Il film del sogno

現実逃避の夢日記

サウルの息子

2016-01-29 00:02:10 | 映画
1/28(木)曇り時々晴れ
難件を持ち越しそうな週末近し。定例の部内会議と進捗芳しからぬ他部署との会議。合間に調書執筆。ランチにメンチカツカレー750円なり。2時間ほどダラダラ残業をして新宿で途中下車。シネマカリテでカンヌのグランプリ、ゴールデングローブの外国語映画賞、更にはオスカーにもノミネーションされてるハンガリー映画を鑑賞。観客4割程度の入り。アウシュビッツ収容所を描いた所謂ホロコーストもの。主人公の背後から死神のように離れないカメラの目線は終始変わらず。ぼやけた遠景では、この世の地獄絵が続いている。絶叫、銃声、怒声、不気味な金属音。音響効果も恐怖をあおる。圧倒的なリアリティ、説明的セリフを排したシナリオ。弱冠38歳の監督のデビュー作とは思えない完成度。これは民族的な血脈、その怨念にも似た情熱がなければ描けない作品であろう。どんよりした重い足取りで帰路に就く。
コメント
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