第146回芥川賞、直木賞が発表されましたね。
芥川賞には、円城塔さん(39)の『道化師の蝶』(「群像」7月号)と、田中慎弥さん(39)の『共喰い』(「すばる」10月号)、直木賞には葉室麟さん(60)の『蜩(ひぐらし)ノ記』(詳伝社)が選ばれました。
円城塔さんはSF関係でお名前だけは見かけていましたが、作品は読んだことがありません。他の御二方にいたっては申し訳ありませんが名前も知りませんでした。
今回は受賞した田中慎弥さんが芥川賞を「もらっておいてやる」と発言したり、選考委員の石原慎太郎(東京都知事)が「いつか若い連中が出てきて、足をすくわれる戦慄を期待したが、全然刺激にならない」と選考委員を辞める趣旨の発言をしたりと、作品の内容以外で話題になったりしていましたが、作家なんて(いい意味で)無頼漢で変人の方が面白いと思っているので、悪い印象は持ちませんでした。
発禁本を地下で作るくらいの反骨精神がなくちゃね♪
最近読み始めたばかりなのは、直木賞選考委員もつとめる浅田次郎さんの、
『シェエラザード』(講談社文庫)
ざっくりいうと、太平洋戦争末期にアメリカ軍の潜水艦によって沈められた徴用船、豪華客船「弥勒丸」を引き上げるお話。
台湾だとか大陸だとか、政界、財界の影の黒幕やヤクザの親分とかが出てきて、普段はあまり読まないジャンルの本なんですが、読み出したらこれがけっこうやめられない☆
上巻は読み終わったので、下巻も探して読みたいと思います。
…実は古本屋さんにあったのが上巻だけだったので(苦笑)
芥川賞、直木賞受賞作はきっと本屋さんにたくさん並ぶんでしょうね。
私はいつものように、立ち読みで済ませようと思っています♪