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Hanshin Tigers Series 2024

杉山、初完封!(11日・甲子園)

2005-09-12 21:34:36 | Koushien Stadium
 立ち上がりの悪い先発・杉山直久。この日も初回に2番・山崎浩司に内野安打を許し、3番・嶋重宣に四球。前夜(10日)に続いて嫌な予感がしたが、4番グレッグ・ラロッカが初球、真ん中に入った甘いスライダー(123㎞)を見送ってくれて、2球目のインコース(140㎞)で2ストライク。3球目も同じ球(141㎞)を続けて、レフトフライ。打球が上がった瞬間はスタンドの観客も「3ラン?」を覚悟して、ひやっとしたみたいだが、平凡なフライ。こんな怖くないバッターを「4番」に置いておく、神経が判らない。

 怖い5番・前田智徳にも「1-1」からの3球目(129k)をジャストミートされたが、ライト桧山進次郎の正面。4番の差、だ。その裏、一挙5点! ノーアウト満塁で4番・金本知憲が右中間を破り、5番「この日が誕生日」の今岡誠がライトへ軽打して、「3対0」。
 ワイルドピッチで1点を取った後、最後に残ったランナー今岡を8番・藤本敦士が内野安打で返して、「5対0」。さすがに藤本は9番・杉山の三振で還って来れなかったが、100点満点の攻撃で初回をスタート。これで勝負あった。

 終わってみれば「10対0」。杉山のプロ入り初完投「初完封」のオマケつき。東京ドームでドラゴンズが(1対2で)敗れたために、これでゲーム差「6」。頑張ったジャイアンツに感謝、だ。彼等は何のために頑張っているのか? 「堀内続投」の為か? それとも「原復帰」の為か? 今、頑張って勝つことが彼等にとって恐らく≪最悪≫のシナリオである「堀内続投」に傾く恐れをそろそろ感じ始めているか? 
 星野仙一(SD)は2006年にユニフォームを着ることは無いと断言したが、2007年以降には「含み」を持たせた。「続投」で1年繋いで「星野」を諦めていない可能性もあるが……? 

和田豊オフィシャルサイト『虎の意地』