信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

面白いことを見つけなくては

2016年01月23日 14時23分54秒 | Weblog




雪景色の中での1週間を過ごした。
マゴのお蔭で退屈とは縁遠く、成長著しいちびの動きでむしろ忙しい。

けれどそれとは別に老境に入った毎日の生活はマゴから離れたら何があるのだ。
生活の中身は季節性が大きく、冬を除いたら何で田舎生活はこんなにやることが多すぎるのか
と床で疲れて倒れこむ日もある。
確かに長年勤めた仕事を離れ、自由な身になったが毎日の日々は個人それぞれ違いが大きく異なるのだろう
なとこの場に及んでわかってきた。

先が短くなってきた老人にとって、友人や趣味、仕事や一般的に支えになるものを持ちなさいと言われても
それが全てではない。
人間長い間の子育てや勤めなど制約された生活から解放されると、追いかけるものが無くなり自由で有り難いが
どこか心の端っこに点のような小さな小さな虚しさを覚えるものだ。
忙しい毎日であればそのシミのような点は引っ込んでいるが、この雪景色のような日にはなぜかデンッと現れる。

定年後まだ3年目なので自由な生活に罪悪感を感じる働き者の団塊の世代のためかなとも思う。
昨日、書店に寄り、大好きな佐藤愛子の新刊を購入して来た。
もう、今年で93歳になるがいつまでも世の中に向かって怒っていて欲しいと願うばかりだ。

孫と私の小さな歴史というタイトルで単行本が出た。
20年間の孫と一緒に撮った写真の年賀状を大公開した。
大作家が孫と一緒のコスプレの写真を毎年撮り、あの美人の佐藤愛子さん
とは考えもつかないびっくり仰天の出来栄えだ。
娘さんと孫の文も写真同様に大変に面白い。

昨夜寝る前にベットで読み始めたら止められなくなり
自分でも不気味だが大きな笑い声で、次々とページをめくってしまう。

世の中のニュースにちぇっと舌打ちし、テレビ番組に失望し、笑いが最近姿を消した自分がいる。
マゴと遊んでいるときはふざけ半分で笑いもあるが、1992年から始まった年賀状のそれぞれの写真は
また別な笑いをもたらし、大いに失望心が増したばあさんにカツを与えてくれた。







    2009年 ままごとの巻
      ー孫と私の小さな歴史からー