信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

記憶の彼方

2010年06月08日 21時09分31秒 | Weblog
ニュースから流れる菅政権だが、またしても短命政権!と思うことは今回はちょっと違った。
いい加減、国民はどうにかして欲しいと思うが、あまりにも小鳩は情けなかった。

報道から流れて来る評価は酷い物ばかりであったし、実際本音が見えなかった政治家であったなと思う。

最近政治家に初めて興味を持った時を考えてみた。
父親が教員でそのせいかもしれないが、今から50年位前、
社会党委員長の浅沼稲次郎さんが暗殺された時、新聞を片っ端からしまってあった
押入れから引っ張り出し切り抜いた。
中学生が社会党に興味がある訳ないのに、なぜかその時の自分の勢いを点として思い出す。

過去に自民党に投票したわけではないが、その後の社会党の活躍は自分の青春時代と共にどこかへ吹っ飛んでいってしまった。

思えば菅さんが昔、選挙に出馬し、3回だか落選した記憶は遠いけれど、市川房枝さんの選挙を応援していたのはよく覚えている。
秘かに市川さんには憧れた。
学生時代は学生紛争東大紛争、真っ只中暗い時代だったが、就職した時は県職員でスト破りもした。


けれど、熱かった若さも家族を持って子どもを持って、政治へのエネルギーは家族を守る方に廻ってしまっていった。
小泉さん以降の首相の名前は思い出すのに大変苦労する。
みーんな2世の政治家であり、どのくらい国民の実生活を知っているのか・・・・知らないだろう。

涼しい目つきの青年だったあの人が今や首相だ。

父親を高校時代に失い、母親は亡くなって2年経った。
親を亡くすということは、あの世に向かって防波堤になっていてくれたのがなくなってしまい、死ぬという感覚が身近に感じるようになったことである。

今になってから両親を如何に知らないままに、理解することも少なく、自分が歳をとってしまったという残念な思いが段々膨らんできている。
自分の子供達もいつか同じ想いを感じるようになるかもしれない。

浅沼稲次郎さんの話をしてくれた父親には全く僅かな記憶しかないのであるが、いつかあの世で父親に会ったら民社党の話を上手く出来る自信がなく、
中学時代に夢中ではさみを持って切り抜いたあの気持ちだけは伝えられるかな。

   

庭でクレオメの花が咲き始めた