イギリスの作家J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズ。
今回はその第5巻。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
をご紹介します☆
「ハリー・ポッター」のおかげでファンタジー小説がたくさん出版されるようになりましたね。
昔の作品も注目されるようになり、本好きとしては「ハリー・ポッター」ブームはとってもありがたかったです!
『指輪物語』
『ナルニア国物語』
『ゲド戦記』
は映画化もされました♪
誰か『プリデイン物語』も映画化してくれないかな~
NHK教育で上橋菜穂子さんの『獣の奏者』(毎週土曜日放送)がアニメ化され現在放送されていますが、NHKさん、次は荻原規子さんの『空色勾玉』などいかがでしょうか☆
さて、主人公ハリー・ポッターは現代のイギリスに暮らす男の子です。黒い髪をしてメガネをかけて、ちょっと変わった特徴として、額にうっすらと稲妻のかたちをした傷跡があります。
一緒に住んでいる従兄弟のダドリーにはいつも意地悪されてばかり。ダドリーの両親、バーノン叔父さんもペチュニア叔母さんも、しかたなくハリーを引き取ってはいますが、自分の息子のダドリーばかりを可愛がり、ハリーのことはいつも邪魔者扱い。しかも、具合が悪いことに、ハリーが”魔法使い”であることがわかってしまって、ハリーの待遇はさらに悪くなってしまいます。
そう、ハリー・ポッターは魔法使い♪
11歳の誕生日に、魔法使いの学校「ホグワーツ魔法魔術学校」からの入学を知らせる手紙を受け取ったハリーは、自分が魔法使いであることを初めて知るのです!
みにくいアヒルの子がある日を境に突然白鳥に生まれ変わる!!
ハリーの生活は一変します☆
ところが当然、普通の人間は本当に魔法使いが存在しているなんてことは知りません。
世間体を気にするバーノン叔父さんは、魔法使いなんて、絶対に、絶対に、絶対に、認めません。
ハリーがホグワーツに入学すると決まると、近所に対しては「セント・ブルータス更生不能非行少年院」(*)に入っているということにしてしまいます。
このバーノン叔父さんのひどいこと!
第1巻で10歳だったハリーの部屋はなんと階段の下の物置き!!
着ている物も、ハリーはいつもボロボロ。ダドリーのおさがりばかりです。
学校以外では未成年の魔法使いは魔法を使ってはいけないことになっているので、ハリーの家での唯一の慰めは、手紙を運んでくれる白フクロウのヘドウィグくらい。
でも、普通の家にはフクロウが手紙を運んで来たりしないので、バーノン叔父さんの怒りがまたまた爆発!
もっとも、フクロウどころか、たまに空飛ぶ車はやってくる、どうしてだか暖炉から人があらわれる、いつの間にやら居間の壁は吹っ飛ぶ、バーノン叔父さんのお姉さんである(これが叔父さんそっくり!)マージおばさんの体は風船のようにみごとに膨らむ、ダドリーにはお似合いの尻尾が生えると、普通の家ではたぶん起きないようなことが次々と起こったりするので、バーノン叔父さんも大変といえば大変です♪♪
どうしてハリーには両親がいないのか。
どうして親戚の家で育てられているのか。
それには、魔法使いたちの社会で名前を呼ぶことさえはばかられるため、”例のあの人”と呼ばれる闇の魔法使いが関係しています。
闇の魔法使いとの戦いを宿命づけられた少年、ハリー・ポッター。
闇の魔法使いには”死喰い人”=「デスイーター」と呼ばれる部下がたくさんいて、今はその多くが魔法使いの監獄”アズカバン”に収監されています。
闇の魔法使い自身は十年以上も昔に、当時まだ幼かったハリーとハリーの両親を襲った時に、その力と肉体を失いました。
ハリーの額の傷跡は、その時にできたものです。力と肉体。それを取り戻した時、再び闇の魔法使いが復活する…
闇の魔法使いに襲われて、ただ一人生き残った男の子、ハリー・ポッターは魔法使いの社会では有名人。
4巻までのお話で、いよいよ闇の魔法使いが復活し、本格的な戦いが始まろうと予感させるこの第5巻。
ハリーは15歳になりました。
しかし、平和に慣れてしまった人々は、なかなか闇の魔法使いの復活を信じようとはしません。
今回、ことなかれ主義の魔法省の大臣や役人が、”例のあの人”の復活を訴えるハリーやダンブルドアを、やっかい者として排除しようと動き出します。
”例のあの人”はもう死んでしまったと思われているため、マスコミも、ハリーのことをただの目立ちたがり屋だとか、悲劇のヒーローをきどっているとか、さんざん書き立て、ホグワーツの生徒の中にも、ハリーに対する不信感が広がっていきます。
ハリーとダドリーの住む町、リトル・ウィンジングにアズカバンの看守、吸魂鬼(ディメンター)が現れる!
ハリーがホグワーツを退学!?
ダンブルドアが逮捕されるの!?
イライラする若いハリー。
危険が迫っているっていうのに、誰もそのことがわかってない!
