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Hanshin Tigers Series 2024

安藤、頑張れ!(18日・甲子園)

2005-09-19 13:29:45 | Koushien Stadium
 タイガースの先発は能見篤史。安藤優也だと思ったのに、これには意表を突かれた。今日からのドラゴンズとの最終決戦に向け、温存したのか、それとも肩か肘でも壊したのか、と心配したが、これも意表を突かれた真実、夫人の看病だそうで……本人の怪我ではなくて安心したが、しかし夫人の病気が長引くようなら、怪我以上のダメージが残る。“女房役”キャッチャー矢野輝弘が試合後のインタヴューで発した「安藤、頑張れ!」の声に唱和したいと思う。

 それにしても、能見は初回の先頭打者、青木宣親にいきなり「0-3」になって、心配したが、開き直って、142㎞の真っ直ぐを続けて、2球目を打たせて、ショートゴロ。2番・宮本慎也も「2-0」に追い込んで、波に乗ったかな、と思ったが、3球目の144㎞真っ直ぐ、外角一杯に決まったのに、「ボール」に判定され、これでリズムが狂ったようだ。球審もまさか「3球勝負」で来るとは思わなくて、それこそ意表を突かれた、のだろう。4球目の甘く入ったスライダー(127㎞)を叩かれ、センター前に持って行かれ、ここからが“悪夢”の始まり。

 3番・岩村明憲にも「2-0」に追い込みながら、3球目のスライダー(126㎞)が外角一杯に決まったのに、判定「ボール」。球審・友寄正人(副部長)。意表を突かれるにも程がある、と思うが。この後、3球続けて「ボール」が続いて、フォアボール(四球)。ピッチャーのリズムはこうして、球審の微妙な判定で崩れる、ものだ。ましてルーキー。久々の先発で、先発を言い渡されたのは、この日の朝(午前9時過ぎ)。4番アレックス・ラミレスにも「2-1」と追い込んだが、勝負球のスライダー(126㎞)を叩かれ、レフト前ヒット。初回に2点を献上する。

 そんな嫌な流れも【2回裏】に赤星憲広のタイムリーで1点を返し、【3回裏】に今岡誠の同点ソロ、矢野の気迫の2ランで逆転。誰よりも矢野が打ちたい、と思っていただろう。安藤のために勝ちたい、能見を援護してやりたい、そういう気持ちが打たせた一発。【4回裏】の第3打席にもそれは続いて、2打席連続ホームラン! スワローズ先発・藤井秀悟を攻略して、序盤で「10対2」。
 最後は登板試合記録の懸かった藤川球児を投入して、「11対5」。しかし、この起用には納得できない。これから日本シリーズも見据えると、球児に無理をさせる必要はない。案の定、3連打を浴びて、2失点。こんな投手起用は「名将」の誉れが定着しつつある岡田彰布監督の評価を下げるだけ、だ。

阪神タイガース公式サイト