Il film del sogno

現実逃避の夢日記

しとやかな獣/女は二度生まれる

2011-07-14 02:58:00 | 日記
7/13(水)晴れ
業務関係省略。夕方、暑い会議室で引継打ち合わせ。夜は昨夜に続き新文芸坐で若尾文子の特集に馳せ参じる。本日の演目は川島雄三作品の二本立て。45歳の生涯で50本以上の作品を残しているが、この晩年近くに撮られた2本は、才人といわれはしたが玉石混交の諸作の中でも文句のない傑作だと思ふ。~獣はいま観ても決して古臭くないスタイリッシュな演出で新藤兼人のシナリオも素晴らしい。若尾文子に良家の婦女子は似合わない。やはり逞しく強かなそれでいて可愛いくもある掲題のヒロインが適役である。脇役陣もイキイキしていて全盛時における邦画の勢いを感じる。眼福至福の4時間でありました。
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日本橋/処刑の部屋

2011-07-13 02:16:00 | 日記
7/12(火)晴れ
深夜にサンドイッチの弁当を作って妙に目が冴えて眠れず明け方就寝。奉公先の仕事は閑散期。小説でも書こうかしらん。夕刻、ボスが現れ面接第1弾。来月までに3回は行うそうでご苦労なこってす。定刻退社して池袋まで先週から若尾文子の特集がかかっている。原節子や高峰秀子と違って平日の名画座に来るのはマニアか変人ばかりなり。ガラガラである。本日の演目は市川崑監督作の二本立て。両作とも原作あり、大正初期に発表された泉鏡花と太陽族と囃された石原慎太郎の同名小説。いかにも時代を感じてシミジミしました。映画は世相を映す鏡なり。妍を競う芸妓の世界や破天荒な若者の狂態など、いまも脈々と継がれているような気がしないでもなし。市川演出はこの頃から技巧的で構図など絵画的で素晴らしい。数え上げればキリはないが、あの頃の役者は良いねぇ。凄味や色気がありました。22:20終映。
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健康保険証っていつからカードになったっけ

2011-07-12 00:50:00 | 日記
7/11(月)晴れ
深夜に弁当を作って3時就寝。3時間ほどの睡眠で辛い週明け。湿気の多い暑さも堪える。午前中でほぼ業務終了。扶養家族の再認定などという気の重くなる作業を嫌々行う。午後は睡魔と闘いのらりくらりと夕刻まで。夜は毎度のメンバーと定例会。勝負事での梅雨は明けず。比較的早目に帰路につき、スーパーで弁当の食材を仕入れる。
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上半期の大掃除

2011-07-11 01:28:00 | 日記
7/10(日)晴れ
梅雨明けの快晴。昼寝が効いてパソコンで懐メロなど聞いて朝を迎える。朝食後に部屋の掃除をして書棚を整頓。大きな紙袋ひとつ分の本を自転車の荷台に積んで駅前のブックオフへ。買い取り金額は外食一回分。そのままジムで遠泳を2キロ。定期身体測定体重やや軽減で2ポイントアップ。理想数値まであと一歩。昼に戻って少し仮眠。夕刻から大掃除を始める。滴る汗は相当なものである。夕食、休憩、TV視聴の合間に厠・厨房・廊下などを重点的に磨き午前〇時キリがないので一応の終了とする。気分爽快。
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映画のない土曜日

2011-07-10 01:39:00 | 日記
7/9(土)晴れ
深夜に1時間ほどの仮眠をしたので当然眠れず読書をして朝を迎える。遅ればせながら桜庭一樹の『私の男』を読了。一気に読ませるくらいだからその筆力は相当なものだが、よくよく考えてみると相当気持ちの悪いお話ではある。文章力と構成の勝利なり。明け方に酸辣湯麺を啜って早朝のTVニュースを観る。気分転換にインドアで白球を叩き、その足で近所のシネコンヘ。時間は9時前。未見の作品なく今週は公開作品も少ないのか。ロビーで一服して一時帰宅。居間でゴロゴロしているうちに早夕刻。ジムで遠泳して再度帰宅。珍しく一族揃ったので夕食を作る。3枚1,000円也の豪州産サーロインステーキを焼く。付け合わせにマッシュポテトとニンジンのグラッセ、キノコとピーマンのソテーを添える。アボガドのグリーンサラダと何故か豆腐と若布の味噌汁を併せて調理時間は1時間。その手際と味に自画自賛。やはり道を間違えたと思うのはこんなときである。夕食後、更に居間でゴロゴロしているとアッと云う間に日付が変わる。充実したようなしないような変な一日。
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原子力戦争/ムカデ人間

