村上春樹さんが雑誌「anan」に連載されていたエッセイをまとめた本。
『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』(マガジンハウス)
を読みました♪
毎回本にまとめられると読んでいますが、ホントいつも楽しい!
眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンぐらい珍しい…
このめんどくさい表現がいいでしょ♪
オムレツ作りへのこだわりとか、オペラ歌手の発声練習にうんざりしている飼い猫とか、女性は怒りたい事があるから怒るのではなく、怒りたい時に怒るのだ、とか(苦笑)
話題も様々で楽しませてくれます。(決してすべてに同意はしませんけどね☆)
海外でよく勘違いする「スーパーサラダ」とか(実際は早口で「スープ オア サラダ?」と訊かれている♪)
水族館でマグロを見て「あらおいしそう。一本もって帰れないかしら」とつぶやく、肉食系じゃなくて魚食系おばさんとか(笑)
映画や音楽や猫や食べ物について、あっちへ飛びこっちへ飛びしながら、好き勝手に書いてるって感じの、肩の力を抜いて読めるエッセイ。
私はやっぱりこの人の長編小説より、こうした短いお話のほうが好きだなぁ。
その他、今週は久しぶりに映画も観に行って来ました。
杉井ギサブロー監督のアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』♪
原作は有名な宮澤賢治。
英雄的な行動で、町を、人々を救う悲劇を描いた作品なのですが、キャラクターが猫の姿をしているためか、物語全体が抽象化されて、観ている者によりメッセージが強く伝わってくるような気がしました。
生きるとはどういうことか。
自分の命の使い方について…
ともかく美術がキレイで、他の作品では見たこともないような映像になっていました。
イーハトーブの森を形成している木々の連なりや、黄金に実る稲穂は一見の価値アリです!!
幼い妹ネリとの別れなど(賢治も実際に最愛の妹を亡くしています)、見ていて自分も家族のことが頭に浮かんでしまい、思わず実家に帰りたくなってしまいました(苦笑)
帰ったところで、幼い日には戻れないんですけどね。
そしてこの映画でもっとも注目するべき点は、監修を担当された天沢退二郎先生!!
宮澤賢治といえばこの人!
天沢退二郎先生の書いた『光車よ、まわれ!』は私の愛読書です♪
映画が始まる前に、細田守監督の最新アニメ映画、『おおかみこどもの雨と雪』の予告編が流れたのですが、これもとっても良かった☆
細田守監督といえば、『サマーウォーズ』のヒットがありましたよね。
小説化されたものはすでに読んだので(立ち読みで♪)、内容はだいたいわかっていますが、やっぱりこの作品も映像で見てみたい!
いやぁ、日本のアニメ、頑張っていますね。
『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日公開予定。
今からとっても楽しみです♪