BUNGO ～ささやかな欲望～ 見つめられる淑女たち

10/15(月)晴れ
業務連絡なし。早退気味に奉公先を退けて有楽町で途中下車。角川シネマで先週に続き昭和をテーマにした短編を映画化したオムニバスを鑑賞。宮澤賢治の『注文の多い料理店』は冨永昌敬、三浦哲郎の『乳房』は西海謙一郎、永井荷風の『人妻』は熊切和嘉、とそれぞれ個性派の監督が演出。しかしこれは石原さとみ、水崎綾女、谷村美月という３女優を堪能する作品だろう。もっとも無名な水崎はひょっとしたら化けるかもしれない。黒い涙を流していた美少女谷村が人妻を演じる歳になったのですなぁ。トータルの出来は【紳士編】に軍配を上げたいが、全６篇ともキッチリ≪映画≫でありました。

推理作家ポー 最期の5日間

10/14(日)曇り時々小雨
思い立って深夜に愛車を走らせ近所のシネコンでスーパーレイトショウを鑑賞。演目は推理小説の始祖エドガー・アラン・ポーを主人公にした猟奇サスペンス。内容は予告編以上でも以下でもなし。少し強引なストーリー展開も残忍シーンも観ている間はさほど気にならず。東欧あたりでロケをしたのだろう、19世紀中ごろのボルティモアの雰囲気や良し。原題：The Ravenにもなっている『大鴉』を久々に読み返す。生活の為に描いた推理小説や恐怖小説のほうが著名になるとは皮肉であろう。昼間はインドアとジムでの遠泳で体力強化の一日。

秩父国際カントリー

10/13（土）晴れ
3時起床、車中用朝食（弁当）作りに1時間。スペシャルサンドと特製おにぎり。4時45分ジャストにお迎えの車がやってくる。日の出前の闇の中、帯同3名で関越自動車道に乗り6時前にはクラブ到着。7時コンペスタート。芝は朝露に濡れて少し肌寒いが、無風・晴天、睡眠充分でコンデションは申し分なし。距離はないが凄まじい山岳コースに前半は難儀をするも我慢のハーフ。昼食と長い休憩後のインコースでは徐々に調子もあがり、あわやホールインワンのナイスショットもあり面目を施す。結果は3位で賞品の高級パターをゲット。買い替えを考えていたモデルで無上の喜び。嬉々として帰路にい就く。

はやり評価されてこそ仕事

10/12(金)晴れ
久々に商談がまとまりそうで客先担当者からお褒めの言葉を戴く。つまらない社内調整に腐っていたので尚更嬉し。午後、早目に仕事を手仕舞い夕刻帰宅。インドアで調整して早目の就寝。

5年振りの対戦

10/11（木）曇り
昨夜、火急の用件で携帯が震え、早朝より対応策を協議する。金の無心をしてくる相手も必死である。午後、社内調整に奔走する。定刻退社して新宿でかつての同僚と一戦。戦績は散々であったが会話は弾み楽しき勝負。定刻帰宅して突如床掃除をする。パソコン不調なり。

恵比寿と云えば餃子だそうな

10/10（水）曇り
日常業務記載略。朝夕涼しくなりました。夜は新メンバーの歓迎会。恵比寿駅近くのこじゃれた中華料理店で2時間一本勝負の飲み放題。変わり映えしない同僚と毎度の話題で楽しくもない浮世の義理。2次会もなく単身帰路に就く。車中、百田尚樹のボクシング小説を読了。映画化もされて鑑賞したが、これは小説に軍配を上げたい。主人公ふたりの対比が絶妙で語り口も良し。爽やかでストレートな青春小説でありました。

BUNGO ～ささやかな欲望～ 告白する紳士たち

10/9（火）曇り
休み明けであるが登山のお陰で体調すこぶる良し。新任ボスの挨拶廻りで午後は巨大ビル内を上下する。アフターファイブは評判の蕎麦屋で一献。有楽町で途中下車して角川シネマで昭和を代表する作家の短編を映画化したオムニバス作品を鑑賞。観客10名強。岡本かの子の『鮨』は橋本愛とリリー・フランキー。坂口安吾の『握った手』は山田孝之と成海璃子。林芙美子の『幸福の彼方』は波瑠と三浦貴大。原作は全て10代の頃に読了。自分でも感心することに細部にわたる描写まで良く覚えている。これは大変な拾い物であった。3作品ともプロダクションデザインが実に丁寧で映画的な構図やショットが決まっている。佳作也。大満足で地下鉄に揺られ定刻帰宅。