2011-07-09 05:15:00 | 日記
7/8(金)曇り
降りそうで降らず蒸し暑い一日。やや寝坊して、それでも慌ただしいなかサンドイッチの弁当を作って駅まで小走りし何時もの急行に乗る。そうまでして出勤した奉公先は2/3がお休みである。粛々と業務を遂行して定刻退社。渋谷の名画座では昔懐かしいATGの諸作がかかっている。選んだ演目は昨今話題の原発をテーマにした田原総一郎が書いた同名小説の映像化。そういえば田原はATGで桃井かおりのデビュー作を監督している。監督が黒木和雄で原田芳雄主演。内容をすっかり忘れて33年振りに再鑑賞したが、やはりこれは失敗作だろう。科白棒読みの山口小夜子や風吹ジュンは御愛嬌だが、原発問題を深く掘り下げることなく安っぽいやくざ映画のような展開になっている。終映後、気を取り直してシネクイントでオランダ発のカルト映画をレイトショウ鑑賞。場内若年層で連日満席らしい。題名の通り、マッド・サイエンティストが誘拐した人間を繋げて・・・という奇想天外・言語道断なお話。これは主演男優と被害者(男・女・女)たちの怪演につきる。スプラッター的でチープなB級映画ではあるが、ホラー映画の技法を駆使して、その完成度は高いのでタチが悪い。笑うに笑えなかったが、本国では3部作が決定しているそうな。しかし、馬鹿馬鹿しいこと考える輩は万国共通にいるのですなぁ。湧き出るような人波のセンター街を抜けて帰路に就く。
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ラスト・ターゲット

2011-07-08 04:01:00 | 日記
7/7(木)曇り
曇天続き蒸し暑い。午前中は月次の〆の最後の単純業務に係り、午後からは穏やかな(暇な)日常業務にもどり、Netで鑑賞予定の映画のタイムスケジュールなんぞを確認する。夕刻、早退して有楽町へ徒歩移動。久し振りに訪れたシネカノンが何時の間にか角川映画に変わっていた。程好い傾斜とスクリーンサイズ、何時行っても空いているアクセスの良い好きな劇場である。ロケ地とスタッフを欧州で固めたジョージ・クルーニー主演作を鑑賞。『あるいは裏切りという名の犬』『すべて彼女のために』など欧州ノワールの佳作は独特の悲哀があって大人の映画である。本作もストーリーは任侠もののテンプレートであるが、科白を排した静謐な描写と役者の渋い演技で最後までテンションが落ちない。脱ぎっぷりの良い娼婦を演じたヒロインの女優が魅力的だと思って調べたら、母親が『ゴッド・ファーザー』のアポロニアを演じた女優であった。血統というのは凄い。終演後、余韻に浸って銀ブラ。大手百貨店で長年物色している小物を購入せんと店舗を廻るが帯に短し襷に長し。本当に買い物下手である。最寄駅で簡単な夕食を摂って早目の帰宅。何をするでもなく居間で仮眠、深夜覚醒。これから朝までが長い。
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足場にも色々ありまっせ

2011-07-07 01:05:00 | 日記
7/6(水)晴れ
梅雨はもう明けたのではないか?と、思わせるほどの暑さである。午前中に環境省、経済産業省と霞が関に並ぶ省庁を訪問。恭しく申請書を提出する。所用は20分で完了。昼まで虎ノ門のカフェで油を売る。午後には奉公先の取引業者を集めての事業説明会。続いて安全推進大会。業界から講師を招いてお勉強会や現場監督の実地見聞などなど。定刻退社して新宿で雀友のお誕生祝い。無論真四角なテーブルの上で積もったり捨てたり。主人公のひとり勝ちで散会。重い足取りで定刻帰宅。
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メタルヘッド

2011-07-06 03:03:00 | 日記
7/5(火)曇り時々晴れ
午前中が業務の〆で何とか騙し騙し端末を敲いてフィニッシュ。人間集中せねば何事もならざん。午後も残務処理やら打ち合わせやら。夕刻ボスが現る。近所のカフェで再生計画の説明。定刻で帰れるかと思いきや最後にトラブル発生。ちょうど来社していたSEに救われ1時間弱の残業で済む。夜は渋谷のシアターNで米国インデペンデント作品を鑑賞。『ブラックスワン』の大ヒットがなければ公開されることもなかったであろうナタリーポートマン出演作。突然の交通事故で母親を失い崩壊寸前の家庭に破天荒なロッカーが現れて・・・。ポートマンは冴えないレジ打ちの女を貧乏臭く演じてました。『(500)日のサマー』で気弱な好青年を演じていたジョセフ・ゴードン=レヴィットが一転メタル野郎を好演していたが両者の新境地を知る上でファンには興味深い一作となろう。演出はCMを中心とした新進の映像クリエーターらしいが、繊細な少年の目線でお話は進みラストは少し泣かせる。帰路はジムへ寄ろうと思ったが水着を忘れたことに気がついた。早目に帰宅してTVを観れば、尊大で横柄な大臣の辞任がニュースで繰り返し流れていた。被災地住民不在の馬鹿騒ぎに呆れるばかり。けだし政治家は国民の鏡。我々は我々以上の指導者を得られない。
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人間が機械に支配されてどうする

