私的図書館

本好き人の365日

油断大敵

2005-06-12 21:38:00 | 日々の出来事

カッコ悪い。

バイクで転倒してしまいました。

走行中というわけではなくて、単に駐車場から出ようとして、Uターンした時に、スピードがなさすぎてコテンと横倒し。

あ~ぁ、左手の甲と左の膝頭をすりむき、サイドミラーも割れてしまった。

いつもはちゃんと広いところまで手でバイクを押して出すのに、今日に限って横着して、狭いスペースでUターンして出そうとしてしまったのです。

反省反省。

ちょうどバイク屋さんに行くところだったので、そのまま走行。
お店で部品の在庫を聞いてみると、取り寄せになるとのこと。

ちょっとしたことでまたいらん出費が!

左のサイドミラーだから車線変更がしにくいったらないのに。

免許を取ってもうすぐ三年目。
どこかで油断してたんだろうなぁ~

気を付けよう。





待合室で

2005-06-10 23:53:00 | 日々の出来事

昨日は有給休暇をとって病院に行きました。

その待合室でのこと。

70代くらいのおじいさんが私の隣に座りました。
少々やせ気味ですが、背筋もシャンとしていて、服装も清潔そう。
そんな彼が、おもむろに片尻をあげて、プッと放屁しました。

…しかも私の方にむかって*(汗)*

絶句です。
ありえないです。
なんだこのやろう、です。

あまりのことに腹も立ちましたが、その御老人は悠然としていてまったく気にしていない様子。

すっかり毒気を抜かれてしまい、反対に笑いをかみ殺すのに苦労しました☆
あー可笑しい♪

実はうちの父親も平気なんです(笑)
歩きながら、平気でおならしますからね。一緒に歩いてるこっちが恥ずかしい。

家では父も母も平気なタイプらしいのですが、その反動か、私も妹もそういうのはダメ。
う~ん、年代の差なのかな?

それで思い出した作文があります。
「山びこ学校」で有名な無着成恭さんのユニークな教育方針を受け継いでいる、ある中学校の三年生の女子生徒のもの。
題名は「屁」。

少女の家に嫁にきて七年になる兄嫁が、夜なべをしていて、なにかの拍子にプッと屁をしてしまう。

しきりに謝る義姉に少女は「みんなあることだから気にするな」と励まし、母親もつられて「んだんだ、だれでもあるごんだ」と言う。

「男衆だ、だれっちゃもえんりょすねでブッブッとたれるえくていいね」
と女だけの夜なべの場で話は移っていくのだが、少女は考える。

この兄嫁は七年もの間、屁をたれる自由もなかったのか。
自分の家では嫁・姑の対立関係はなくなったけれど、ではなぜ義姉は謝るのか。

日常のささいなことから感じた、兄嫁の、女性の強いられた境遇。
それを敏感に見て取る少女の感性が印象に残る作文です。

ひと昔前の農家では嫁に入る女性の立場は非常にキツイものがあったといいますからね。
うちの祖母も、嫁=労働力と見ていたふしがあって、実際母の義理の兄がわざわざやってきて、昔みたいに牛馬のごとく働かされては母の体がもたないと祖母を説得したことがあったそうですから。

今はこんなこともないだろうとは思いますが、この作文を紹介している本の作者も、この中学生の少女が、当時の農家の中での嫁のきがねを、自分の目の位置でしっかり見ていることに感心していました。

「屁」一つで家族の関係が深くえぐり出されている。

こんなことで自由を語るのも何だけれど、そう考えると、「屁」をする自由も認めなくっちゃいけないのかな(;_;)

あぁ、なんだか今日の話題は下品ですみません。

でも自分と羞恥心の感じるところが違う人と出会ってしまうと困りますね。
でもあのおじいさん、神経の太さだけなら、私なんかより長生きしそうだな…





六月の名言集

2005-06-09 22:55:00 | 日々の出来事

もし

幸福な生活を送りたいと思う人々が

ほんの一瞬でも

胸に手を当てて考えれば

心の底からしみじみと感じられる喜びは

足下に生える雑草や朝日にきらめく花の露と同様

無数にあることがわかるでしょう







                ―ヘレン・ケラー―





六月の本棚 『白鳥異伝』

2005-06-08 00:23:00 | 荻原規子

日本のファンタジーで、まず思い浮かべるものは何ですか?

銀河鉄道の夜…となりのトトロ…ドラゴン・クエスト!?(笑)

最近は日本産のファンタジーもたくさん出てきましたが、私が好きなのは、断然「竹取物語」です♪

花婿候補に無理難題をふっかけるところがいいんですよね~

あと、忘れてはならないのが、古典中の古典、「古事記」

高校生の頃、よくわからずに読んでいましたが、ファンタジーの要素は盛りだくさん!

