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Hanshin Tigers Series 2024

ボウリングの話で盛り上がる(第2クール最終日)

2005-02-12 12:00:28 | Spring Camp
 前日に続いて、この日(8日)の「猛虎キャンプリポート」(CSスカイA)ゲストは有田修三氏。また各選手への鋭い評価・分析を聞けると思い、大いに期待したのだが、スペシャルゲストで、プロボウラーの金城愛乃が登場。番組途中まで延々、ボウリングの話が続き、有田さんまでボウリング談義に参加する始末。「そんな話はええんやっ!」と苛々しながら、得意の早送り(ハードディスク)作業を繰り返すこととなった。

 番組開始40分後に、ようやく有田さんの解説が聴けるようになった。まずブルペンの背番号「18」杉山直久を「下半身が確(しっか)りしている」と称賛。さらに隣りで投げていた「新人」能見篤史を「これエエね」「エエピッチャーやっ!」と絶賛。3年目の江草仁貴も評価していたから、先発ローテーションの6人目の枠はいったいどうなるのか? 残り一枠6人目を若手4~5人で争っている現状だが、これは新外国人のジェイミー・ブラウン、ベテランの下柳剛が「若い力」に弾き飛ばされる可能性も出てきた。

 その4~5人の中の一人、筒井和也がフリーバッティングに登板、先陣を切ったが、有田氏の評価は芳しくない。「腕が前に出てこない」。登板した初球にいきなりクソボール球(ビンボール)を投げるなど、相変わらず精神面の弱さ(に伴うコントロールの悪さ)は克服されていないようだ。背番号「19」。球団の期待も大きいが、彼は厳しいか……2番手で登板の金沢健人、3番手の藤川球児は高評価。特に金沢は軸足が折れないことを評価されていた。これも新任の久保康生コーチの「功績」らしい。

 最後にこの2日間を振り返って、有田さんが「ピリッとしない」と苦言。そういえば、この日行われた「投内連携」でもミスが続出していた。「悪くはないけど…」「ちょっと心配…」と歯切れの悪い有田さん。振ったアナウンサーが最後に締めようとするが、この後味の悪さは消えない。このキャンプ中継にスペシャルゲストなどと称して、野球に関係のないゲストを呼び、ボウリングの話を延々とさせる放送局からして、「ピリッ」としてない。「勝つ」気があるのか? 沖縄の暖かい気候は選手の体を守りつつ、その精神を緩ませる、危険とも隣り合わせか……。