野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

井川、16点の援護で12勝目(13日・長崎)

2005-09-14 12:30:23 | Tokyo Giants
 初回に2点を先制して、これで「不調」のエース井川慶に「いい」援護点が入ったと思ったら、その裏、1番の清水隆行に2球目の真ん中に入ったストレート(141㎞)を叩かれ、右中間を深々と破られる3塁打(記録は2塁打)。2番・矢野謙次にもセンター前にゴロで抜けようかという当たりを転がされ、鳥谷敬の好守で内野安打。清水が還って、早くも「2対1」。
 3番・二岡智宏にも三遊間の真ん中に飛ばされ、これもショート鳥谷の好守でショートゴロに仕留め、4番・小久保裕紀には四球。どうなることかと思ったが、5番・阿部慎之助をセカンドゴロ併殺に打ち取り、何とか1点で切り抜けた。

 そして【2回表】の大量援護5点。2アウト満塁から3番アンディー・シーツが四球を選び、4番・金本知憲のグランドスラム! その前にノーアウト1,2塁でバントを失敗した井川。ピッチングも不安定なら、犠牲バントも出来ないエース。【2回裏】からも毎回走者を許す苦しいピッチング。
 最終的には「16対1」の快勝。井川は7回を投げて1失点。最後には(間隔が空いている)藤川球児まで投入して、5連勝。ドラゴンズも勝って、ゲーム差は変わらず「6」。井川の次の登板はそのドラゴンズとの最終決戦になりそうだが、井川の投げる試合は一つ「負け」を覚悟しておいた方がよさそうだ。
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杉山、初完封!(11日・甲子園)

2005-09-12 21:34:36 | Koushien Stadium
 立ち上がりの悪い先発・杉山直久。この日も初回に2番・山崎浩司に内野安打を許し、3番・嶋重宣に四球。前夜(10日)に続いて嫌な予感がしたが、4番グレッグ・ラロッカが初球、真ん中に入った甘いスライダー(123㎞)を見送ってくれて、2球目のインコース(140㎞)で2ストライク。3球目も同じ球(141㎞)を続けて、レフトフライ。打球が上がった瞬間はスタンドの観客も「3ラン?」を覚悟して、ひやっとしたみたいだが、平凡なフライ。こんな怖くないバッターを「4番」に置いておく、神経が判らない。

 怖い5番・前田智徳にも「1-1」からの3球目(129k)をジャストミートされたが、ライト桧山進次郎の正面。4番の差、だ。その裏、一挙5点! ノーアウト満塁で4番・金本知憲が右中間を破り、5番「この日が誕生日」の今岡誠がライトへ軽打して、「3対0」。
 ワイルドピッチで1点を取った後、最後に残ったランナー今岡を8番・藤本敦士が内野安打で返して、「5対0」。さすがに藤本は9番・杉山の三振で還って来れなかったが、100点満点の攻撃で初回をスタート。これで勝負あった。

 終わってみれば「10対0」。杉山のプロ入り初完投「初完封」のオマケつき。東京ドームでドラゴンズが(1対2で)敗れたために、これでゲーム差「6」。頑張ったジャイアンツに感謝、だ。彼等は何のために頑張っているのか? 「堀内続投」の為か? それとも「原復帰」の為か? 今、頑張って勝つことが彼等にとって恐らく≪最悪≫のシナリオである「堀内続投」に傾く恐れをそろそろ感じ始めているか? 
 星野仙一(SD)は2006年にユニフォームを着ることは無いと断言したが、2007年以降には「含み」を持たせた。「続投」で1年繋いで「星野」を諦めていない可能性もあるが……? 

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安藤、初の10勝目!(10日・甲子園)

2005-09-11 12:28:17 | Koushien Stadium
 選手会長の今岡誠も「よかったよ。個人的には、心配していたからね」。金本知憲も「残留表明は嬉しいよね。いてもらわないと困る」。僕等ファン以上にタイガースの選手たちは、星野仙一SD(シニア・ディレクター)の去就を心配していて、昨日の午後の記者会見で安心して、胸の痞(つか)えが取れて、そして夜の試合で爆発! 「21対2」とは……よほど嬉しかったのだろう。カープのピッチャーが「ナニ」だったこともあるが。

