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Hanshin Tigers Series 2024

「王手!」(28日・甲子園)

2005-09-29 22:29:01 | Koushien Stadium
 実況の清水次郎アナウンサー(CS・sky-A)が試合が始まる前から、声が枯れていて、どうしたことか? マジック「3」で迎えたこの試合。できれば、sky-Aにはマジック「1」で迎えた今日(9.29)の試合を放送してもらいたかった。春のキャンプからタイガースを毎日追い続け、そして迎えた今日の良き日。彼らに放送させてやりたかった。
 解説はV戦士の真弓明信さんと優勝を知らない湯舟敏郎氏。ベンチリポーター及び監督インタヴューは顔(及び胸)出ししてほしい武田和歌子アナウンサーに、ヒーローインタヴューは、将棋好きの今岡誠の「王手!」の言葉を引き出したABCの“名物男”楠淳生アナウンサー。彼ら伝える者たちの「熱」があるからこそ、僕等はタイガースに「愛」を注げる。

 初回の5連打で3点を入れ、矢野輝弘の犠牲フライ「4対0」。2アウト1,2塁でバッターは、打率.060の9番ピッチャー井川慶。しかし打席で「9番目の打者」の気迫が漲っていた。「何としても打つ!!」「1-1」からのジャイアンツ先発・高橋尚成のスライダー(121㎞)を流し打って、センター前ヒット! 「5対0」
 続く1番・赤星憲広の打席では、地上波との切り替えで現場音声のみになって、そこで赤星がライト前ヒット!! 場内の大歓声がよく聴こえる。「6対0」になって、これでこの試合もワンサイドになるハズだったのだが……

【2回表】1アウト1塁で6番仁志敏久に「1-1」からの甘いスライダー(128㎞)をジャストミートされ、左中間に飛び込む2ランホームランで「6対2」。これで自ら打ったタイムリーを帳消しにして見せた。【4回表】にも1アウト満塁で8番・村田善則にスライダー(126㎞)を叩かれ、レフト頭上を越す2点タイムリーを許し、「6対4」。一気に試合は判らなくなった。しかし、その裏、取られたら取り返す、これが今年のタイガースの「強さ」。すかさず今岡のタイムリーで1点を追加し、「7対4」。

 井川に「執着」しないことを覚えた岡田彰布監督はスパッと5回で降板させ、【6回表】から橋本健太郎が1イニングを繋ぎ、【7回表】からは「J.F.K」。この3人の「強さ」はまるで2001年のメジャーリーグで116勝を挙げたシアトル・マリナーズの「勝利の方程式」を思わせる。“大魔神”佐々木主浩をクローザーに、右のジェフ・ネルソン、左のアーサー・ローズを擁し、最強のブルペンを誇っていた。
 ブルペンに強力な右・左の「3人」が揃えば「強い」。久保田智之の風格も(もはや)“大魔神”の域に達したか? 最後に一発を浴びたが、【9回表】を締めて、マジック「2」。横浜スタジアムでドラゴンズが敗れたために、マジックは一気に減って「1」に。そして本日……満願成就! 
sky-A