活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

浅葉会長の帽子ルックとTDC展

2012-04-03 16:37:31 | 活版印刷のふるさと紀行
 昨晩のTDC展2012の受賞式は超満員でした。TDCとは東京タイプディレクターズクラブの
こと、デザインのなかでもタイポグラフィカルで異色な作品を集めているので見ごたえがあ
るから好きです。加えて会長の浅葉克己さんの帽子ルックと毎回のスピーチが楽しみです。

 しかし、今年はグランプリ賞3度目のイギリスのゴードン・ヤングさんはじめ、受賞の
顔ぶれがフランス・ドイツ・オランダ・アメリカと圧倒的に海外勢が多くてびっくり、それ
もちゃんと受賞のために来日しているのですからみなさん懐具合がいいのか知らん。

 個人的にうれしかったのは、無勢の日本人受賞者の中に大日本印刷秀英体開発室が入って
いたことです。地味な「秀英体の改刻」が認められて、浅葉克己さんと仲條正義さんの署名
入りの賞状を照れながら手にしたリーダーの高橋さんに思わず声をかけてしまいました。

 人いきれムンムン、飛び交う外国語に疲れて外へ飛び出したら夜空がきれいでした。この
ギンザ・グラフィック・ギャラリーのある銀座7丁目ー7-2は私のこころのふるさとであり、
ここで過ごした50000時間の思い出はヤマほどあるわけですから。 こんど、このブログ
でもっと銀座のことも書きたいなと思いました。

 このあたり、交詢社ビルが新しくなって、ブランド店ばかり増えてしまい、以前とは面変わ
りしてしまいましたが、石井薬局とチントンシャンや吉田の蕎麦が健在が心強いかぎり。
ふっと見ると浅葉会長の白い帽子がTDCと染め抜いたギャラリー・フラッグをバックに浮かんで
見えました。お疲れさまでした。

 




コメント
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