活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

さくら紀行5 犬山城のからくり山車

2012-04-13 07:47:58 | 活版印刷のふるさと紀行
 犬山城の桜をたずねた日はさいわいにも犬山まつりの当日。駐車場からかなりの
距離を歩かされ、坂を上りきったところで、お囃子と嬌声とギィッ、ギィッという
なにかの軋む音が耳に飛び込んで来ました。
 なんと、それが犬山城前の広場でくりひろげられている山車(やま)の絢爛豪華な
巡行で、ギィッ、ギィッの音は山車が方向転換をするための車輪のきしみでした。

 広場のつきあたりに鎮座まします犬山城の守護神、針鋼神社に13台の山車が次々に
伺候するというハイライト・シーンにぶっかったのです。しばし、群衆に揉まれながら
見物することにしました。山車の上で太鼓を叩いている鉢巻き姿の男の児、祭りの法被
姿の男性に背負われて金ピカの祭り衣裳で神前ににかづく女の児、子どもの参加している
祭列はにぎやかで微笑ましいものです。

 山車も飛騨の高山祭りに出てくるからくり山車に似ていますが、似ていて当然、犬山
まつりの売り物は「山車からくり」で、祭りの土・日には、三層の車山13台が笛・太鼓
に合わせてからくり人形の演技を奉納するのだそうです。夜は車山の提灯に灯りがともさ
れ、満開の桜並木の通りを巡るといいます。見てみたいのですが断念。

 
 つぎに犬山城の天主閣に昇ってみました。急な梯子段をよじのぼって4階まで、各階の
展示物よりも各階の武者窓や4階の回廊から 入場客は四囲の眺望を楽しんでいました。
 1537年(天文6)、織田信長の叔父、織田信康によって築城されたこの城は国宝
4城(犬山・彦根・姫路・松本)のうちで最も古く、白帝城の別名があると今回はじめて
知りました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする