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花蓮からの自強号312次は、ディーゼル特急でどっかで見た顔だなと思っていたら、これまた日立の車体とのこと。車内に変なゲートがあって変わった作りである。飛行機みたいに前後でサービスが違ったりすることが有るのだろうか?
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台東線、南廻線と240kmほど非電化の単線区間が続くが、台東までの台東線区間は電化+複線化工事が進んでいるようで、台東に近づくにつれて複線区間が併走するようになった。現在の線路を拡張するのではなく隣に新たに敷設するようだ。
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車窓は、自然が一杯で気持ち良いが、海が見えず単調なので段々お腹いっぱいになってくる。ディーゼルの一本調子なゴロゴロ音や独特の匂いなども有って、乗鉄に飽きてウトウトしている内に台東へ到着した。
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自強号312次は、台南行きだが台東から先の座席が無いため、台東で下車したのだ。
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台東の駅は、街から離れた場所にあり空港のような広々感があった。原住民のシンボルみたいなのがあったり、周囲の人たちの顔つきも違う方が多い。
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駅の外には釈迦頭(シュガーアップル)屋さんが店を出していて、5個200元で買ってみた。
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その場で食べるなら1個20元と言われたので頑丈な取っ手付きの箱が高いようだ。
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機車出租と自行車出租(レンタル自転車屋)を見つけたので、今度は自転車を借りて走り回ってみるのが良いかも知れない。綺麗な海でのんびりしたいのだが、1時間200元はちょっとボッタクリにも感じる・・・。
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ここで駅弁を購入するのも一つの目的で、有名な池上飯包を買ってみた。
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台東県の池上は、台湾で一番美味しいとされる米どころでその米を使った池上便當も有名なのだ。中身は台湾の弁当共通スタイルで、デカイ肉が飯の上に乗って、煮たり炒めたりした野菜がおかずに付いてくるモノ。確かに美味しい米で満足いく。
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台東からの南廻線経由新左営までは急行相当の莒光号。
R100形という米国製のディーゼル機関車が牽引する客車列車で、今回一番の快適車両はコレだったりする。
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台湾の鉄道は、総じて発進加速が遅く感じられ坂道を自然に下り始めるように出発する。ホームから離れた位からようやく加速感が感じられるが、力強く加速しないようなのだ。そのせいか、牽引式で発車する時に良くあるガシャコンも無い。
客車列車だけ有って、走行中は単調なガタンゴトンくらいだし、減速時のブレーキ音が響く程度なので静かなモノだ。
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予約を入れたときは夕暮れに少しは間に合う予定だったが、これは大いなる誤算で天気のせいで夕闇が早く訪れてしまった。南廻線は絶景が売り物の人工希薄地帯だが、夜は暗いだけに過ぎない。この3時間は退屈で、立ち席でも良いから自強号312次で高雄辺りまで行けば良かったと後悔だった。
明るい内のリベンジ計画を考えながら新左営に到着。すぐの新幹線に乗って台南まで移動し、22:30にホテルへ安着。15時間ほどの長旅だった。
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移動費用は以下の通りで、NT$1元=\3円として約1万円ほど。
8時間近く乗車した台鐵は3000円少々で済んだ。
台鐵 NT$1079元
台湾高鐵 NT$1440元
タクシー NT$840元 (ホテル-高鐵台南駅)往復
タクシー代が突出して高いのは、台湾高鐵台南駅が町から離れた不便な場所に有るからだ。