黄泉の国まで奥さんを追いかけて行ったり、大蛇の体の中から剣が出てきたり、顔を洗えば神様が生まれ、姿を隠せば世界が暗闇に閉ざされる。

人間の想像力ってすごいもんだと感心します。

もっとも編纂した当時の人たちは、めーいっぱい大真面目だったんでしょうけど☆

さて、今回ご紹介するのは、そんな日本古来の神話をベースにしながらも、みずみずしい文章と、生き生きとした登場人物が魅力のジャパニーズファンタジー!

荻原規子の『白鳥異伝』です☆

舞台は古代の日本。豊葦原と呼ばれていた時代。

土着の八百万の神々と共に生き、死しても生まれ変わる「闇」(くら)の人々と、不死の体を持ち、死ぬことのない高天原の神の一族「輝」(かぐ)の人々が覇権を争った時代が過ぎ、不死の体に「死」を受け入れることで、二つの血は混ざり合い、しばしの平和が豊葦原の国の訪れたかにみえた…

しかし、長い年月は、人の心の欲を動かし、かつての「不死の力」を再び求めて、あやしく動き出そうとする…

とどまることを知らず、豊葦原の各地に支配を伸ばそうとする「輝」(かぐ)の血に、それを押さえようとする「闇」(くら)の血。

そんな時代に生を受けた二人の子供。

代々「輝」(かぐ)の血を見守り鎮めることを宿命とする巫女の家系、橘の家に生まれてきた主人公、遠子(とおこ)。

一方、もう一人の主人公、小倶那(おぐな)は、幼い時に川で拾われ、遠子といっしょに姉弟のように育てられてきた、自分の両親さえ知らない男の子。

物語は、この少女と少年の二人を中心に、生と死、愛することと愛されること、人間の欲望とそれに立ち向かう人々の強さを、原始の自然の姿と共に、見事に描いています☆

まず、子供時代の二人の描写が微笑ましい♪

駆け回ったり、イタズラしたり、時には拗ねたりケンカしたりするけれど、それでもお互いのことを誰よりも理解している二人☆

この出だしでハートをわしづかみにされました♪

母親と子供の関係も考えさせられます。

自分の子供のように小倶那を育ててきた遠子の母。
一方、自分だけが息子を独占しようとする小倶那の実の母。

遠子は小倶那を取り戻そうと、この母親と対峙しなければなりません。(なにせ成人してからも、夜ごと小倶那は母親に呼び出されるのです、遠子を寝所に残して。

自分以外の女が息子の心に住まうことを許さないゆがんだ愛も、捨て子として遠慮して生きてきた小倶那には、むげに切り捨てることもできない。
この人だけが、自分のために全存在をかけて愛してくれる。たとえ命を失おうとも…

やがて起きた戦乱は、二人の運命を翻弄し、別々の道へといざないます。

この物語の魅力は何だろう、と読み終わってから考えました。

雷を呼び、全てを焼き尽くす「大蛇(オロチ)の剣」。
すべて集めると、死者さえ甦らせることのできるという伝説の勾玉の首飾り。
火の山の麓、クマソ遠征。
東のはてのエミシ討伐。

魅力的で物語を興味深くしてくれるこれらの小道具。

でもそれよりも、やっぱり一番心引かれるのは、誰もがみんな、自分に正直に一生懸命に生きているってこと☆

ほんと、主人公の遠子にしても、けんめいに愛して、追いかけて、戦って、生きるために、自分であるために行動している。

愛する人や、村を守るために戦う人々。
子供を助けるために、自分の身を死地に置く母親。

誰もが打算でも計算でもなく、生きるため、子供たちを守るために、畑を耕し、笑い、川をせき止め、食べて、飲んで、戦って死んでいく。

自分の欲や、他人を利用しようとする人たちが、なんと醜く、苦痛に満ちた生を生きていることか。

そこのところの描写が、読むものに荒々しいけれど、力強い人間の生きる光みたいなものを感じさせてくれるのです☆

山に、森にあって、時に人の命さえ情け容赦なく奪う日本の古代の神々。
人に神の考えを推し量ることはできない。
敬い、畏れ、祈りを捧げるしかないのだ。
それは、人の人生そのものであって、死とは、本来そうしたものなのだ。

「輝」の末裔として「大蛇(オロチ)の剣」を振るう小倶那。

「闇」の末裔として、「勾玉」を手に小倶那の命を狙うことになる遠子。

この二人の運命はいったいどうなるのか?

愛し合いながらも、その人の父親の妃とならなければならない明姫と、それを止められない大碓(おおうす)皇子。

四つの勾玉を連ねた御統(みすまる)の力によって、東の果てから西の果てまでを一瞬で旅する伊達男、管流(すがる)。

何度も何度も生まれ変わり、次の世代に古の知識を語り伝える語り部、岩姫。

まだまだ魅力的な人物がたくさん登場します♪ (明姫がイイ!!)

