解説の湯舟敏郎(CSスカイA)氏が、この日の安藤を評して、「カーヴを投げるとき(フォームが)弛む」と指摘。「足が解ける(開く)のが早い」。カーヴを投げるとき、フォームに癖がある、ということだ。これは課題だ。今キャンプ中に修正できるか? 【3回表】先頭の紺田の初球にそのカーヴ、「ボール」。2球目、シュートがボール。3球目、スライダーでスウィングを誘い、4球目のスライダーは外れて、5球目のストレートでファウル「2-3」。6球目、インコース低めにストレートをズバッと決めて、見逃し三振!
3番・小田に「やはり」初球カーヴでストライク。この球は(カウントを取るのに)有効だ。欠点を修正すれば、だが。投球の幅が広がることは間違いない。先発投手に必要な球、だ。2球目もカーヴか、キャッチャーが捕球できない。「1-1」3球目のストレートを打たせて、セカンドゴロ。2アウト。
4番・高橋の初球にも「カーヴ」。今度は大きく外れる。2球目は「得意の」スライダーで空振り。大振りが目立つ高橋。3球目は「新球」シュートが食い込みすぎて、「ボール」。4球目のシュートも食い込みすぎたが、球審は「ストライク」。仰け反って避けた(打席の)高橋は思わず苦笑い。微妙な判定。「2-2」から5球目、勝負球はフォーク、これでピッチャーゴロ。3アウトチェンジ。先発・安藤、予定の3イニングを投げ終える。
【3回裏】に相手のエラーに乗じて「1対1」同点に追いついた阪神タイガース。【4回表】のマウンドから、2番手、左腕・江草仁貴が登板。その初球ストレートを、5番・木元に叩かれ、左中間を破られるツーベース!
ノーアウト、ランナー二塁。牽制を一つ入れて、6番・西浦の初球にもストレート、ストライク。2球目「得意の」フォークを打たせて、ファウル。3球目のフォークは、ワンバウンド、キャッチャー、この回から代わったルーキー・岡崎太一が捕球できず、ランナー三塁に進塁。4球目インコースのストレートで詰まらせて、ファーストフライ。1アウト。
7番・ベテラン上田への初球イン・ハイにストレートで空振り! 速い! これが江草の「持ち味」。フォークボールと「両輪」だ。「いい球、いい球!」とスタンド(ベンチ?)から声援が飛び、思わず、マウンド上で帽子を取る江草。本人も満足そうだ。2球目もストレート、今度はアウトコース低めに決まって、2ストライク! 呆然と見送るしかない上田。左バッターから一番遠い地点だ。3球目はスライダー、3球勝負に来た、これで空振り三振! キャッチャー岡崎のリード、冴え渡る。2アウトまで漕ぎ着けた。
安藤が落ちた陥穽、8番・飯山に初球ストレートが高めに浮く。2球目、カーヴでストライク。3球目、ストレートでファウル。4球目、ストレートでインコースを突いて、ボール。「2-2」5球目、カーヴでファウルを打たせ、6球目のフォークは見送られ、7球目はストレートをファウル。8球目もストレート、これがズバッと決まって、見逃し三振! 3アウト。飯山は「変化球」を予測していたのだろう。裏を掻かれた。インコースに構えていた岡崎だが、球はアウトコース寄りへ。しかし、結果オーライ。岡崎のリードの「勝ち」だ。
【4回表】のピンチを脱した江草。【5回表】ベテラン金子には3球続けた「変化球」でボール。4球目、5球目のストレートでストライクを取り、「2-3」。6球目のストレート、これが高めに浮いたところを叩かれ、センター前ポテン・ヒット。その瞬間、思わず苦笑いの江草。笑ってる場合か? ノーアウト、ランナー、一塁。またしても、先頭打者を塁に出した。ボールが3球続いたことで、投球の組み立てに失敗した。
1番・森本の初球にはフォークで空振りを取る。キャッチャー岡崎が頷く。打者心理を読みきった配球だ。2球目もフォークで空振り。岡崎、頷く。バッターが若い……3球目のストレートで外しておいて、4球目のフォークで空振り三振! 注文通りのピッチングで、若い経験の少ない打者を打ち取った。帝京高校出身、7年目の外野手、森本稀哲(ひちょり)。変化球に翻弄される、このバッティングでは「1軍」では厳しいだろう。