アウトレイジ ビヨンド／ツナグ

10/8（月）晴れ
７：００起床。愛犬の散歩と朝食。インドアでエクセサイズ後に近所のシネコンで先週末から公開の邦画2本を梯子鑑賞。たけしのヤクザもの続編は予想通りの出来栄え。裏社会の権謀術数とヴァイオレンス。お若い方々にはどう映るのか解らないが、これは北野版仁義なき戦いでありましょう。午後は直木賞作家の小説を原作とした泣かせるお話。３組６名の絆と再生の物語。役者陣の熱演にケチをつける気はないが、エピソードが凡庸過ぎて興が冷める。泣かせようとする演出が完全に裏目に出ている。ジムでひと泳ぎしてスーパーで買い物。帰宅して夕食にスペシャルパスタを作る。

尾瀬ヶ原

10/7（日）小雨後曇り
５：００起床。山荘の朝は早い。朝食をしっかり胃に納めて食後にコーヒー。身支度を整えて名勝の湿原を歩く。360度全く俗世の人工物のない徹底した自然環境と圧倒的な絶景に心身洗われる心地ぞする。縦横に敷かれた木道をガイドに名所の池や橋を巡って１４：００にはバス停まで下山。高速道路で5時間、西新宿のターミナルの着いたのは２１：００。駅前の居酒屋で反省会と次回の山行き計画立案。日付が変わる前に漸く帰宅。さすがに少し疲れた。

燧ヶ岳

10/6（土）曇り
リクライニングもできない夜行列車と早朝バスの堅い座席で数時間の仮眠をして登山口で朝食と昼食ふたつの弁当を渡された。2,300mの頂上を目指してひたすら歩く。登り下り併せて10キロ、休憩や食事を入れて8時間の行程であった。１５：００山小屋着。夕食まで部屋で一服して入浴。三連休の初日で周辺の宿泊施設はどこも満員御礼とのこと。6時には夕食も済んで8時前には就寝。心地よい心身の疲れで8時間ぐっすり眠る。

尾瀬夜行23：55浅草発

10/5（金）曇り
業務連絡略。定刻ジャストに退社して池袋で途中下車。100円ショップで小物のお買いもの。帰宅して準備を整えナップサックを背負って集合場所の浅草へ。同好の仲間4人と夜行列車に乗り込む。3：50会津高原尾瀬口駅着。バスに乗り換え6：10沼山峠着。7：00前には燧岳の山頂を目指す。

エデンの東／タクシードライバー

10/4(木)曇り
日々の雑記更新さえ滞り不甲斐ない。日常業務に大きな進捗なし。定刻退社して池袋で途中下車。新文芸坐にて米国名画を梯子鑑賞。両作とも今更説明不要、映画史に残る傑作である。中高年層中心に６割程度の入り。聖書を題材とした家庭劇は、その後あまた頻出する類似キャラクターの始祖となる。大都会で葛藤する主人公は、複雑な多面体のような当時の若者像を投影している。何度見ても古典傑作には新たな発見がある。大画面を見上げて4時間陶然となる。

凍える牙

10/3(水)曇り後雨
午前中、懸案事項の善後策を練るためのミーティング。船頭多くして船山に登る。昼食にレバニラ炒め。午後は来客ひとくみ、これも懸案プロジェクトの進捗情報交換。外出して打ち合わせ二つ。雨が降り出した有楽町で途中下車。丸の内東映で韓国産クライムサスペンスを鑑賞。観客10名弱は寂しい。原作となっている乃南アサの直木賞受賞小説は刊行時に読了。TVドラマもチラリと観た記憶あり。さすがに大画面で男女優２大スターが競演。お気楽な２時間ドラマとは出来栄えが違う。もう少し刈り込んで編集を整えればなお良かったが、愛犬とヒロインの熱演に星献上。地下鉄一本定刻帰宅。

4人目を探せ

10/2（火）晴れ
午前中に港区の巨大メーカーの海外担当者と3度目の打ち合わせ。午後にはグループのミーティング。夕刻、毎度の宿敵からお誘いあるもあと一人が都合がつかず難儀をする。やりたくもない相手を引っ張り込んで無事開催。戦績は我慢の末の辛勝といったところか。

アウトレットは平日に行け

10/1（月）晴れ
台風一過で朝から快晴。気温も上がって記録的な残暑だそうな。8時台には品川から新幹線に乗って掛川で下車。磐田にある巨大企業で租税公課増額の御案内。お上品な若い担当は承知と快諾。商談10分。折角だからと隣接する同社製品の展示を眺める。昼食は街道沿いのイタリアン。東名高速で岐阜のアウトレットへ。こちらも用向きは午前中と同じ。商談10分。広大な敷地にナショナルブランドが軒を並べて結構な賑わいである。小一時間うろつくも食指が動いた商品なし。物欲のないことが恨めしい。3時にベルギー産チョコレートドリンクを飲んで、遠くに聳える飛騨の山脈を眺める。空はあくまで青く、入道雲は白く厚い。名古屋まで戻り、かつて馴染んだ地下街を散策する。新幹線でうたた寝をしているうちに帰京。ジムでひと泳ぎして定刻帰宅。