日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



ここ数年、冬はお手軽スノーハイキングを楽しんできたが、登れるうちにまた八ヶ岳に行ってみたいと思い
5年ぶりに硫黄岳を目指すことにした。
冬の八ッならたくさんの人が入っているし、連休の後ならトレースもばっちりだろう。

特急あずさから見えた八ヶ岳はちょうど山頂に帽子のように雲が被っている。
今日は何も見えないだろうな~と思うと、今登っている人たちが気の毒になる。
天気予報では明日の天気の方がいいはず。

茅野駅のバス停に行くと、いつもだったら登山者が行列を作って待っているのだが、誰もいないし誰も来ない・・・。
結局乗客は私一人で終点美濃戸口まで貸し切りだった。
美濃戸口には下山してきた登山者がいっぱい。
私は身支度を整え登山届を書いて出発する。
連休最終日ということでたくさんの下山者とすれ違う。





今年は雪が多く例年の2月並みだという。
北沢のトレースもばっちりだし、迷うこともない。


大同心が見えてきたが、やっぱり山頂付近は雲が付き強風で雲の動きが早い。




赤岳鉱泉に到着。5年前より時間短縮して登って来られた。
しかし、登りは汗ばみ日陰に入るととても寒く、樹林帯の登りですっかり身体が冷えてしまった。
そういえばバスに揺られている時、何となく気分が悪くなってイヤな予感がしていた。
夫の喉風邪に1週間ばかり付き合い、慢性的な睡眠不足でこの寒さで本格的に風邪をひいてしまったらイヤだな~と思った。
来る道々、個室にしてもらおうか、でもそんなに混んでいる様子もないのでゆったりと大部屋でも寝られるか
迷いながら来たのだが、通された大部屋は予約が3組4人だけ。
冷え切った部屋はストーブを焚いてもなかなか温まらない。
これでは本当に風邪をひいてしまうと思い、コタツの部屋の個室をお願いしに行く。
ところが空いている時は、別棟のコタツの部屋は使わないと言い、何とか二階の部屋を使わせてもらえることになった。
宿泊客は14~5人?
八ヶ岳は平日でももっとたくさん人が入っていると思っていたが、やっぱりこんなに少ないのか・・・。

夕方、部屋の窓から夕日で赤く照らされた大同心が見えた。


夜には満天の星空が広がり、雲もほとんどとれたようだった。
明日はいい天気になるだろう。


朝方、頭痛で目が覚める。バファリンを飲んで朝食の頃には治まった。
状態によっては登るのを諦めなければならないが、ご飯も全部食べられたし大丈夫そう。

赤岳鉱泉の朝食は6時半。
朝食後身支度整え出発するが7時半になってしまった。
今日は帰りのバスが14時45分の一本しかない。
車で来た人は下山時間に縛られないが、私はこれ以上出発を遅らせるわけにはいかない。

樹林帯の登りはけっこう急な斜面もあり、こんなに急だったか?5年前のことはすっかり忘れていた。
樹林帯のトレースはばっちりだったが今朝の新しいトレースがなく、もしかして私が一番乗り?


途中の樹間から中央アルプス。


御嶽山。


森林限界が近づいてきた。
樹林帯は無風だったが、やはり稜線は風が強いようで雪煙が舞っていた。


いよいよ赤岩ノ頭への急登だが・・・。
トレースがない!?
やっぱり一番乗りだったんだ・・・。
ビフォー
少し凹んだ所がトレースの跡だろうか?
途中までガシガシと登ってみるが、膝上までのラッセルで雪もフワフワでアイゼンが効き難い。
おまけに稜線には雪庇が張り出しており、どうやってあれを越えて行けばいいのか?
連休後のトレースばっちりを期待していたのに、まさかこのコースでラッセルになるとは!
昨日もこのコースをたくさんの人が登っていたはず。
でも強風が吹き荒れて、粉のようなフワフワの雪が風に飛ばされ吹き溜まって、トレースを消してしまったのだろう。
ちなみに(⇒)
連休中に登った5年前の赤岩ノ頭への登り。
登山者がたくさんいて急だけれど楽に登れた。

今回とは少しコース取りも違うようだが、毎年少し違ってくるのだろう。





どうしよう?頑張って登ってみようか?
何度かアイゼンの効くしっかりした踏み跡がないか行ったり来たりする。
でも雪庇が崩れてきたら恐いし~。
度胸も技量もない私ではこの雪庇を越えるのは難しいと思って登頂を断念しここでまったり(?)することにする。
ここでも赤岳や南アルプスもきれいに見える。

下から二番手の若い単独男性が登ってきた。
私には無理そうだから登頂は断念したと言うと『無理はしない方がいいですよ。』と言い
そしてガシガシと登って行き・・・。


ピッケルのブレードで雪庇を壊し、登って行った。


無理とはいっても、トレースつけてくれたから登ってみようかな~と思うものの、トレース泥棒みたいで躊躇われる。
バスの時間も気になり散々迷ったが、せめて赤岩ノ頭に乗ってみようか?とまた登り始める。
が、稜線まであと1メートルばかりのところでアイゼンもあまり効かずフワフワの雪に手こずり、やっぱり断念。
ま、5年前にはちゃんと山頂に登ったから~。
アフター

ここからでも素晴らしい眺めだ。(北アルプスは見られないが・・・)
         赤岳         阿弥陀岳            


       赤岳           阿弥陀岳    甲斐駒ケ岳 仙丈ヶ岳


         横岳          赤岳

谷筋からも雪煙りが舞う。




硫黄岳山頂。雪煙りが飛ぶ。


30分ほどこの斜面で景色を眺めたりお茶を飲んだりして過ごし下山した。
この後赤岳鉱泉で同宿だったご夫婦が到着。登って行った。
途中の下りで単独登山者4~5人と出会った。多分今朝早く車で到着した人たち。
私も今頃登ってたら山頂まで行かれただろうけど。

雲一つない快晴。紺碧の空。
こんな日に山頂に届かずほんとに悔しい。
連休後なら、と思った当てが外れ、一つ学習した。

帰りのバスは貸切とはならず、単独の青年と二人乗りでホッとした。
バスの中からやっぱり体調に違和感あり、家に帰り着く頃には完全に風邪モードになってしまった。




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