信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

自給自足の食事

2008年09月23日 22時29分35秒 |  日記
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今日は23日でお彼岸のお中日に当る。
すぐそばの阿弥陀堂では村の住民(主に老人)が集まりお念仏を唱え、法話を聞き、お茶会を催す。
私は午前中、雨が上がり数日間降りに降った雨のため庭の草花が傷み、倒れてしまいそれを直して雑草を抜き、あちこち向いた菊の花のまとめ、コスモスを植えなおした。大家さんが庭にきのこが出たからと持って来てくれる。
見たことがないきのこで大丈夫かいな?とやや心配。
午後から甲斐大泉に出かけて、この21日から23日まで開催されているオープンアトリエを見学する。
といっても35もの陶芸や木工ガラスなどの作家さん達の工房を見て廻るには時間が足りない。しかももう残すこと数時間しかないので、今回は
ガラスの作家のうずというアトリエと何回も訪ねている七尾裕子さんのアトリエに絞って見る。
うずではグラスの製作体験もできるということだが、気持ちが準備できていないし、実演を見ていたら1000度もある窯で真っ赤にとけるガラスを見ていると、そんなに簡単に手を出せないと丁寧にお断りした。
七尾さんは私の顔を覚えていてくれて、優しい笑顔で迎えてくださる。
赤十字のずっと若い同僚が10月に結婚するのでお祝いに色々考えたが、一生記念に残りそうな、ガラスのランプにしようかと見て廻った。
木漏れ日の灯という名前の薄い淡い緑の濃淡のガラスのランプが目に入り、予算オーバーだがそれに決めた。
実は自分が欲しい。
でもまだまだ自分で手に入れるには先のことで、鑑賞するだけで七尾さんには申し訳ない。

ガラスの器の掘り出し品を2個買うが、折から正面からの秋の日差しがガラスの花瓶やランプに差し込み、周囲は林なので木々の香りが満ちていて何と素敵な午後の時間だろうと胸が一杯になる。
ススキの穂が逆光の日差しで白く光り、八ヶ岳や南アルプスの山々は今日ははっきりと見えて田んぼの稲は黄金色に輝き、綺麗な秋の季節になってきた。

家に帰り犬の散歩を終えてから夕食の支度をするが、朝頂いたきのこできのこ汁を作る。
自分の畑で採りたてのナスやじゃがいも、たまねぎ人参などを入れるが
食前酒は昨年作った梅酒とやはり畑から直行のレタスや赤瓜、ピーマンやトマトでサラダも作り今日買ってきたガラスの器に盛る。

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何から何まで手作り野菜で、野菜たちに感謝して一人で乾杯をした。

1昨日依頼してから実に半年振りに電気屋さんが工事に来てくれて、衛星放送のアンテナを設置してくれた。
衛星放送は世界の旅番組や列車の旅など美しい映像を見ることが出来る。お笑い芸人花盛りか毎日クイズ番組で堕落した国内テレビは見るものがないが、ハイビジョンの映像はくっきりと美しい。
スイスからイタリアまでのベルニナ急行の車窓の景色に見とれながら食事をする。
サンモリッツから1800メートルの標高差を駆け上る車窓の景色は世界遺産になっているしヨーロッパのお金持ちが10日以上も年間を通してやって来るそうだ。
それを観ている私は、自給自足の野菜でつつましい食事をしている。
小さな小さな幸せだが気になるのは大家さんが持って来たきのこが毒キノコではないことで、明日の朝は確実に目覚めることを願っている。


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