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Hanshin Tigers Series 2024

小嶋、紅白戦でも好投!(22日・安芸)

2007-03-02 00:09:55 | Aki Camp
「3対3」の同点で迎えた【5回裏】白組のマウンドには左腕・中村泰広。先頭の赤星憲広に「0-3」。また悪い癖が噴き出したか? 帽子を取って額の汗も拭って、5球目(140km)を打たせて、ショートゴロ。
 2番(途中出場)大和にも「1-3」から四球。しきりにマウンドを気にして、エクスキューズ(言い訳)するが、≪不安≫が消えない中村泰。これを消せない限り、1軍では「使えない」。(ネット越しに)厳しい顔で見守る岡田彰布監督。
 3番・関本健太郎との「奈良県」対決でもボールが高めに上ずって「0-2」。しかし同郷の誼(?)で関本が3球目(140km)を打って出て、ショートゴロ併殺。敗戦投手のような表情でマウンドを降りる中村泰……。

 その裏のマウンドには、ルーキー左腕・小嶋達也が颯爽とマウンドへ。先頭の藤本敦士に真っ直ぐとカーヴで「2-0」早々に追い込んで、同じ左腕・中村泰とは対照的なルーキー。3球目の速球(140km)を打たせて、ショートゴロ。堂々たるピッチング。マウンド上で忙しなかった中村泰とは、これも対照的。観客席から拍手。
 3番「2打数2安打」鳥谷敬との対決では、初球カーヴで入って、2球目に高めで誘って、3球目に内角低目(膝元)ズバッと速球(141km)で「2-1」。4球目(今度は)外角低めにズバッと決めて、141km! しかし判定は「ボール」。惜しい……際どい判定だ。観客席がどよめいている。勝負球の5球目は同じ球を配して、鳥谷が(ファウルで)カットして、6球目。今度はスライダーでタイミングを完全に狂わせて、手打ちの鳥谷、ファウルで逃げる、しかない。
 鳥谷と小嶋。ポーカーフェース同士の対決だが、バットのヘッドを見つめながら、「手強い…」と感じているか、鳥谷? 7球目は速球が高めに外れて、「2-3」。軽く唇を噛む小嶋。プロの≪手強さ≫を感じているか? そしてラストボールは、スライダー! これを鳥谷が空振りして、見事な小嶋!! 手打ちになった鳥谷。完全にタイミングを崩して、バッティングをさせなかった。驚くべきルーキー、だ。
 4番・林威助には「1-3」にするが、4球目(134km)を打ち上げさせて、レフトフライ。左3人を見事に封じて見せた、ルーキー小嶋。

【6回表】の中村泰。見せ付けられている、中村泰。先頭の浜中治が初球(139km)を打って、サードゴロ。続く(途中出場)岡崎太一も初球を打って、ショートゴロ。7番・桜井広大も2球目も打って、ライトフライ。早打ちしてくれたのか、早打ちさせたのか? コントロールの≪不安≫は解消されたのか、されなかったのか? 判らないまま最後の紅白戦の登板を終えた、中村泰。……果たして、今年は開幕1軍には残れるか? 

 小嶋の最終回【6回裏】先頭の秀太に「1-3」にして、唇を噛むが、キャッチャーのサインに首を(2回)振って、投じた球は速球(139km)空振り! ラストボールも速球(136km)を投げ込むが、惜しくも外角低めに外れて、四球。しかし際どい球だ。明らかに「ボール」の球など1球もない。低めに制球良くコントロールされている。
「右の代打の切り札」候補=高橋光信との対決では、初球(138km)を振らせて、空振り! 2球目の速球(136km)で「2-0」にして、3球目のスライダーが際どく外れて、4球目の速球(138km)を打たせて、セカンドゴロ併殺! 小嶋よりも高橋光の心配をしたくなった。
 7番・庄田隆弘への初球もカーヴで入って、2球目の外角低目の速球(140km)が際どく外れて、3球目(136km)を打たせてファウル。キャッチャー(清水誉)のサインに3回首を振って、投げたスライダーがバックネットに達して(珍しく)苦笑いの小嶋。5球目の仕切り直しのスライダーも外れて、ラストボール。選んだのは、速球(140km)これを庄田がセンターに打ち上げて、ゲームセット! 

 現時点で開幕投手(3月30日)は、ベテラン左腕・下柳剛。第2戦(3月31日)は(同じく)左腕・能見篤史。そして第3戦(4月1日)は、この小嶋だろう。現時点での調子から考えると、そうなる。果たして、開幕シリーズの京セラドーム大阪(対広島東洋カープ戦)で、大阪ガス勢(出身者)の競演はあるのか? 

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