昨日再稼動のボタンが押された福井県の大飯原発1・2号機、まだ福島原発における過酷事故の収束はおろかいまだに放射性物質の放出も続き、事故の検証も原因もわからないで原発推進を進めてきた安全保安院や原子力機構の御用学者でさえためらった原発の再稼動を首相の「政治決断」「政治責任」というあまりにも軽い言葉で進めていく政治状況に異を唱えて首相官邸には20万人と言う市民、国民が思い思いに集まり声を上げます。その大飯原発のある福井県のお隣に当たる私達の住む石川県金沢市でも「どいね原発・・・」を市民レベルで立ち上げての取り組みも始まりました。
私はいま最も自然環境を破壊する元凶のひとつに「原発」があることを3.11の福島原発事故で学びました。いま福島をはじめ多くの地では線量の強弱はあるものの人間が立ち入ることを禁止されている地をはじめ人が手入れすることもかなわぬまま放置されている自然が広大な広がりを見せ、そのなかで大小の生きもの達がそのことを知らないままに暮し、人に見られることの無い花たちも咲き続けていることでしょう。私は長い間の山里観察の中で「豊かな自然」というものは人の手が入ることによってこそ保たれ、豊かさを増していくことを学びました。そして多くの花々を撮ってきました。
一見、花を撮ることと原発ゼロへの運動は全く別なことと思われますが実は根っこのところで切り離すことの出来ないほど関係の深いことを知っています。
ということで今日は昨年の7月に撮影した花たちをアルバムにまとめたデジブック「7月の花たち-01」を公開します。忙しい日々でしょうがほんのひとときゆったりとした時間をどうぞ。
デジブック 『7月の花たちー01』