
梅雨があけ、真っ青な青空に各地で熱中症の人数が増加し始めた。
冬の寒さに、もうこんな場所に住むのは嫌だと炬燵にあたりながら
非難していたのに、朝起きると爽やかな空気に離れがたくなる。
ムスメの友人に人手が足りなくて…と先週お願いされて、果実のもぎ取り
を手伝うことになった。
横浜で会社員をしていたご夫婦がこの原村に移住してきて、就農した。
働きもので、どんどん畑を広げて行き驚くばかりの働きぶりだ。
朝、8時にブルーベリー畑に集合し、4人で午前中カシスのもぎ取りをした。
ブルーベリーは良く見るが、カシスは初めてだ。
葉っぱや実がハーブのような香りがしてっ座り込んで摘み取っていてもいいにおいだ。
枝の奥深いところに実っているので覗きこんで摘むのだが、間もなく
不自然な姿勢をしているので腰が痛くなってきた。
それでも作業は面白くて午前中炎天下でびっしょり汗をかきながら
もぎ取りを終了し、摘んだ実の選果を行った。
めでたく目標の20キロを達成した。

いったん家へ戻り昼食を食べ、また午後から今度は場所を変えて
ブロッコリーの出荷作業を手伝う。
傍のブルーベリー畑では少しずつ実が熟してきた。

全身汗で、ずぶぬれ状態になりシャワーを浴び、洋服を取り替え食事を終えると
また出掛ける時間になる。
これまで勤務していた環境はエアコンで、夏でも肌寒いくらいの室内で
体がおかしくなっていた。
農家の人たちは炎天下で大変な働き方をしているのだと実感する。
夕方6時まで畑から収穫してきたブロッコリーを出荷するように包丁で切り取って整理し
箱詰めする。
ブロッコリーも品質別に選別し、虫がいないか、傷んだ箇所が無いか一つ一つチェックし
箱に詰める。
消費者としてこれまでスーパーでブロッコリーを買っていたが選ぶ判断が
生産者から聞くといい加減だったことがわかった。
値段が安い商品の見方を知ることが出来た。
今日は軽トラ1台分の出荷を手伝ったが明日は3台分出荷するそうだ。
朝早く7時に集合しカシスもぎ取りは別な人たちに回り、ブロッコリーの出荷要員になった。
初めての仕事であるが周囲の人たちがイイヒトタチデ、達成感があるしまずは
初日を乗り切った。
洋服を上から下まで2回全とっかえをするので面倒ではあるが、体の毒素を吐き出すようで
気持ちは良い。