2番・紺田への初球カーヴ、2球目ストレートで、ボール2。3球目ストレートでインローを突き、4球目、スライダーで空振り。5球目、ストレート、真っ向勝負で空振り三振……とも思われたのだが、塁審がボークを宣告して、ランナー進塁。ノーカウント。投球が「静止」していなかったらしいが、微妙な判定。すかさずキャッチャー岡崎が大きな声を出して、江草を励ます。3塁側ベンチで岡田彰布監督も呆れ顔、だ。気を取り直して、6球目、フォークで空振り三振! 連続三振で2アウト。
3番・小田には初球スライダーでストライク。2球目、高めのストレートでハーフスウィング、3塁塁審、やる気のない(?)態度で「セーフ」。気合を入れろよっ!! 3球目スライダーでストライク。4球目ストレートで空振り三振! またしてもピンチ脱出! その瞬間、キャッチャー岡崎、拳を固めて、ガッツポーズ! 会心のリードだったのだろう。
【5回裏】にタイガースが、藤本敦士、鳥谷敬の連続タイムリーで「4対1」と勝ち越して、迎えた【6回表】3イニングス目の左腕・江草。初球ストレートがアウトコースに大きく外れて、ボール。バッターは4番・高橋。2球目、スライダーを曲げて、ボール。3球目、同じ球で曲げてきて、手堅くストライク奪取。4球目、ストレートでインコースをズバッと突いて、ストライク2。5球目、勝負球のフォークがワンバウンド。「2-3」6球目、同じくフォークで勝負に行ったが、これもワンバウンド。フォアボールでまたしても、先頭バッターの出塁を許す。
5番・木元の初球スライダーもボール。岡崎は頷く。2球目、インコースを突いたストレートが大きく外れて、2ボール。岡崎は頷いているが、マウンド上で江草は首を捻る。3球目のスライダーもコントロールしきれず、「0-3」。4球目のストレートもインコースに大きく外れて、ストレートのフォアボール! ノーアウト、ランナー、一・二塁。
6番・西浦への初球ストレートも外に大きく外れて、錯乱しているか? 若いバッテリー。野次も聞こえ出した。3塁側ベンチで腕組みして見守る、久保康生(新任)コーチ。そして、ブルペンで心配そうに見守る、中西清起コーチ。2球目のアウトコース・ストレート、これを打って出た西浦。打球はセンター赤星の定位置に飛び、平凡なセンターフライ。若いバッテリーが、若い打者の逸る気持ちに助けられたか?
7番・上田への初球スライダーはボール。これは際どい。2球目、これもワンパターンで、インコースにストレートを突いて、2ボール。3球目ストレートを置きに行って、ストライク。1軍レヴェルでは、こういう球を見逃してはくれないだろう。見逃した上田は4球目のストレートを強振、ファウル。「2-2」5球目、またもや置きに入ったストレート、今度は上田が見逃さずに、三遊間を破るレフト前ヒット! レフトは「急造」外野手、浅井良。レフトからの返球は一塁側に逸れて、二塁からランナーが生還。「4対2」。江草、ラストイニングに1失点を喫する。
タイガースはその【6回裏】に葛城育郎のタイムリーで1点を追加し、【7回裏】には鳥谷の2ランが飛び出し、「7対3」。最後は「復活」を懸ける、吉野誠が0封して、練習試合初戦を飾った。「ホーム」宜野座球場で圧勝したタイガースだったが、2日後の13日、「ヴィジター」扱いの同じ宜野座球場で大敗を喫することになる……。「本気」になったトレイ・ヒルマン監督の意地が炸裂する!
3番・小田に「やはり」初球カーヴでストライク。この球は(カウントを取るのに)有効だ。欠点を修正すれば、だが。投球の幅が広がることは間違いない。先発投手に必要な球、だ。2球目もカーヴか、キャッチャーが捕球できない。「1-1」3球目のストレートを打たせて、セカンドゴロ。2アウト。
4番・高橋の初球にも「カーヴ」。今度は大きく外れる。2球目は「得意の」スライダーで空振り。大振りが目立つ高橋。3球目は「新球」シュートが食い込みすぎて、「ボール」。4球目のシュートも食い込みすぎたが、球審は「ストライク」。仰け反って避けた(打席の)高橋は思わず苦笑い。微妙な判定。「2-2」から5球目、勝負球はフォーク、これでピッチャーゴロ。3アウトチェンジ。先発・安藤、予定の3イニングを投げ終える。
【3回裏】に相手のエラーに乗じて「1対1」同点に追いついた阪神タイガース。【4回表】のマウンドから、2番手、左腕・江草仁貴が登板。その初球ストレートを、5番・木元に叩かれ、左中間を破られるツーベース!
