今年も北杜市大泉在住の陶芸家の高橋正和さんから陶芸展のご案内が届いた。
2月19日から3月1日までであるが、休日しか行けないので今日午後から出かけた。
陶芸展は山梨の長坂にある町立のおいでやギャラリーで開かれている。
昨年も伺い、ご飯茶碗を買ってきた。淡いブルーを基調とした焼きものでこれまで
知り合ってから何点か購入して大切な財産となった。
今回新しく催し物を入れて、作家さん自身で横笛ミニコンサートを開催。
陶芸家として初めて八王子の山中に家を借り陶芸活動を始めたが、
段々近隣の仲間入りをしているうちに、郷土芸の獅子舞の役割が足りなくなり
消滅寸前に横笛を吹く役回りをたのまれてしまったそうな。
全く経験のないことだが頼まれて練習を始め、10年間その地域に住んでいるうちに、
獅子舞の音曲は全部マスターし、最後は陶芸教室の子供達に教えたそうである。
陶芸家が横笛を吹くという図はとてもマッチする。
ギャラリーには観客が集まり、陶芸家が語り部をしながら、笛を吹いた。
目の前で笛を吹くのを見るのは初めてであるが、その音色は何とも心の奥底に浸みいり
耳の中に残っていく。
陶芸を始めて31年目というが、不思議なご縁で陶房を訪ね、それ以来毎年陶芸展でお会いすることになった。
穏やかな語り方と、暖かいまなざしに1年に1度でも必ず出かけては、
ほっとする時間となり心の底から落ち着くことが出来るのである。