 そういえば東京ドームでも、胸の痞えが取れた男たちがドラゴンズに連勝! タイガースにアシストしてくれて、これでゲーム差が「5」に広がった。ジャイアンツの選手たちも「星野監督」を歓迎したい気持ちはあったものの、やはり「巨人」ブランドの伝統を守りたい。原辰徳監督で出直したい気持ちが強かったのだろうから、昨日の記者会見にはホッとして、モチヴェーションがさらに上がったのかもしれない。尤もドラゴンズ側に首位攻防戦で敗れた≪ショック≫が続いているのかもしれない、が。

 それにしても、シェーン・スペンサーの“フライング・クロス・アタック”は「迫力」だった。【4回裏】の矢野輝弘へのデッドボールの「報復」とも取れるが、ホームベースを塞いでいるキャッチャー倉義和にも問題があった。スペンサーは【3回裏】にもタイムリーヒットを放ったし、「残留」に向け、アピールを続けてほしいものだ。
 関本健太郎も3本ヒットを打って、私が密かに(!?)応援している選手が結果を出して、昨日は大満足の日だった。今日(11日)は昨日6タコ(打数ノーヒット)の鳥谷敬と5タコ(打数ノーヒット)の今岡に「結果」を出してもらいたい! 

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福原、復活の8勝目!(9日・甲子園)

2005-09-10 21:20:48 | Koushien Stadium
 初回に2アウト1,2塁のピンチを迎えて、どうなることか、と思ったが。5番・前田智徳にも「1-3」になって、これは「いよいよ」と思ったのだが、5球目にスローカーヴ(109㎞)でストライクを取って、前田を悔しがらせ、6球目のインコースのストレート(138㎞)、ジャストミートされたが、ライトフライに打ち取って、先発・福原忍、何とか初回を切り抜けた。

 しかし、それにしても、前田にラストボールを投じる寸前、バックネット最前列で観客の女二人が席に座ろうと横切って、隣りのおっさん二人が立ち上がっていたが、その瞬間、前田のライトへの飛球が飛んで、当人達は勿論、その後ろの席の人たちもその瞬間を見逃してしまった。
 カキンッと当たりは良かっただけにタイガースファンは肝を冷やした一撃。これだから女はいけない。野球場に来たら、インプレー中はフラフラ歩くなっ、と言いたいところだが、男も同じようなもの、なのだろう。気の毒なのは、最前列で最初から試合を観ていた、おっさん二人。

 昨日の試合は何と言っても、金本知憲だが、【4回裏】1アウトで、ボテボテのショートゴロ。これを下がって捕ったショート山崎浩司。さらに一呼吸置いて、余裕をかまして1塁へ送球して、セーフ。このショート、若い……
 カープの内野手で山崎と言えば、かつて山崎隆造という名手(セカンド)がいたが、現・守備走塁コーチ(現・何故か立翔)には遠く及ばない。ユニフォームの着こなしもいただけないし、こういう若手を使っているからカープは弱い。この内野安打をきっかけに先発・黒田博樹は崩されることになった。

「3対1」完勝! ドラゴンズもジャイアンツに敗れた(東京ドーム)為、ゲーム差は「4」に広がった。この勝利は大きい。星野仙一SDの残留も決まった(10日)。2年ぶりの優勝へ向け、加速するのみ。それにしても今日は「21対2」!! 加速がつきすぎてる! もはや誰にも止められない……教え子達が「喜び」を爆発させているのか? 

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「ムチャクチャしたれ!」(7日・ナゴヤドーム)

2005-09-08 22:24:57 | Nagoya Dragons
 言霊(ことだま)の勝利、だと思う。「オレら命懸けでやっとんやぞ!」の藤川球児の叫び。そして試合再開後、岡田彰布監督がマウンド上で「打たれろ!」「こんなんで負けてもオマエのせいやない。責任はオレが取ったる!」「ムチャクチャ投げえ!」この言葉の≪凄さ≫……【9回裏】「3対3」同点に追いつかれたクローザー・久保田智之はこの言葉で蘇り、“鬼神”の如くオール・ストレートを投げ込み、代打・渡辺博幸、4番・タイロン・ウッズを連続三振に斬って取った。

「命懸け」で野球をやる者たち。普段は口には出さないが、内には秘めている、この言葉。これが球児の口から迸った途端、タイガースナインの≪魂≫に火が点いた、のだろう。その結実は延長【11回表】伏兵・中村豊の決勝ホームラン! これで勝ったな……昨日(7日)の試合に留まらず、今シーズンのペナントレースもこの試合で決まった……そんなキーポイントになる試合になった。ファンは「優勝」という言葉に≪魂≫を宿らせる時期に入った。