2011-07-05 01:09:00 | 日記
7/4(月)曇り時々晴れ
・・・だったよね?なにぶん早朝から奉公先の執務室にこもってデーター入力やら訂正やら。廻りの無理解に腹が立つやら呆れるやら。新参者はぐっとこらえて端末の機嫌を伺い、ヘルプデスクのお兄ちゃんと問題解決の長電話。システムエンジニアという職種には本当に頭が下がる。記憶にないほど久し振りに22時過ぎまで作業に没頭する。日比谷周辺は閑散たるもの、されど地下鉄は結構な混みようである。麻雀帰りと変わらぬ定刻帰宅。されど労働の疲労は一味違う。
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中国生まれの小型扇風機

2011-07-04 02:00:00 | 日記
7/3(日)晴れ時々曇り
明け方就寝し不覚にも寝坊して11時台に覚醒。キッチンでブランチを立食してジムで行く。空いたプールで2キロの遠泳と20分の水中歩行をして1時間。サウナでさっぱりして池袋へ出張る。大型家電量販店で扇風機を物色しようとフロアに出れば大層な人ごみである。主要な商品は払底しており、在庫限りは壁掛けなど小型のモノばかり。自室用に最小モデルを購入。1,980円也。並びのカフェで一服。異色の経歴を持つミステリー作家の新作を一気読み。ラストの辻褄合わせが少し苦しいが大したストーリーテラーである。これは映画になる?スーパーで食材を仕入れて帰宅。夕餉はスペシャル冷やし中華。初物である。食後、古いイギリス映画をDVD鑑賞。書棚にクリップで止めた小型扇風機はモーターの音が五月蠅く、その送風は優雅とは程遠く暴力的である。ドンと来い猛暑。
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ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える/小川の辺〈ほとり〉

2011-07-03 02:11:00 | 日記
7/2(土)曇り時々晴れ
深夜に水周りの掃除をする。ピカピカに輝くステンレスを眺めて至福の一服。明け方就寝9時起床。ネットで予約して近所のシネコンで洋と邦の梯子鑑賞。午前中の1本目はスマッシュ・ヒットしたおバカ映画のパートⅡ。前回のフレームをそのまま踏襲して舞台はタイのバンコックへ。馬鹿らしさもアクションもスケールアップ。これは笑った。ラストの写真集はお約束の通り。トラブルメーカーのザック・ガリフィアナキスの怪演が頼もしい。幼児性が抜けきらない彼の回想シーンが実は最も映画的でこの作品本来の肝だと思ふ。午後は職人監督・篠原哲雄の新作。初期の佳作群からゆるいファンを自認している。原作は藤沢周平の海坂藩ものだが、日記を確認すると実は3年前に同じ主演男優の『山桜』を舞台挨拶付きで鑑賞していた。場内爺さん婆さんでほぼ満席。ストーリーの骨格は毎度お馴染み。真面目な時代劇でありました。東山紀之はいい役者になった。景観麗し、細部に気配りの出来た丁寧な作品だったが、菊池凛子はミスキャストだろう。次回作の『上海』に期待か。夕刻からジムで遠泳とサウナ。夕餉は質素に煮魚とシラスおろしとけんちん汁。それでも江戸の昔に比べれば豪華な献立であろうと自嘲する。
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弁当デビュー

2011-07-02 02:57:00 | 日記
7/1(金)晴れ時々曇り
今年も半年過ぎました。暑さを感じる月初め。朝一番、安全祈願の全体集会あり。神棚に一同柏手を打って黙礼するは怪しき光景なり。本日より弁当を持参する。経済と身体双方の理由が半々。小遣銭に窮し体重の増加も難儀である。本日のメニュー。レバニラ炒め、コロッケ、玉子焼き、トマト。何のことはない、前夜の残飯である。慣れたらひとつ凝った料理でも作ろう、などと決意も新たに箸を使う。締め切り近い入力業務で午後は潰れる。誤操作をリカバリーするのに1時間の残業。退社後は新宿でレギュラーメンバーと高等遊戯を5時間。奉公先で重大発表あった模様で何となく察しはつくが週明けが怖い。心身沈んで定刻帰宅。
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BIUTIFUL ビューティフル

2011-07-01 01:28:00 | 日記
6/30(木)曇り時々晴れ一時雨
と、いう不安定な天候。蒸し暑い。6月晦日。職場では本日で退職する者移動する者あり、月末業務と相まって慌ただしい。昼食に入ったソバ屋で特別にビールのお湿りあり。午前と午後に来客二組。初めて30分の残業をして渋谷へ出張る。ヒューマントラストでアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(いまだに正確に発音できない)監督の最新作を鑑賞。衝撃のデビュー作『アモーレス・ペロス』から10年以上経つのですなぁ。以後、多作ではないが新作に触れて落胆したことがない。だが観客は20名強。作品の質と興行が反比例する好例でありましょう。バルセロナを舞台に下層に生きる男の余命2カ月の葛藤を描いた暗いお話である。しかしハビエル・バルデムはどんな役もこなす。華やかな観光地の裏社会に犇めく雑駁な人々の日常と併せ主人公の生活は痛々しい。観る人を深淵な心持にさせる佳作なり。地下鉄を降りると雨が降り出していた。駅前のカフェで雨宿りの読書を1時間。定刻帰宅。
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