活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

活版刷りの名刺を添えて来た手紙

2011-02-01 13:05:12 | 活版印刷のふるさと紀行
 ブログをやっていましていちばん楽しいことはレスポンスのあることです。
私のブログのような地味なテーマの場合は猥雑な書き込みをされることはあっても、コメントをいただくケースはさほど多くありませんからなおさらです。。

 昨日のことです、このところ私が何回かにわたって書いて来ました「秀英体100」企画展のブログを読んで便りをくださった先輩がおられます。
 
 封書をあけたらパラリと便箋の間からおちたものがありました。見ると、秀英体活字で
組んで、直刷(じかずり)した先輩の名刺でした。
 「少々圧が強いようですがこれも活版のあかしです」という付箋がついておりました。
なんだか見せびらかされているみたいな気持ちと活版をこよなく愛しているぞという先輩の心情がストレートに伝わってきてうらやましい気持ちとうれしい気持ちにかられました。この気持ち、わかっていただけますか。

 手紙には秀英体にからむエピソードが満載でした。
 岩波の『広辞苑』の第三版がCTS(コンピュータライズ・タイプセッティング)組版になってオフセット印刷に移行するので、秀英体フォントの修正にかかわったときのこと、杉浦康平さんや滝口修造との活字に絡む思い出のかずかず。紹介できないのが残念です。

 もちろん、先輩はGGGへ飛んで行かれたようで、会場のポスターデザインや上の写真の秀英体改刻の歩みについても触れておられました。ブログが縁の懐かしくて、うれしくて、ありがたい手紙でした。
コメント
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