプスの間、ちょうど金峰山の横辺りから朝日が登ります。


朝日と、甲斐駒、仙丈(鳳凰三山)、北岳、間ノ岳、農鳥岳、富士山。
この方角からの南アルプスは初めて~。


富士山、塩見岳、荒川岳、明石岳、聖岳。全部見える~。


そして宝剣岳。


木曽前岳、麦草岳の向こうに木曽の御嶽山~。


遅くなるので小屋に戻り朝食をいただいてから出発です。

小屋から巻き道もありましたが、やはり山頂にまた登ってから先に進みます。
今回山頂は3回目~。
お日さまが高くなりました。
素晴らしいお天気に恵まれました。


宝剣岳の先、空木岳や今日行く予定にしている三の沢岳も。


宝剣岳アップ。


そして乗鞍岳と。

穂高連峰。

ちょっと薄くて見えにくかったのでズームアップしました。

いつまでも見ていたい景色ですが、今日の予定は宝剣岳を越えて三の沢岳を往復するつもり・・・。
しかし帰るバスの時間が決まっていて三の沢岳まで行かれるかどうか?
それに~・・・
見てみるとぐ~んと下って登り返しもすごくある・・・。
ちょっと揺れる気持ち。
こんなにお天気のいい時には先を急がず、のんびり眺望を楽しんだ方がいい。
お花の百名山三の沢岳には、またお花の季節に登りに来よう!

たっぷり楽しんでいよいよ出発です。
昨日は全然見えなかった木曽駒と頂上山荘。


キャンプ場の窪地からは八ヶ岳が。


さていよいよ宝剣岳の登りです。


鎖や岩はしっかりしているので三点指示を守って登ります。


30分ほどで到着~。


空木岳への縦走路と三の沢岳。


千畳敷のカールを見下ろします。
南アルプスの山々は早くも稜線に雲がかかってきました。


歩いてきた木曽駒ケ岳と、乗鞍岳、御嶽山も見えます。


こちらは昨日間違えた伊那前岳の稜線。


山頂で健気に咲く一輪のイワツメクサ。


とにかく見飽きることにない素晴らしい眺望。
三の沢岳に行かないとなったら、ゆっくりのんびり山頂で景色を楽しみましょう。
山頂では同宿だったおじさまと二人。そのおじさまが引き返してからは山頂独り占め~。

けれど少しずつ雲が出てきました。
たっぷり楽しんだからそろそろ下りましょう。
山頂には45分いました。

下りはクサリ場が続き、慎重に下ります。




こんな岩の間をくぐることも。


秋の花トウヤクリンドウ。


クサリ場は6箇所(?)くらいあったでしょうか。
無事三の沢岳分岐に到着しました。


振り返る。


時間的にはまだ余裕があったけれど、やはり三の沢岳は止めにして(途中まででも行こうか迷った)
極楽平からゆっくりと下ります。


この斜面はチングルマだのお花がいっぱい咲いていた様子が伺えます。










ガスが出てきて時々山々を隠します。
一番いい時間に登って来れました。


極楽平からの下りはほとんど階段。
ここが膝には一番きつかった~。
今回、膝が痛くなったときにと、湿布薬を持って行きましたが、小屋に着いても全然痛みが無く
トイレはちょっと苦労をしましたが、湿布薬は使いませんでした。
歩いていても全然平気~。
何でだろ・・・。
もっとも標高差も大してなく、段差もあまりない緩やかなコースだったからかな。
もうちょっときついコースだったらどうなるか?

ところが家に帰ってから痛み、昨日今日湿布を貼っています。
これからもこんなことの繰り返しなのでしょう、たぶん。
でも案外、山が一番の治療薬なのかも~。








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