私的図書館

本好き人の365日

「気分転換」

2004-01-11 15:54:00 | 日々の出来事
気分を変えたい時に、本屋に立ち寄るのは私の悪い癖です。

パチンコやお酒でストレス発散という友達もいますが、本屋さんで気分が落ち着くというのもちょっと変ですかね?

まずは新刊のチェック。
フムフム、ひいきの作家さんの作品はナシか、残念。

ベストセラーの棚には養老孟司先生の本。
相変わらず売れてますね。

とりあえず、めったに買えないハードカバーの並ぶ棚を物色。
近頃の「ハリー・ポッター」人気で、ファンタジー物が平積みになっている☆
「ダレン・シャン」シリーズに「ネシャン・サーガ」シリーズ。
「ローワン」や「守り人」シリーズに、もちろんあります「ハリー・ポッター」と「指輪物語」。
NHKのアニメが人気の「十二国記」シリーズなどなど。
う~ん、こう堂々と売られると、なんとなく手が伸びない。
本棚の片隅で、ひっそりと光輝いていた昔が懐かしい(笑)
ファンタジー物なんて、本当にひどい扱いでしたからね。
「指輪物語」さえ置いてない本屋さんがたくさんありましたから。

その中で目に留まったのが村上龍の「13歳のハローワーク」
514種類にも及ぶ職業が、自分の興味に合わせて調べられるように作られている本です。
はまのゆかさんのイラストも楽しくて、即購入決定。
この二人のコンビで作られた「あの金で何が買えたか」という本が以前面白かったので、迷いはありませんでした。(ただし、2600円という値段にはレジでちょっと後ずさりしましたけど)

文庫本のコーナーは出版社ごとに並んでいるので、新潮社、角川を重点的にチェック。
講談社、幻冬舎、岩波には少し足を止める程度、その他の本達は表紙に目を通すだけ。
最近、本屋さん独自のお薦めや、感想を書いた手書きのカードが付けられていますが、アレは面白いですね。
ついつい読んでしまいます♪

今回の収穫は完全新訳版が出た創元SF文庫の「レンズマン」シリーズ。
スペース・オペラといえば、この名作は外せないでしょう。

あったかい雰囲気が素敵なおーなり由子の絵の本「しあわせな葉っぱ」。
北村薫の「月の砂漠をさばさばと」という本の挿絵を見てからすっかりファンです☆

児童文学ファンタジー大賞を受賞した梨木香歩の「裏庭」。
前から気になっていたんですが、今なら読めそうな気がして。

先月も何冊か買っていたのに、またこんなに買ってしまって…
こうして本がたまっていく(笑)

さすがにこの間、古本屋に断腸の思いでいくつか本を持ち込んだんですが、37冊で360円でした。
そりゃあ文庫本ばかりだったし、どれも古い本ばかりだったけれど、一冊10円程度なら売らずに持っていたほうが…いやいや、そう考えるから本が減らないんだ。
一人でも多くの人に読んでもらうためには、売ってしまうのが一番。

本棚に眠らせておくのはもったいないですからね。



「ちょっとラクガキ」

2004-01-11 07:33:00 | 日々の出来事
生きていると、色々なことがあります。

つらいことばかりじゃない。

楽しかった思い出も、数え切れない程あるはず。

ただちょっと、悲しい記憶よりも、思い出すのに時間がかかるだけ。

思い出の中に埋もれた様々な出来事。

雪の降った日、大きなかまくらを作って、その中で作ったラーメン。
友達と競い合った凧上げ大会。
必死で憶えた百人一首。

家族で行った海水浴。
初めて乗った新幹線。
歩き疲れたテーマパーク。

家族や友人達との思い出は、心の奥底でいつも私を支えてくれます。
多くの人に助けられて生きてきました。

小学生の頃。
扁桃腺の手術で血が止まらず、輸血が必要なのにAB型の血液が足りなくなった時、若い看護婦さんの一人が、恋人に電話して、急いで病院まで来てもらい、なんとかその人から輸血して事なきを得ました。

校舎で鬼ごっこをしている時には、転んであごを切ってしまい大出血。
連れられて行った診療所の先生は、「たいしたことない」と言って、麻酔なしで傷口を数針縫いました。
痛かった~。
泣き叫びながらも、笑顔の先生を見て不思議と怖くは感じなかったのを憶えています。

田んぼの中のスケート場。
ぼたから滑り降りるソリ遊び。
初めてスキーに行った時は、止まることができずに、崖から滑り落ちそうになり、近くにいた大人の人が咄嗟に服をつかんでひっぱり上げてくれた。

よくかわいがってくれた親戚の”小さいおばさん”
三姉妹の末っ子だった母には、二人の姉がいて、私達はそれぞれ”大きいおばさん”、”小さいおばさん”と、呼んで遊んでもらっていました。
小さいおばさんには子供がなくて、私達兄妹を自分の子供みたいにかわいがってくれたものです。
乳ガンのために若くして亡くなってしまったけれど、線の細い、キレイな人だった。

まだまだ人生の駆け出しだけれど、その間に出会った友達や仕事の仲間には、本当にたくさんの思い出をもらいました。

勉強と部活動に明け暮れた高校時代。

息が切れて吐き気がしても体を動かし、必死で練習について行った日々。
練習が終ると、頭から水をかぶり、水道の水をガブガブ飲んだ。
朝練に合宿。
フラフラになるまで走り込み、疲れた体に鞭打って、坂道ダッシュを繰り返したのもいい思い出です。

最後の試合は今でも夢に見ます。

新聞販売所で住み込みで働いていた時の仲間達。
よく横浜から湘南辺りまで、夜の海岸線をドライブしました。
お酒を飲んだのもこの頃が初めて。
美味しいとは思わなかったけど。

ファミリーマートでバイトした時は、サンタクロースの格好をさせられて、ケーキを配達したな。
夜勤は辛かったけれど、バイトの子達とよくカラオケに行ったりして楽しかった。

ダイエーでバイトした時は、様々な部署に回されて、色々と勉強させてもらいました。
迷惑もずいぶんとかけたはず。
本当、お世話になりました。

結婚式場に勤めた時には、友達の結婚式を三組挙げました。
自分のことのように嬉しかった。
新郎が現れず、まさかドタキャン? と思ったら単なる寝坊だったり、新婦が泣いているので心配していたら、和服用のカツラがズレて痛がっていただけだったり。

もちろん、苦しかったこともたくさんありました。
それこそ、死にたいと思ったことも何度あることか。
けれど、それでも、なんとかなってきた。
生きていれば、なんとかなる。

そう、だから人生は面白い。

去年の暮れ、祖母の葬儀がようやく終り、経費の計算などを両親としていた時のこと、いいかげん三人共疲れはてていて、トゲトゲした雰囲気が立ち込めていました。
そこに、隣の部屋にいた四歳と一歳になる甥っ子達の泣き声が聞こえてきたんです。
四歳になるお兄ちゃんの方が激しく泣きながらこう叫んでいました。

「耳を噛まれた~」

フッ、フフフ…
思わず三人から笑いが漏れました。

…一歳の弟に負けてどうする(笑)

次の瞬間、こらえ切れずに大爆笑! 久しぶりに、親子で腹を抱えて笑いました。
耳を噛まれた本人には悪いけれど、疲れもどっかに吹っ飛びましたね。
甥っ子には感謝しました。
そこにいてくれるだけで家族を幸福にしてくれる。

なんとかなる。

私達は「ここにいる」だけで、きっと幸せになれる。

色々あったけれど、悩むだけ悩んだら、なんかスッキリしました☆

よーし、明日からまた頑張るぞ!