今回の検査入院について、自分自身の記録として留めておきたいと思い書くことにしました。
私の心情を主に綴ったものとなっていますので、これから検査を受けようという方にはあまり参考にはならないかもしれません。
興味のない方は無視してください。
入院初日。
病棟に案内され、担当の看護師さんに言われ、まずびっくり~というかショック・・・。
『○○先生(私の外来の担当医)は副院長先生なので、患者さんは受け持たれません。』
えぇ~っ!!
ベテランの先生だから信頼できるだろうと思って検査を決めたのにな~。
担当がどんな先生だかわからないけれど大丈夫なんだろうか・・・。
一気に不安になる私。
おまけに今カテーテル検査を終わってきたという同室の方が、しきりに腕(穿刺部位)の痛みを訴えている。
またもう一人の方も、カテーテルのステント手術を受けた方らしく、手術中に血栓が脳に飛び右手が動かしにくいと!
この方は動脈硬化がずいぶん進んでいたらしい。
よりによって合併症が同室のお二人に出てるなんて!
ますます不安を募らせる私・・・。
幸い、腕の痛みは2度ほど先生がきて処置をして回復。次の日に何事もなく退院して行きました。
軽~い脳梗塞とされた方も少しずつ指の動きも回復傾向にあり、リハビリをしながら退院を待っておりました。
こんな状況を目の当たりにし、「もし私が脳梗塞起こしても、絶対復活してみせる!」と強く思ったのでした。
『担当の先生から後で検査についてお話がありますから、部屋で待っていてください。』と言われ
お粗末な病院の昼食を食べたり、本を読みながら夕方まで過ごす。
すでにホルター心電図が着けられ気分は病人。
その担当医となった先生が現れ、別室でお話を聞く。
大きな体格の中堅どころの先生でした。
この先生ならまずまずかな・・・。<品定め
『先ず冠動脈の狭窄がないかどうか造影剤を ぶちこんで うちこんで 確かめます。』
えっ?CTで冠動脈の狭窄はないって言われましたけど。
『CTも完璧ではないので造影剤ではっきり確かめます。』
はぁ・・・。
『次に攣縮誘発剤のアセチルコリンを ぶちこんで うちこんで 痙攣が起きるかどうか確かめます。』
医者の間では薬剤を入れることを『打ち込む』と言うのですね~。
何だか『ぶち込む』と言われた印象でこれにはびっくりでした~!
医者にとっては人間の心臓は物体と同じなのかな~という印象でした。
さて、検査の当日。
検査着に着替え、ストレッチャーでカテーテル室に運ばれました
先生やレントゲン技師の方、看護師さんなど5人ほどが青い服とビニール製の帽子を被ってスタンバイ。
私も帽子を被らされました。
あぁ、やっぱり○○先生はいらっしゃらないんだな~とちょっとがっかり。
看護師さんがてきぱきと心電図取り付けや消毒などしていきます。
穿刺部分が開けられた布を被せられ準備完了。
『部分麻酔をします。』
ブスブスブスと5~6回麻酔の注射を打たれました。
これは我慢しなければなりません。
ここでお偉い○○先生登場~。
モニターを見つめます。
やっぱり、いてくださるだけで安心感があります。
もうペースメーカー取り付けのためのワイヤーとカテーテルが身体に入ったようでしたが、私は全く何も感じませんでした。
『痛くないですか~?』
少し重苦しい感じがしますけど、いつもの痛みはありません。
『今度は~?痛みますか~?』
痛くありません。
いつもの痛みが来ると覚悟はしていたのですが、痛みは来ませんでした。
『yutoさん、終わったよ~。痙攣起きなかったよ~。』
えぇ~っ!!それじゃあ一体何なんですか!?
またまたびっくり~!
『微小血管だな~。
症状と心電図の所見で8~9割方痙攣が起きると思っていたんだけどね~。ニトロも効いたって言うし。』
『こういう人、時々いるんだよ。もうこれ以上ここでは確かめようがない。
でも検査やってよかったよ~。』と○○先生。
私の検査は『冠攣縮狭心症』を疑って薬剤注入で病変のある冠動脈の痙攣を誘発して確かめようということでしたが、空振りに終わりました。
冠れん縮狭心症はたばこを吸う男性に多い狭心症だそうで、太い冠動脈の痙攣が頻脈を誘い突然死もありうるという。
予防のお薬で心筋梗塞移行は避けられるそうです。
一方微小血管狭心症は中年女性に多く、更年期以降女性ホルモンの減少が原因で心筋の中を走る細い血管に痙攣が起きるということです。
けっこう患者数もいるようです。胸の痛みを経験している方もかなりいるのではないでしょうか?
ただ微小血管狭心症はニトロが効きにくいといわれており、私の場合ニトロを4~5回使ったことがありますが、いつも1分ぐらいでス~ッと症状が治まっていたので、先生は微小血管ということを考えなかったようでした。
ニトロが何で効いたのか?
たまたま痛みの終息と合致したのか?
謎です。
次の時にはまた使ってみて確かめたいです。
じゃなきゃ~、私がウソを言っているみたい。
微小血管狭心症は冠動脈と違い細い血管の痙攣なので直接命にかかわることは無いということで、それがわかったということは安心です。
検査は空振りに終わりましたが・・・。
さて、今後の方針としては、カルシウム拮抗薬が効いているようなので飲み続けるか?と言われたけれど、お薬をずっと飲み続けるのはすごく抵抗があったので、
ニトロが効いているようなので発作の時にはニトロで対処するということになりました。
でもニトロを使うと脳の血管も広げるので頭痛がひどいのですよね~。
それがかなり辛いし、去年まで3年間は医者にかかっていなかったこともあり、発作が治まるまでひたすら痛みに耐えていたのでした。
でも、命にかかわらないとはいえ、また忘れたころにやって来るあの痛みと、この先ずっと付き合っていかなければならないというのは、すごく憂鬱~。
検査が終わって、穿刺部位を先生が圧迫します。
書類には15分圧迫と書いてあったけれど、5~6分くらいじゃなかったかな~、抑えていたの。
『大丈夫そうだ。』と言って先生は圧迫を止めました。
でも~、患者としては大丈夫と言われても万全を期してほしいもの。
ちゃんと15分圧迫して欲しかった。
そういうとこ、患者の心理を分かってないよね~。
またストレッチャーに乗せられ部屋に戻ります。
部屋に戻ると6時間は安静です。
音楽プレーヤーを持っていったので、ずっと音楽を聴いていました。
ベッドはスプリングのベッドではなかったので割と楽でしたが、2時間ぐらいするとミシミシ身体が痛くなり、看護師さんの介助で横向きになれました。
2度ほど寝がえりをさせてもらい、何とか6時間耐えました。
安静解除になり夕方には点滴も取れるともう健康体。
幸い、何の合併症もなく、病院にいることが何だか申し訳ないぐらい。
先生も穿刺部を一度確認に来ただけ。
看護師さんの扱いも違う。
ましてや期待通り(?)の結果ではなかったんだからな~。
前日退院してった腕の痛かった方も、微小血管の方だったようです。
その方は動脈硬化を見るため造影剤の検査だけだったので腕からの穿刺だったようでした。
三日目にはもう一度、穿刺部を先生が消毒に来るという建前でしたが、土曜日だったこともあり先生は来ませんでした。
10時までの退院ということでしたが、書類が来て今後の説明を聞いてもう退院してよいと言われ、9時過ぎにはとっとと退院してきました。
結果的には微小血管狭心症を確認する検査はしていないので『微小血管れん縮の疑い』ということになりました。
でも期待通り(?)ではなかったけれど、『冠れん縮狭心症』ではない、ということが分かったので、検査をやったことは正解だったのではと思います。
合併症もなかったし~。
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