タイトルにある「不死鳥の騎士団」とは、現在ホグワーツの校長を務める偉大な魔法使いダンブルドアと共に、かつて闇の魔法使いと”死喰い人”たちに立ち向かった仲間たちのことです。ホグワーツでハリー達と一緒に学ぶネビル・ロングボトムの両親も、かつては騎士団のメンバーでした。今は正常な体と心を失い「聖マンゴ魔法疾患障害病院」に入院しています。そして、ハリーの両親も騎士団のメンバーだったのです。
ダンブルドアだけはわかってくれている。
闇の魔法使いと実際に戦ったダンブルドアなら、その脅威も、僕の気持ちをわかってくれるはず…
ところが、そんなハリーの気持を打ち砕くかのように、ダンブルドアはハリーに冷たい態度を取り続けます。
魔法省によって管理されるホグワーツ。
ハリーたちの友人、森番のハグリットの不在。
額の傷跡が痛んだ時、ハリーが見た映像は、蛇となってうごめく自分の姿!?
出口のない部屋に閉じ込められたような状況の中、危険だけがゆっくりと、しかし確実に世界を絞めつけていく…
そんな時、ついにダンブルドア軍団が立ち上がるのです♪♪
ダンブルドア軍団とは何なのか、それは読んでのお楽しみですが、どんな時でもハリーの味方、親友のロンとハーマイオニーが今回も活躍します☆
いつも足を引っ張っているネビルも急成長!!
ハーマイオニーはダメなことはダメってちゃんと言う子。
ハリーのやろうとしていることに反対したりもするけれど、それはハリーのことを本当に思っているから。
ロンもハリーに腹も立てればケンカもします。
よく失敗もするし、嫉妬もする、弱気になったり無神経に思えたり、でもハリーに対して変な遠慮なんてしない。こびも売らない。そんな必要なんてない。ハリーを本当の家族のように思っているから☆
ハリーを含め私はこの三人のファンです♪♪
後半、”例のあの人”が手に入れようとしている、ある物をめぐって、不死鳥の騎士団と死喰い人の激しい戦いが繰り広げられます。
そしてついに、ダンブルドアと”例のあの人”との直接対決!!
ダンブルドアの不可解な行動のわけとは?
そして、ハリーと”例のあの人”とのつながりとは?
学校の規則に腹を立てた経験のある方。
この巻はぜひお読み下さい☆
J・K・ローリング 著
松岡 佑子 訳
静山社
(*)日本語版初版一刷では「セント・ブルータス更生不能非行少年院」は「セント・ブルータス更正不能非行少年院」と表記されています。
今回はその第5巻。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
をご紹介します☆
「ハリー・ポッター」のおかげでファンタジー小説がたくさん出版されるようになりましたね。
昔の作品も注目されるようになり、本好きとしては「ハリー・ポッター」ブームはとってもありがたかったです!
『指輪物語』
『ナルニア国物語』
『ゲド戦記』
は映画化もされました♪
誰か『プリデイン物語』も映画化してくれないかな~
NHK教育で上橋菜穂子さんの『獣の奏者』(毎週土曜日放送)がアニメ化され現在放送されていますが、NHKさん、次は荻原規子さんの『空色勾玉』などいかがでしょうか☆
さて、主人公ハリー・ポッターは現代のイギリスに暮らす男の子です。黒い髪をしてメガネをかけて、ちょっと変わった特徴として、額にうっすらと稲妻のかたちをした傷跡があります。
一緒に住んでいる従兄弟のダドリーにはいつも意地悪されてばかり。ダドリーの両親、バーノン叔父さんもペチュニア叔母さんも、しかたなくハリーを引き取ってはいますが、自分の息子のダドリーばかりを可愛がり、ハリーのことはいつも邪魔者扱い。しかも、具合が悪いことに、ハリーが”魔法使い”であることがわかってしまって、ハリーの待遇はさらに悪くなってしまいます。
そう、ハリー・ポッターは魔法使い♪
11歳の誕生日に、魔法使いの学校「ホグワーツ魔法魔術学校」からの入学を知らせる手紙を受け取ったハリーは、自分が魔法使いであることを初めて知るのです!
みにくいアヒルの子がある日を境に突然白鳥に生まれ変わる!!
ハリーの生活は一変します☆
ところが当然、普通の人間は本当に魔法使いが存在しているなんてことは知りません。
世間体を気にするバーノン叔父さんは、魔法使いなんて、絶対に、絶対に、絶対に、認めません。
ハリーがホグワーツに入学すると決まると、近所に対しては「セント・ブルータス更生不能非行少年院」(*)に入っているということにしてしまいます。
このバーノン叔父さんのひどいこと!
第1巻で10歳だったハリーの部屋はなんと階段の下の物置き!!
着ている物も、ハリーはいつもボロボロ。ダドリーのおさがりばかりです。
学校以外では未成年の魔法使いは魔法を使ってはいけないことになっているので、ハリーの家での唯一の慰めは、手紙を運んでくれる白フクロウのヘドウィグくらい。
でも、普通の家にはフクロウが手紙を運んで来たりしないので、バーノン叔父さんの怒りがまたまた爆発!