 このタイガースナインの素晴らしさに較べ、職業人・審判団の情けなさといったら……これをOUTにしたら、地元・名古屋の観客から野次られる、からとか、さっきセ-フにしたから、いってこい(バーター)で今度はOUTとか。タイガースOBの球審、“トラブルメーカー”橘高淳、頼むから(来シーズンから)バシフィック・リーグに行ってくれっ。
 それにしても、平田勝男ヘッドコーチは岡田監督を身を挺して護り抜いた。あれは感動的だった。殆ど監督に押されていただけ、だったが……あれがなければ監督の「ムチャクチャしたれ!」もなかった。

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金沢4失点!(6日・鳴尾浜)

2005-09-07 11:26:13 | Western League
 先発のジェイミー・ブラウンが4回を無失点に抑えて、これは週末(日曜日)の広島東洋カープ戦で先発があるかもしれない。打線が爆発して【4回裏】まで「6対0」とリードして、これは昨日(6日)も勝ちパターンだったのだが、2番手の左腕・中林祐輔が(例の如く)3失点して、3点差に詰められ、リカヴァーに出てきた3番手の金沢健人がまさかの4失点! 「6対7」と逆転されて、4番手の伊代野貴照まで3失点を食らって、相変わらず伸び悩んでいる伊代野。結局「6対10」で敗戦。昨日はファームまで敗戦してしまった!

 それにしても、井川慶。5回3失点は「想定内」とも言えるが、2番手の桟原将司の2失点が「誤算」だった。何でスランプの3番・立浪和義にボカスカ打たれるのか? 信じ難い……打線もルーキー・中田賢一の前に沈黙。これはスカウトの「差」だろう。星野仙一・読売ジャイアンツ次期監督(予定)は「中日のスカウトは日本一」と言っているそうだが、本当にそう。
 それに較べて、タイガースの左腕・能見篤史はファーム暮らし。ドラゴンズも自由(獲得)枠の左腕・樋口龍美が「サッパリ」だから、たいしたことはないのだが、能見が働けなかったのは「誤算」だった。今日は勝てるのか? 
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決めたのは、藤本!(4日・札幌ドーム)

2005-09-05 12:17:07 | Yokohama Baystars
 残留が微妙なシェーン・スペンサーだが、こういう誰も打てないとき、ベイスターズ先発の左腕・土肥義弘に誰もタイミングが合わないときに、一人だけヒットを放って、そして先制ホームラン(9号)を打つ。こういう存在は貴重だ。
 岡田彰布監督が自分の眼で決めた選手だし、フル出場が難しい桧山進次郎や浜中おさむとの兼ね合いもあるし、昨シーズンのオフに左肩の手術を受けたばかりだったようだし、このまま来シーズンも残留することになるかもしれない。新外国人選手を獲得するリスクもある。

 そのスペンサーが延長【10回表】ノーアウト1塁でバントの構えを見せて、フォア・ザ・チームの姿勢を見せてくれた。残念ながら、甘い球は1球も来ず、ベイスターズの3番手・川村丈夫にボテボテのピッチャーゴロに討ち取られてしまったが、ランナーを2塁に進めて、矢野輝弘のライト前ヒットの後、途中出場の藤本敦士がセンター前にヒットを放って、1点を勝ち越し「2対1」。
 なおも浜中がショートのエラーで出塁して、1アウト満塁のチャンスを作ったが、この日、二人で10打数ノーヒットの1番・赤星憲広と2番・鳥谷敬が倒れて、追加点はならず。昨日の苦戦の原因はこの二人か? 明日からの首位攻防戦(ナゴヤドーム)には期待したいものだ。
Monkey9

「ミスとしか言いようがない。すみません」(3日・札幌ドーム)

2005-09-04 21:21:46 | Yokohama Baystars
【3回裏】2アウト、ランナーなしで、バッターは4番・佐伯貴弘。「2-3」からの6球目、安藤優也の142㎞の内角ストレートがズバッと決まったのに、判定は「ボール」。ならば「四球」なのに、そのまま「2-3」でプレーが続行された。球審も球審なら、キャッチャーの矢野輝弘もマウンド上の安藤も気付かなかったのか? 四球より「もう一回」勝負できることの方が良かったのか? 結果は7球目のカーヴ(114㎞)を流し打たれ、レフト前ヒット。