この『白鳥異伝』は、「輝」の一族がまだ不死だった頃のお話「空色勾玉」と、後世
、最後の勾玉のお語「薄紅天女」とで、”勾玉三部作”と呼ばれています。

日本を舞台にした清々しい古代ファンタジー。

もし、あなたの心に何か響くものを感じたら、一度手に取ってご覧下さい。

遠子たちの駆け回る、原始の日本の風景が、目の前に見えてきますよ☆







荻原 規子  著
徳間書店






日曜日の買出し

2005-06-05 23:52:00 | 日々の出来事

譲り合いの気持ちが大切ですよ、お父さん。

そうすれば、何事もうまくいく。

今日、車を運転していて、そう思いました。
交差点での右折待ちや、お店から出ようとしている車のガラスの向こう。
色んな顔の運転手の顔が見えます。

イライラしている人。
のんびりした人。
必死でキョロキョロしている人。
どこを見ているのかわからない人。

それなりに理由はあるんだろうけど、車は危ないからね。急がず慌てずに行きましょう。

今日は本屋さんに行ってきました。

注文しておいた、山田正紀さんの「弥勒戦争」を受け取りに。

ついでに買ったのは、
トマス・ブルフィンチの「新訳 アーサー王物語」
林芙美江の「浮雲」
フジモトマサルの「長めのいい部屋」(眺め、じゃないですよ♪)

「長めのいい部屋」は絵本なんだけど、動物たちがカワイイし、ストーリーがとぼけているので即決で購入決定!

最近は古い本ばかり読んでいるので、新書コーナーで、角田光代さんの「対岸の彼女」を立ち読み。
公園で娘を見つめる母親に共感しながらも、値段が気になり、購入は延期。
文庫本になったら買おうかな。

帰ってから、読みかけの田中芳樹の「創竜伝1」を読み終わる。
う~ん、何でもアリだな、こりゃあ…

次回にここで紹介したいと思っている、荻原規子の勾玉シリーズ。
復習の意味で、もう一度「空色勾玉」を読み返してみる。
やっぱり夢中になってしまう♪
いいな~こういう雰囲気の文章。

ずいぶん長く放っりぱなしにしていたシュミレーションゲームがようやくエンディング。
でもマルチエンディングだから、あと二回くらいプレーしないといけないらしい。
そんな暇ないな~

なんだかんだで日曜日もアッという間に終わってしまった。

でも、今日はけっこうのんびりできたかな?



読書三昧

2005-06-03 00:13:00 | 日々の出来事

やってしまった*(汗)*

久しぶりに定時で帰れたので、某レストランで五目ラーメンと餃子二人前を食べて栄養補給*(ラーメン)*

帰宅してから、読んでいる本がちょうど佳境に差し掛かっていたので、そのまま読書に突入*(びっくり2)*

気付いたら四時間が経過していました*(涙)*

いろいろやることあったのに~

もう少しだけ、切りが付くまで、あと一ページと、伸ばしているうちに、とうとう最後のページまで。
なかなか止められないんです。

でも、イイ本でした*(ハート3つ)*
感動したな~*(星)**(キラキラ)*

寝不足で明日の仕事に影響しなけりゃいいけど。

まあ、楽しめたからいいか☆



温故知新な日

2005-06-02 00:21:00 | 日々の出来事

今日は早く帰れたので、まだ学生さんが帰宅途中で道を歩いていました。

高校生らしき男の子と女の子が、仲良く手をつないで歩いてる。

あまりに子供っぽい二人なので、ほほえましいけど、二十年前はありえなかったよなぁ~

なんか今の子供たちはあけっぴろげで、うらやましい。(もう年寄りってことかな?)

うちらなんか、あの年頃はバス停で女の子と二人っきりになっても気まずかったのに*(汗)*

もう少し車を進めると、男子中学生が三人、鞄を肩から下げて、道端で立ったまま一冊の雑誌を囲むようにして読んでいる。

なんでそんな所で読まなくっちゃいけないのかわからないけど、ああいうのが楽しいんだよね~♪

こっちのほうはまだわかるぞ☆

深夜になってコンビニに行くと、小さい子供が親と一緒に買い物に来てる。

もう今じゃ驚かないけど、昔は子供は八時になったら寝る時間って言われてたのに…

寝る子は育つじゃないけれど、他人事ながら心配になってしまう。体内時計とか狂ったりしないんだろうか?

まわりの環境が変われば、生活も変わってくるのが当たり前。
案外子供たちの方が上手に適応しているのかも。

なんか、年を感じるなぁ~*(涙)*