もっとも、フクロウどころか、たまに空飛ぶ車はやってくる、どうしてだか暖炉から人があらわれる、いつの間にやら居間の壁は吹っ飛ぶ、バーノン叔父さんのお姉さんである(これが叔父さんそっくり!)マージおばさんの体は風船のようにみごとに膨らむ、ダドリーにはお似合いの尻尾が生えると、普通の家ではたぶん起きないようなことが次々と起こったりするので、バーノン叔父さんも大変といえば大変です♪♪
どうしてハリーには両親がいないのか。
どうして親戚の家で育てられているのか。
それには、魔法使いたちの社会で名前を呼ぶことさえはばかられるため、”例のあの人”と呼ばれる闇の魔法使いが関係しています。
闇の魔法使いとの戦いを宿命づけられた少年、ハリー・ポッター。
闇の魔法使いには”死喰い人”=「デスイーター」と呼ばれる部下がたくさんいて、今はその多くが魔法使いの監獄”アズカバン”に収監されています。
闇の魔法使い自身は十年以上も昔に、当時まだ幼かったハリーとハリーの両親を襲った時に、その力と肉体を失いました。
ハリーの額の傷跡は、その時にできたものです。力と肉体。それを取り戻した時、再び闇の魔法使いが復活する…
闇の魔法使いに襲われて、ただ一人生き残った男の子、ハリー・ポッターは魔法使いの社会では有名人。
4巻までのお話で、いよいよ闇の魔法使いが復活し、本格的な戦いが始まろうと予感させるこの第5巻。
ハリーは15歳になりました。
しかし、平和に慣れてしまった人々は、なかなか闇の魔法使いの復活を信じようとはしません。
今回、ことなかれ主義の魔法省の大臣や役人が、”例のあの人”の復活を訴えるハリーやダンブルドアを、やっかい者として排除しようと動き出します。
”例のあの人”はもう死んでしまったと思われているため、マスコミも、ハリーのことをただの目立ちたがり屋だとか、悲劇のヒーローをきどっているとか、さんざん書き立て、ホグワーツの生徒の中にも、ハリーに対する不信感が広がっていきます。
ハリーとダドリーの住む町、リトル・ウィンジングにアズカバンの看守、吸魂鬼(ディメンター)が現れる!
ハリーがホグワーツを退学!?
ダンブルドアが逮捕されるの!?
イライラする若いハリー。
危険が迫っているっていうのに、誰もそのことがわかってない!
タイトルにある「不死鳥の騎士団」とは、現在ホグワーツの校長を務める偉大な魔法使いダンブルドアと共に、かつて闇の魔法使いと”死喰い人”たちに立ち向かった仲間たちのことです。ホグワーツでハリー達と一緒に学ぶネビル・ロングボトムの両親も、かつては騎士団のメンバーでした。今は正常な体と心を失い「聖マンゴ魔法疾患障害病院」に入院しています。そして、ハリーの両親も騎士団のメンバーだったのです。
ダンブルドアだけはわかってくれている。
闇の魔法使いと実際に戦ったダンブルドアなら、その脅威も、僕の気持ちをわかってくれるはず…
ところが、そんなハリーの気持を打ち砕くかのように、ダンブルドアはハリーに冷たい態度を取り続けます。
魔法省によって管理されるホグワーツ。
ハリーたちの友人、森番のハグリットの不在。
額の傷跡が痛んだ時、ハリーが見た映像は、蛇となってうごめく自分の姿!?
出口のない部屋に閉じ込められたような状況の中、危険だけがゆっくりと、しかし確実に世界を絞めつけていく…
そんな時、ついにダンブルドア軍団が立ち上がるのです♪♪
ダンブルドア軍団とは何なのか、それは読んでのお楽しみですが、どんな時でもハリーの味方、親友のロンとハーマイオニーが今回も活躍します☆
いつも足を引っ張っているネビルも急成長!!
ハーマイオニーはダメなことはダメってちゃんと言う子。
ハリーのやろうとしていることに反対したりもするけれど、それはハリーのことを本当に思っているから。
ロンもハリーに腹も立てればケンカもします。
よく失敗もするし、嫉妬もする、弱気になったり無神経に思えたり、でもハリーに対して変な遠慮なんてしない。こびも売らない。そんな必要なんてない。ハリーを本当の家族のように思っているから☆
ハリーを含め私はこの三人のファンです♪♪
後半、”例のあの人”が手に入れようとしている、ある物をめぐって、不死鳥の騎士団と死喰い人の激しい戦いが繰り広げられます。
そしてついに、ダンブルドアと”例のあの人”との直接対決!!
ダンブルドアの不可解な行動のわけとは?
そして、ハリーと”例のあの人”とのつながりとは?
学校の規則に腹を立てた経験のある方。
この巻はぜひお読み下さい☆
J・K・ローリング 著
松岡 佑子 訳
静山社
(*)日本語版初版一刷では「セント・ブルータス更生不能非行少年院」は「セント・ブルータス更正不能非行少年院」と表記されています。
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