 その後、2アウト満塁のピンチを招いたから、この試合の趨勢をも左右する珍プレーになった。そもそも佐伯の「1-1」からの3球目の外角低めに決まったストレートが「ボール」に判定されたが、ここから間違いが始まっている。「2-2」からの5球目のハーフスウィングも微妙な判定だった。球審(上本孝一)も3塁塁審(井野修)も「セーフ」判定だったが、他の審判なら気分次第で「スウィング」を取っている判定だ。このどちらかで「ストライク」を取っていれば、あんな珍プレーは生まれなかった。

 それにしても【9回表】まで「4対1」でリードしていて、私は安心して、外出したのだが、帰ってきたら、テレビのNHKのスポーツニュース(青山祐子アナ、夏休みで地味な地方局の女子アナが代役)で観たら、「4対3」。辛くも勝っていた。これには驚いた。結果を知って、冷や汗をかかされた。
 クローザーの久保田智之が試合終了後、矢野に(笑顔で)後頭部を3発も殴られていたのが、印象的だった。その久保田、今日(4日)は矢野に頭を叩かれずに抑えて見せた。「矢野さんに頭を叩かれたくない…!!」の一心でボールに「魂」込めたのだろう。これで札幌シリーズ連勝で3連勝、だ! 
Monkey9

前川5回1失点(2日・鳴尾浜)

2005-09-03 13:08:42 | Western League
 この試合、CS(sky-A)で観たが、先発の前川勝彦が5回を1失点。相変わらずの「ノラリクラリ」のピッチングで良いのか悪いのか判断つきかねる。解説の和田徹さんも「ノラリクラリ」とした喋くりで、途中で眠くなってしまった。果たして、今シーズン中の1軍復帰はあるのか? 1軍の戦力になれるのか? 尤も(もはや)来シーズンに向けたテストの段階なのかもしれないが……

 2番手で同じく左腕の筒井和也が登板。このピッチャーもそんな感じで「ノラリクラリ」で相変わらず「ピリッ」しない。前川同様、ピッチングに「若さ」がない。一応、2回を1安打無失点に抑えたが、不用意にフォアボール(四球)を出したり、ピッチングのリズムは最悪。前川とは「似た者」同士。だから最近、コンビ(セット)でリレーさせているのか? 

 自由獲得枠(2003年)で獲ってきたのに、これでは厳しい。スカウトは責任を取らなければならない。背番号「19」も重荷になっているのだろう。こういうタイプのピッチャーは、パシフィック・リーグにトレードに出してあげた方がいいのかもしれない。
 それにしても、広島東洋カープの先発は、左腕・河内貴哉。2年前の「9・15」でタイガースを苦しめた先発投手だったが……5回6失点。このピッチャーも伸び悩んでいる。どこの球団も悩みは同じか……。

今岡連発5ラン!(1日・甲子園)

2005-09-02 21:13:32 | Koushien Stadium
 前日(31日)の敗戦のショックから昨日(1日)はテレビ(CS)観戦を拒否。MLBの「レンジャーズvs.ホワイトソックス」戦を観ていたのだが、初回に先制され、「ああ、またか…」と嘆き、MLB観戦に集中していたが、途中で今岡誠の2ラン(3回裏)3ラン(5回裏)を知り、「8対1」で激勝! 観ておけばよかった、と後悔。さすがは頼りになる今岡! 絶対に負けられない試合で「いい仕事」をして見せた。それにしても「120打点」とは……!! 

 130試合消化のMLBでも、トップはデヴィット・オルティーズ(ボストン・レッドソックス)の「118打点」なのに、122試合消化で「120打点」とは……恐るべし!! 海の向こうのメジャーリーガー達も、この今岡の数字を知ったら、さぞ驚くことだろう。
 メジャーリーガーといえば、今岡の(東洋)大学時代のライヴァル、井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)がMLBで活躍している。それも大いに刺激になっているだろう。(この日は謎の欠場…)
 メジャーリーガーといえば、元メジャーリーガー、シェーン・スペンサーは相変わらず、駄目(2三振)だが……ガッカリさせてくれるヨ!! 浜中おさむ、そろそろ、スタメンで行け! 

濱中おさむ公式サイト