信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

甲州ぶどう園

2008年09月21日 16時28分05秒 |  日記
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9月も中旬を越え、お彼岸の時期を迎えた。
今頃本当は残暑で暑くて、しかし過ごしやすい季節のはずが、9月になって何だか週末はいつも雨降りになっていた感じがする。
台風13号がのろのろと居座り、しかも列島を縦断してゲリラ豪雨を伴うので気持ちの良い秋の日差しを感じたのは数少ない。
このお彼岸の週末も台風が過ぎたら台風一過で当然秋日和だろうと思ったが、翌日も雷付きの雨の一日になっている。

昨日は午前中のみ天気が良さそうとのこと、兼ねて気に掛けていた毎年恒例の隣の山梨県に出かけ、ぶどうを作っている上野さんご夫婦を訪ねる。
4年ぐらい前にムスコとヨメ候補が探して知り合い、その後母親も仲間に入り、9月になると訪ねて行き、ぶどうを挟みで切って楽しませてもらう。
その前に、上野ぶどう園に到着するとまあお茶を一杯と言いながら、冷えたぶどうが器に山盛りに盛られて出てくる。
初めの年はその山盛りにおののき、手を出すのがはばかられたが、翌年からは家族といとこ達も加わり、山盛りのぶどうは全部根こそぎ食べ尽くして帰ってくるようになった。
上野さんの話は異業種であるから、知らない世界を教えられ、いつも感心しきって帰ってくる。
口に入れているぶどうの粒、一粒がいかに真冬から半年以上掛けて
何回も上を仰ぎながら手を掛けて、やっと商品化することは知ることは出来ない。
農業でも果樹でも花卉でもその道は何十年も時間を掛けて自分の造り方をマスターするので本当のプロの世界だ。

半年以上掛けて丹精した果物も台風が来れば一夜で駄目になるし、危険と背中合わせの自然には手が出ないし先が読めない仕事である。

今年も新しい品種が目の前に出てきて、色といい、粒といい、美しい形でとても食べるには惜しいため手が出ない。
それでも3時間くらい話込み、気に入ったぶどうを迷いに迷って鋏で切り、お彼岸だからとあちらこちらの仏様に送って頂く。
めったに地元でしか手に入らない添加物なしの甲州ワインも一升瓶で買う。
今や子供達もいない家で誰が飲むのか?と思いつつ、無添加100%なんて滅多に手に入らないので、冷蔵庫で冷やしながらいつの間にかなくなっていくであろう。

帰りは病み上がりの友人宅に寄ってお土産を差し出し、代わりに美味しい夕食をご馳走になり既に真っ暗闇になった原村へ帰って来た。
こうした季節の変化を食べ物で楽しむ地方暮らしは自分自身を優しくしてくれる大事なスパイスになることが間違いないので、引越して来て良かったという思いを今日も心の中にしまって寝た。

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