映画「ロード・オブ・ザ・リング」はもう観ました?
いよいよ、第三部「王の帰還」が公開されますね。
今から楽しみ♪
新年第一回目の本の紹介は、ロード・オブ・ザ・リング第三部映画公開記念として、また復習の意味で、原作本を紹介したいと思います☆
題して、「ここだけは押さえておきたい指輪物語!」
原作者はJ・R・R・トールキン。(1892~1973)
オックスフォード大学で教鞭をとっていた先生で、古英語、中世英語を専門とする言語学者。
そのかたわらで多くのファンタジー作品をてがけています。
その中でも、世界中から愛され、熱狂的ファンを持つのが、この作品『指輪物語』なんです。
舞台は様々な種族が暮らす「中つ国」。
かつて、自らを創り給うた神と張り合い、悪に走った者達がいた。
その中でも、狡猾に生き残り、人間とエルフ達を支配せんと企むサウロンなる者が、己の力と意思を込めて密かに作った一つの指輪。
先の戦いで多大なる犠牲を払い、サウロンから奪ったその指輪は、長いこと行方知れずだったが、運命のイタズラによって、中つ国でもっとも戦いと無縁な種族、ホビット族のビルボ・バギンズによって再びこの世にもたらされた。
人の心を蝕み、エルフの作った力ある指輪さえも支配することの出来る、強力な力を持つこの指輪を滅ぼすためには、指輪の作られた地、冥王サウロンの支配するモルドールにある火の山の火口に投げ入れるしかない。
問題は、はたして誰が行くか…
映画は戦闘場面が大迫力で、おもわずそちらに目がいってしまいますが、原作の面白さは、なんといってもホビット達の”苦難の旅”にあります。
もともと、自分達の土地で、のんびりと美味しい物を食べたり、ビールやうまいタバコ草を飲んだりすることが大好きなホビット族。
力や知恵では他の種族にかなわない彼等の武器は、その実直さと鉄のような実行力!
敵に追われ、化け物の罠にはまり、怪物達に襲われても、前に進むことを諦めない♪
伯父のビルボから指輪を託された主人公のフロドが、指輪の力に影響されて、どんどんお荷物となっていくのに対して、(いいすぎかな?)従者であるサムのなんていじらしいこと☆
特にモルドールの国に入ってからの道中は、涙なくしては語れない、サムあってのフロドみたいな感じさえしてしまう。
旅の仲間に加わるフロドの親戚のホビット、メリーやピピンの活躍場面もけっこうあったりするし、もしかして、フロドって窓際族? 指輪に付いてるオマケだったりして(笑)
いやいや、頑張れフロド!
映画ではきっと活躍させてもらえるぞ!
物語は三部構成になっていて、フロドの旅立ちと、指輪を運ぶ旅に集う仲間達を描いた第一部『旅の仲間』
裏切りや策謀によって、いよいよ困難が増し、サウロンによる攻撃がついに始まる第二部『二つの塔』
長きに渡り待ち焦がれていた王があらわれ、最後の戦いへと人々を導く中、指輪の力と、飢えと渇きに苦しんできたフロドとサムに、思いもよらぬ結末が訪れる第三部『王の帰還』
といった具合になっております。
ホビットって何? エルフって何のこと? どうして王様がいなかったの?
なんて疑問をお持ちの方。
ぜひ、原作をお読み下さい。
トールキン先生が、そりゃ~あ詳しく、とっても詳しく、詳しすぎて歴史の本が書けちゃうくらい詳しく、説明してくれてますから☆
(さらにサウロンの正体やガンダルフのことなどが知りたい方は、『シルマリルの物語』上・下をどうぞ♪ 指輪物語以前のことが詳し~く載ってます)
アラゴルンはかっこいいし、ガンダルフは気のいいじいさんだし、レゴラスとギムリは最強の凸凹コンビだし。
サウロンなんか怖くないぞ~♪
こんなメンバーに囲まれたら、そりゃ影も薄くなるな。
おまけに自分は何も悪くないのにモルドールくんだりまでわざわざ指輪を捨てに行かされるんだから。
(もともとの原因作ったのは伯父のビルボだしね。これも詳しく知りたい? ちゃんとあります。13人のドワーフと共に邪竜スモーグ退治に向かう冒険譚『ホビットの冒険』がそれです。ビルボが主人公の物語です☆)
そう考えるとフロドって、ちょっとかわいそうかも。
そんな目立たない主人公の活躍(?)を、どうぞ楽しんで下さい☆
でも、やっぱり、一番のお気に入りはサムなんだよな~♪
J・R・R・トールキン 著
瀬田 貞二 訳
評論社文庫
「待っているだけのお姫さまはもう古い!」
オビの宣伝文句からして魅力的。
今回ご紹介するのは、自分の知恵と勇気で問題に立ち向かうお姫さまの物語。
ダイアナ・コールスの『アリーテ姫の冒険』です☆
去年の年末に手に入れたこの物語。
男女平等とか、女性の自立とかの、隠されたフェミニズム的なメッセージは置いといて、お話として面白い♪
「可愛らしく、おとなしく、従順に」というお姫さま教育にもかかわらず、とってもかしこく、活発に育ってしまったアリーテ姫。
宝石を数えることに忙しい王様は、王女がかしこいことが世間に知られる前に、早いとこ結婚させてしまおうと大慌て。
だって王様に言わせると、
「かしこい妻を求める男などいるものか、女はやさしく、かわいいのがいいんだ。かしこくなんかないほうがいい!」
という、どっかの団体が聞いたら抗議が殺到しそうな考えの持ち主。
ところが、次々とあらわれる求婚者の王子さま達も、王様と同じ考えらしく、アリーテ姫のかしこさに、尻尾を巻いて退散してしまうのです。
困ってしまったのは王様。
そこにあらわれた悪い魔法使い。
宝石箱でとりいって、まんまとアリーテ姫と結婚することを王様に承諾させてしまいます。しかも、魔法使いの出す三つの仕事をアリーテ姫がやりとげられなかったら、姫の首を落としてもいい、という証文付きで。
さてさて、アリーテ姫はどうやって、次々と出される難しい仕事を解決していくのか?