ノーアウト、ランナー二塁。牽制を一つ入れて、6番・西浦の初球にもストレート、ストライク。2球目「得意の」フォークを打たせて、ファウル。3球目のフォークは、ワンバウンド、キャッチャー、この回から代わったルーキー・岡崎太一が捕球できず、ランナー三塁に進塁。4球目インコースのストレートで詰まらせて、ファーストフライ。1アウト。
7番・ベテラン上田への初球イン・ハイにストレートで空振り! 速い! これが江草の「持ち味」。フォークボールと「両輪」だ。「いい球、いい球!」とスタンド(ベンチ?)から声援が飛び、思わず、マウンド上で帽子を取る江草。本人も満足そうだ。2球目もストレート、今度はアウトコース低めに決まって、2ストライク! 呆然と見送るしかない上田。左バッターから一番遠い地点だ。3球目はスライダー、3球勝負に来た、これで空振り三振! キャッチャー岡崎のリード、冴え渡る。2アウトまで漕ぎ着けた。
安藤が落ちた陥穽、8番・飯山に初球ストレートが高めに浮く。2球目、カーヴでストライク。3球目、ストレートでファウル。4球目、ストレートでインコースを突いて、ボール。「2-2」5球目、カーヴでファウルを打たせ、6球目のフォークは見送られ、7球目はストレートをファウル。8球目もストレート、これがズバッと決まって、見逃し三振! 3アウト。飯山は「変化球」を予測していたのだろう。裏を掻かれた。インコースに構えていた岡崎だが、球はアウトコース寄りへ。しかし、結果オーライ。岡崎のリードの「勝ち」だ。
【4回表】のピンチを脱した江草。【5回表】ベテラン金子には3球続けた「変化球」でボール。4球目、5球目のストレートでストライクを取り、「2-3」。6球目のストレート、これが高めに浮いたところを叩かれ、センター前ポテン・ヒット。その瞬間、思わず苦笑いの江草。笑ってる場合か? ノーアウト、ランナー、一塁。またしても、先頭打者を塁に出した。ボールが3球続いたことで、投球の組み立てに失敗した。
1番・森本の初球にはフォークで空振りを取る。キャッチャー岡崎が頷く。打者心理を読みきった配球だ。2球目もフォークで空振り。岡崎、頷く。バッターが若い……3球目のストレートで外しておいて、4球目のフォークで空振り三振! 注文通りのピッチングで、若い経験の少ない打者を打ち取った。帝京高校出身、7年目の外野手、森本稀哲(ひちょり)。変化球に翻弄される、このバッティングでは「1軍」では厳しいだろう。
2番・紺田への初球カーヴ、2球目ストレートで、ボール2。3球目ストレートでインローを突き、4球目、スライダーで空振り。5球目、ストレート、真っ向勝負で空振り三振……とも思われたのだが、塁審がボークを宣告して、ランナー進塁。ノーカウント。投球が「静止」していなかったらしいが、微妙な判定。すかさずキャッチャー岡崎が大きな声を出して、江草を励ます。3塁側ベンチで岡田彰布監督も呆れ顔、だ。気を取り直して、6球目、フォークで空振り三振! 連続三振で2アウト。
3番・小田には初球スライダーでストライク。2球目、高めのストレートでハーフスウィング、3塁塁審、やる気のない(?)態度で「セーフ」。気合を入れろよっ!! 3球目スライダーでストライク。4球目ストレートで空振り三振! またしてもピンチ脱出! その瞬間、キャッチャー岡崎、拳を固めて、ガッツポーズ! 会心のリードだったのだろう。
【5回裏】にタイガースが、藤本敦士、鳥谷敬の連続タイムリーで「4対1」と勝ち越して、迎えた【6回表】3イニングス目の左腕・江草。初球ストレートがアウトコースに大きく外れて、ボール。バッターは4番・高橋。2球目、スライダーを曲げて、ボール。3球目、同じ球で曲げてきて、手堅くストライク奪取。4球目、ストレートでインコースをズバッと突いて、ストライク2。5球目、勝負球のフォークがワンバウンド。「2-3」6球目、同じくフォークで勝負に行ったが、これもワンバウンド。フォアボールでまたしても、先頭バッターの出塁を許す。
5番・木元の初球スライダーもボール。岡崎は頷く。2球目、インコースを突いたストレートが大きく外れて、2ボール。岡崎は頷いているが、マウンド上で江草は首を捻る。3球目のスライダーもコントロールしきれず、「0-3」。4球目のストレートもインコースに大きく外れて、ストレートのフォアボール! ノーアウト、ランナー、一・二塁。
6番・西浦への初球ストレートも外に大きく外れて、錯乱しているか? 若いバッテリー。野次も聞こえ出した。3塁側ベンチで腕組みして見守る、久保康生(新任)コーチ。そして、ブルペンで心配そうに見守る、中西清起コーチ。2球目のアウトコース・ストレート、これを打って出た西浦。打球はセンター赤星の定位置に飛び、平凡なセンターフライ。若いバッテリーが、若い打者の逸る気持ちに助けられたか?
7番・上田への初球スライダーはボール。これは際どい。2球目、これもワンパターンで、インコースにストレートを突いて、2ボール。3球目ストレートを置きに行って、ストライク。1軍レヴェルでは、こういう球を見逃してはくれないだろう。見逃した上田は4球目のストレートを強振、ファウル。「2-2」5球目、またもや置きに入ったストレート、今度は上田が見逃さずに、三遊間を破るレフト前ヒット! レフトは「急造」外野手、浅井良。レフトからの返球は一塁側に逸れて、二塁からランナーが生還。「4対2」。江草、ラストイニングに1失点を喫する。
タイガースはその【6回裏】に葛城育郎のタイムリーで1点を追加し、【7回裏】には鳥谷の2ランが飛び出し、「7対3」。最後は「復活」を懸ける、吉野誠が0封して、練習試合初戦を飾った。「ホーム」宜野座球場で圧勝したタイガースだったが、2日後の13日、「ヴィジター」扱いの同じ宜野座球場で大敗を喫することになる……。「本気」になったトレイ・ヒルマン監督の意地が炸裂する!