信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

老いても学習は続く

2016年01月24日 12時19分27秒 | Weblog
昨夜からの雪で急ぎやることもなく、休日の今朝はベットの中で新聞を読んでいた。
と、ムスメからの電話。
よーちゃんとマゴの声が聞こえる。

最近、母親に電話をかけさせる技を覚え、よーちゃんと言って自分が今何をしているのか報告する。
彼には祖母が二人いるが、母親の実家の祖母はよーちゃん(陽子)と呼び父親方の祖母はばあちゃんだ。
今朝はトーマスのビデオをもう6回も続けて見ているという。

確か20分の番組だがそれを続けて6回とは頭の中はどうなっているのだろう?
後期高齢者寸前のおばあちゃんとは反対に、2歳1か月の脳細胞はいったい何万個ずつ細胞分裂を繰り返し
記憶装置は超スピードで新しいものを取り込んでいるのだろう。

マゴの1歳半くらいからの体と言葉と記憶はそれぞれ1週間単位で発達を見せてくれている。
体は問題なくおばあさんでもこなすことが出来るが、興味を示し始めたおもちゃや絵本、テレビ番組などは
これまで育児から数十年おさらばしているからこれが問題だ。

自分が育てた二人の子供の時代とは何から何まで違い、マゴの今とシンクロしてもあまり役に立たない。
ムスメはキャンデイキャンデイやサリーちゃんとかアニメの出始めでムスコは半魚ドンや怪獣や超合金集めだった。

最近のマゴは、はたらく車のミニカーやきかんしゃトーマスだ。
両手に何等か抱えてやって来る。

おばあさんはマゴといる時は語りかけて常にしゃべりっぱなしだから無口ではいられない。
しかも、この頃は彼の知らないことを大袈裟に話すと途端に尊敬する顔つきになる。

10月など東北新幹線のこまちに乗ったと話したら、3か月たった今でもどこかで新幹線の写真を見ると
よーちゃんと得意げに言うそうだ。

それを聞いたのでばあさん、マゴと会話の帳尻を合わすための努力が必要になったと悟った。
ムスコの時に興味を示さなかった工事車のトラクターやパワーショベル、いやはやこんなに世の中
働く車に生活をお世話になっていたのねと目が覚めた。
名前を間違うと言い直しする羽目になる。

そして、突然マゴは12月中旬頃からきかんしゃトーマスに目覚め、トリコになった。
今や大学受験を目指している姪のムスメが幼いころ凝っていた。
折からクリスマスに合わせNHKでトーマスの特集を組んだ。

全く興味もわかなかったトーマスの番組だがマゴと会話を合わせていかねばならない課題は
高いのでそっと絵本を買ってきたりして、まず学習を始めた。
イギリスのお話とは全く持って知らなかった。

きかんしゃトーマスには仲間たちが数十種類登場する。
しかも聞きなれないソドー島やトップハムハット卿など記憶するには何日もかかりそうだし
言い間違えるとムスメから指摘を受ける。

マゴは何十回も同じお話を見ているので新しい機関車の仲間の名前はたちまちコピーされる。
クララベルやケイトリンやテイモシー、デイーゼル・・・・うんぬん覚えるのは退化してきた脳細胞を
ガツンと言わせねばならない。

しかしきかんしゃトーマスのお話は画像が美しく見ているうちに楽しくなってきた。
もちろん上の空で見ていると覚えられないし何度でも見ないとマゴとの会話の上前をはねられないから真剣だ。

ムスメが一人暮らしのお婆さんが機関車トーマスをテレビで一人で見ているのは何だか面白い図だねと言ったが
知らなかった世界へ飛び込んだようで本当は感謝すべきなのかもしれない。
トーマス以外のキャラクターはまだ5本の指に入るくらいしか覚えられないのだが、マゴとの会話は成り立っている。