活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

さくら紀行7 桜と菜の花のデュエット佐奈川

2012-04-15 18:23:46 | 活版印刷のふるさと紀行

 岩倉の五条川の桜並木は日本のさくら名所百選に選ばれていると聞きましたが、

五条川の名前は知りませんでした。「五条川もいいですが、佐奈川も」といわれま

したが、残念ながら佐奈川の名前も初耳でした。

 場所は豊川稲荷の豊川、戦時中に海軍工廠のあったあたりですから、東京に戻る

道筋だからぜひにというわけです。そこで、ラッキーセブン、7番目の花見ポイントに

選んだのが佐奈川です。

 しかし、正直いって豊川と聞くと苦い記憶が2つあるのです。ひとつは戦争末期、B29

が海軍工廠めがけて爆撃をしたときのズシーン、ズシーンという地響き、100キロ近く

離れているのに、毎晩、防空壕でそれを聞かされた挙句、とうとう疎開することになった

こと、もうひとつは、戦後、高校の遠足で豊川河畔に行き、生まれてはじめてドブロクを

飲まされてひどく苦しんだこと。

 脱線してしまいましたが、佐奈川は堤防に桜並木、川岸のプロムナードに菜の花、それ

がずっと先が見えなくなるまで続いているのです。五条川は賑やかな花見客で溢れていま

したが、こちらは川岸を静かに歩く人が多く、桜と菜の花のデュエットをゆっくり楽しめる気が

しました。

 さて、これで私のさくら紀行は終り、豊橋でクルマを捨てて、こだまの車中で、豊橋のうなぎ

弁当と地酒の鬼殺しで締めました。

 

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