もちろん、その方法もとっても魅力的☆
掃除、裁縫をキチンとこなし、本を読んだり、絵を描くことが大好きな、アリーテ姫だからこその解決方法。でも、実は面白いのはそこじゃない。
悪い魔法使いとの結婚が決まった時、心配した仲良しの魔女のおばあさんからもらった魔法の指輪。
指輪をこすりながら願い事をとなえると、三回だけ願いをかなえてくれるというその指輪を、アリーテ姫は何のために使ったと思います?
魔法使いの出す、三つの仕事を解決するため?
ブッブー、はずれで~す。
それじゃ当たり前すぎて面白くない。
この展開を知るためだけでも、買った価値があったと思いましたね。
答えは…やっぱり本の中で☆
白馬に乗った王子さまを、ただ待っているだけのお姫さまは、もう古い!
美しい銀色のめす馬に乗って、颯爽と駆け抜ける春風のようなお姫さま。
そんな爽快感を与えてくれる、楽しい物語です。
アニメ化もされているので、そちらも、要チェックですよ☆
ダイアナ・コールス 著
グループ ウィメンズ・プレイス 訳
学陽書房
オビの宣伝文句からして魅力的。
今回ご紹介するのは、自分の知恵と勇気で問題に立ち向かうお姫さまの物語。
ダイアナ・コールスの『アリーテ姫の冒険』です☆
去年の年末に手に入れたこの物語。
男女平等とか、女性の自立とかの、隠されたフェミニズム的なメッセージは置いといて、お話として面白い♪
「可愛らしく、おとなしく、従順に」というお姫さま教育にもかかわらず、とってもかしこく、活発に育ってしまったアリーテ姫。
宝石を数えることに忙しい王様は、王女がかしこいことが世間に知られる前に、早いとこ結婚させてしまおうと大慌て。
だって王様に言わせると、
「かしこい妻を求める男などいるものか、女はやさしく、かわいいのがいいんだ。かしこくなんかないほうがいい!」
という、どっかの団体が聞いたら抗議が殺到しそうな考えの持ち主。
ところが、次々とあらわれる求婚者の王子さま達も、王様と同じ考えらしく、アリーテ姫のかしこさに、尻尾を巻いて退散してしまうのです。
困ってしまったのは王様。
そこにあらわれた悪い魔法使い。
宝石箱でとりいって、まんまとアリーテ姫と結婚することを王様に承諾させてしまいます。しかも、魔法使いの出す三つの仕事をアリーテ姫がやりとげられなかったら、姫の首を落としてもいい、という証文付きで。
さてさて、アリーテ姫はどうやって、次々と出される難しい仕事を解決していくのか?
もちろん、その方法もとっても魅力的☆
掃除、裁縫をキチンとこなし、本を読んだり、絵を描くことが大好きな、アリーテ姫だからこその解決方法。でも、実は面白いのはそこじゃない。
悪い魔法使いとの結婚が決まった時、心配した仲良しの魔女のおばあさんからもらった魔法の指輪。
指輪をこすりながら願い事をとなえると、三回だけ願いをかなえてくれるというその指輪を、アリーテ姫は何のために使ったと思います?
魔法使いの出す、三つの仕事を解決するため?
ブッブー、はずれで~す。
それじゃ当たり前すぎて面白くない。
この展開を知るためだけでも、買った価値があったと思いましたね。
答えは…やっぱり本の中で☆
白馬に乗った王子さまを、ただ待っているだけのお姫さまは、もう古い!
美しい銀色のめす馬に乗って、颯爽と駆け抜ける春風のようなお姫さま。
そんな爽快感を与えてくれる、楽しい物語です。
アニメ化もされているので、そちらも、要チェックですよ☆
ダイアナ・コールス 著
グループ ウィメンズ・プレイス 訳
学陽書房
わたしたちは
言葉や口先だけで愛するのではなく、
実行と真実をもって愛し合おうではないか。
それによって、わたしたちが
真理から出たものであることがわかり、
心を安らがせることができるだろう。
―「ヨハネの第一の手紙」第三章一八~一九節―
言葉や口先だけで愛するのではなく、
実行と真実をもって愛し合おうではないか。
それによって、わたしたちが
真理から出たものであることがわかり、
心を安らがせることができるだろう。
―「ヨハネの第一の手紙」第三章一八~一九節―