活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

LIXILギャラリーで五島の教会展覧会

2012-04-21 10:34:03 | 活版印刷のふるさと紀行

 LIXILギャラリーで「棟梁建築家・鉄川与助がめざした教会建築」と題した近畿大学の産業理工学部教授の川上秀人さんの講演を聞きました。

 会場のLIXILって?どこだろうといぶかしく思われる方がいらっしゃるでしょうが、銀座の以前のINAXのギャラリーが全面リニューアルされて現在「鉄川与助の教会建築・五島列島を訪ねて-展」を開催していて昨晩の講演会は、その関連企画です。

 このブログでも何度かとりあげましたが、私自身、五島列島や鉄川与助さんの教会群にはすっかりハマッていまして、2008年には集英社の村田さんと組んで神田川大曲塾で五島の教会を訪ねる研修旅行を実施しました。

 さて、長年、鉄川与助の教会建築を追いかけて来られた川上さんのレクチュアーはパワーポイントを使って、建設年代や天井構造の種類分け、煉瓦・石・鉄筋造りなどの区分けから実にていねいで興味深い組み立てでした。

 限られた時間枠の中で、門外漢の私にはやや専門的ではありましたが、前もって、展覧会場で写真や資料を見ていましたし、会場内でビデオを見ていたこともあって理解できました。一日中、天井裏にもぐって「小屋組」を観察・研究された話には「建築史」の研究も楽ではないなと感心させられました。個人的には、教会の天井裏からキリシタン関係の印刷物でも出てこなかっただろうかと思いましたが、鉄川さんの教会第1号冷水教会が1907年、明治40年ですからとっくにキリシタン弾圧のあと、あり得ない話でした。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする