エセルとアーネスト ふたりの物語

6/15（火）雲り時々晴れ、夕方一時雷雨
梅雨時らしい目まぐるしくもジメジメする天気。8：00起床。仕事（課題作成その壱）、散歩、朝食、仕事（課題作成その弐）、散歩。昼食に冷凍保存してあった鯛の頭と白子を解凍。さてメニューに兜煮・兜焼・炊き込み飯などが浮かんだが、食器棚のそうめんを見て鯛麺に決定。出刃包丁で真っ二つに割った頭に熱湯を浴びせて臭みを取る。砂糖・みりん・酒・しょうが汁で濃い目のだし汁を作って煮込む。頭を引き上げて身を取り出す。だし汁に白子を入れて加熱。人参・大根・玉ねぎ・ニラ・長葱を薄く細く切って汁に馴染ませる。茹でたそうめんと冷やした薬味と汁をかけて身と白子、胡麻と海苔を散らす。繊細な白身と濃厚な白子、更には野菜が香味を備えて大変な美味でありました。これは高級料亭なら2,500円はとれるだろう。夕方、駅前の床山でサマーカットにしてもらう。帰宅して我が仔と3度目の散歩。夜はアマゾンプライムで英国BBC製作のアニメを視聴。著名な絵本作家の両親を描いたもの。1930～70年代のロンドンの風景と庶民の生活が淡々と描かれる。出会いと結婚・出産・戦争・子供の巣立ち・そして死。90分の尺で大河ドラマを観た気がする。平凡が一番。

グッドフェローズ

6/14（月）雨のち曇り時々晴れ
夜半に梅雨入りを告げる降雨。終日曇天、時折小雨と晴れ間も。8：00起床。9：00までに一日の仕事を終えて、散歩、朝食、掃除、散歩、昼食、読書、散歩、カフェ＆読書、散歩という平均的な一日。夜はアマゾンプライムでスコセッシの旧作を視聴。３０年前の封切時には尾張名古屋に居り、あまりの面白さに続けて２回観た記憶あり。マフィアを描いてゴッドファーザーと双璧だと思うが、本作の方が日常的なエピソードなどは圧倒的に生々しく面白い。優れたドキュメンタリー映画も撮っており、その人物描写は冷徹無比。語り口のテンポやリズムは名人芸でサウンドトラックの選択もエスプリが効いている。眼福の２時間半でありました。

名も無い日

6/13（日）曇り時々晴れ
曇天、夏日も一段落。8：00起床。我が仔と散歩。9：00ファミレスで朝食＆新聞精読。10：50シネコンで先週末から公開の邦画を鑑賞。定員の半数の座席に８割は入っていたので健闘の部類だろう。インディー系の暗いテーマの作品であるが、このキャストからもっと話題になっても良いと思ふ。監督は一昨年≪エリカ38≫で大いに感心した日比遊一。主人公の名古屋市熱田区出身、米国渡米したカメラマンは分身だろう。弟の孤独死は事実なのだろう。ゆえに極めてプライベートなドキュメンタリーに近い見方もできる。祖母・親兄弟・叔父叔母・親友と夭折した同級生の彼女などなど、身近な人間関係の過去と現在が丁寧に描かれる。藤真利子や今井美樹の使い方など実にうまい。滋味多き佳作なり。帰宅して我が仔と２度目の散歩。夜は台所の清掃の仕上げにいそしむ。

キャラクター

6/12（土）晴れ
梅雨を飛ばして夏本番のような好天続く。6：00起床。我が仔と散歩。7：00ファミレスで朝食＆新聞精読。8：25シネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。婦女子中心に３０名前後とガラ空き。企画は川村元気、制作は東宝＝CXのタッグ、監督はCM出身の永井聡、シナリオは長崎尚志のオリジナル、主要キャストに菅田将暉、小栗旬、高畑充希、中村獅童。ファウストよろしく、悪魔的な造形や描写を手に入れ、魂を奪われる漫画家の悲劇。劇中の劇画がおぞましく素晴らしい。ノイズすれすれのサウンドトラックとエンドロールの楽曲もグー。一番感心したのはSEKAI NO OWARIのFUKASE。（最初は石崎ひゅーいかと思った・笑）これは完全に菅田・小栗を喰ってましたな。エグイ・シーンが多く血飛沫に弱い人は要注意。但し、あれだけの陰惨な猟奇連続殺人を描いてもサスペンスがあまり感じられなかった。小綺麗にまとめた演出のせいかな。昼前に帰宅して我が仔と散歩。夕刻からジムで遠泳と水中歩行を各１キロ。サウナで汗を流してスッキリ。

Mr.ノーバディ

6/11（金）晴れ
夏日続く。日中はエアコンをオン。我が仔と散歩、果実のみの朝食、定例のリモート会議、少し仕事、1週間分の買い物、嫌々仕事、我が仔と散歩、野菜サンドの昼食、冷蔵庫の清掃（昨日継承）。夕刻、ショッピングモールのイートインでカフェ＆読書。そのまま併設されているシネコンで18：35上映の洋画を鑑賞。場内単身者ばかり１０名と閑散。主人公は冴えない中年男。強盗に入られたり、バスでチンピラに絡まれたり。実は元凄腕のエージェントで・・・と、まぁ≪ジョン・ウィック≫と骨格は同じ。（シナリオライターが同じだった）倦怠期の妻にコニー・ニールセン、FBI出身の父親にクリストファー・ロイドと脇役はまずまず。前半はテンポ良く、肉弾戦で迫力あったが、クライマックスの銃撃戦は出来過ぎ。毎度ロシアン・マフィアが悪役と云うのも安直なような・・・。この手の作品でスカッとしたい人にはお勧めなのだろう。B級アクションだと割り切って観れば腹も立つまい。帰宅して我が仔と３度目の夜の散歩。少しヒンヤリして心地よし。

冷蔵庫をパントリーにするな

6/10（木）晴れ
快晴続く。7：30起床して9：00までに一日の仕事を終わらす。散歩、朝食、掃除、昼食、散歩、掃除、散歩、喫茶・読書、散歩。冷蔵庫の本格整理と洗浄。冷蔵冷凍物を全て出して棚や間仕切りも取り外す。黄ばみやクスミや水垢もスポンジ、メラミンフォーム、ナイロンの不織布、ダスターなど総動員して磨き上げる。清掃よりも中に入っている、忘れ去られた怪しき食材の方が始末に困る。鯛の頭、ジャム各種、缶詰数種、ミイラ化された野菜などなど。昼食に野菜（５種）パスタ、味付けに明太子とニンニク。豚のロースと鯵の薄切りも合わせる。すべて冷蔵庫から出てきたもの。麺はグルテン５０％オフを使用。夜はPCにて韓国ドラマと邦家の深夜ドラマを視聴。出来はまぁまぁ。ロハで観ているので批判精神も湧かない。

はるヲうるひと

6/9（水）晴れ
文句のない快晴。7：00起床、我が仔と散歩。8：00ファミレスで朝食＆お仕事。正体不明の中年男が怪しき雑誌を読んでいたり、うら若い女性がグイグイビール飲みほしていたり、平日朝のファミレスも面白い。3時間近く粘って徒歩で池袋まで。HUMAXにて12：55上映開始の邦画を鑑賞。驚いたことに場内３０名ほどの観客の過半が２０代とおぼしき女性たち。離れ小島の女郎屋が舞台のヘビーな内容。曲者役者で通っている佐藤二朗の監督（脚本）作。前監督作≪memo≫は未見。正直、ムロツヨシとか佐藤二朗は、あまり良い（面白い）と思ったことがないのだが、シリアスな役もできる器用な役者だとは思ふ。一部では話題となっている本作は、確かにTVドラマでは企画が通らない、映画ならではの挑戦（意欲）的な内容である。特段性風俗方面の事情には明るくないが、今でも鄙びた地方都市では、ありそうな設定である。昔のピンク映画などでもこの程度の≪文学性≫を備えた作品は幾らもあった。いまでも下北沢あたりで小劇団が取り上げそうなテーマだな、と調べてみると2009年初演の舞台劇の映像化らしい。なるほどさもありなん。無名の競演陣は舞台と同じキャストらしい。人類最古にして決して無くなることはないであろう≪尊く聖なる≫職業。愛のない交媾は虚しいというが、それでは果たして愛とは何か？ 人心の暗黒を役者の熱演で垣間見て戦慄はしたが、後半の両親と愛人の関係（ミステリー）は少々強引か。一般の人にはお勧めできないが、制作サイドの熱意は伝わる異色作だと思ふ。娼婦を演じた4女優の個性と心意気は特筆しておきたい。軽い夕食を馴染の蕎麦屋で摂ってサテライトオフィスに寄って一仕事。帰宅して我が仔と2度目の散歩。19：00近くまで明るいのは助かる。

あぶく銭はキレイに使え

6/8（火）晴れ時々曇り
朝から快晴。布団を干してシーツを洗う。昨日に引き続き台所の食器棚の整理。合間に仕事や散歩や昼食。某電機メーカーの株主総会の案内が来た。腐っても鯛とは良く云ったもので、かつての名門企業はリストラ後も年商３兆円、1千億超えの利益を出して、外資株主との関係改善の為に増配するとのこと。職業柄ついつい財務分析をして冗費があるかなどチェックしてしまうが、株主還元は純粋に慶賀なり。早速郵便局へいそいそと出向き月の小遣いに匹敵する配当を受け取りニンマリ。別段、何に使うという当てもないが鷹揚な気分にはなる。夕刻、散歩がてらに通りかかった公園近くのコンビニのテラスで一服。隣には中学生と思われる女子学生のグループが姦しい。それにしても鈴が転がるように笑っていたが、云っていることの８割が判らなかった。ここは異国か。帰宅して我が仔と３度目の散歩。少しパラついて昼間の熱気がクールダウン。明日も夏日の予報。

スーパーカブ

6/7（月）曇りのち晴れ
7：30就寝、9：00までに一日分の仕事を終わらせ散歩と朝食。あとは台所の食器棚の整理整頓と清掃。昼食に特製冷やしきしめん。夕刻、駅前のカフェで新聞精読。夜はアマゾンプライムでアニメ作品を鑑賞。１７歳の平凡な高校生が原付バイクと出会って・・・と、いうほのぼのするお話。全１０話中５話まで視聴。わが身に置き換えると小・中徒歩、高校自転車、浪人・大学の５年間は原付バイクでありました。メカはともかく、風を切って疾走する快感は乗った者にしか解らないだろう。

兵隊やくざ／コンテイジョン／MAMA

6/6（日）雨後曇り時々晴れ
24：00就寝、5：00起床。雨が降る前に我が仔と散歩。午前中はファミレスでブランチ＆読書。意外や降雨量少なく、午後から晴れ間も見えた。２度の散歩と外食以外は自室PCで映像視聴覚。カツシンの当たり役、シリーズ１作目は監督・増村保造、脚本・菊島隆三、共演に田村高廣・淡路恵子と豪華布陣。名画座で≪座頭市≫≪悪名≫と併せて何度も観た。やや斜陽色が強くなったとはいえ邦画黄金時代の佳作。ソダーバーグの１０年前のパニック映画は、昨今のコロナ禍を予見した内容。公開時ガラガラのシネコンで観たが、今回再見して構成と細部が実に良く出来ている。ラストはギレルモ・デル・トロ製作のホラー作品。初見だが怨霊系のスリラーの教科書のような端正な造り。インテリや武闘系を得意とするジェシカ・チャステインの違った一面が窺える。梅雨入りが見送られてしばらく好天が続くそうな。

映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット

6/5（土）曇り
7：00起床。我が仔と散歩。ファミレスで定番の朝食。そのまま隣のシネコンで一日から公開の邦画を鑑賞。若年層中心にキャパ半数制限あれど８割超えの入りは御立派。原作コミックスあり、TVドラマもあったようだが未見。但し１９年公開の前作は公開翌日鑑賞。浜辺美波が一皮剝けた記念作だと思ふ。骨格は前作通り、奇想天外な学園モノ。贔屓女優の過剰演技と賭博（ゲーム）の独創性や駆け引きやらを純粋に楽しめるかで評価は分かれよう。キャラクターの性格をもう少し掘り下げても良かったか。まぁ原作やドラマのファンを当て込んでいるので説明不足は致し方あるまいか。初見の方が当然インパクトあり、続編はどうしてもクドクなりがち。美波ちゃんやエライザ嬢に学園モノは少々キツイと思ふ。夕刻、再開したジムで1カ月半ぶりのエクセサイズ。遠泳と水中歩行を各1キロ。サウナに入って爽快。そっと体重計に乗ると案の定1キロ増。夕食前に我が仔と3度目の散歩。

るろうに剣心 最終章 The Beginning

6/4（金）雨後曇り
7：00起床。生ごみを出す。霧雨の中、我が仔と散歩。大と小を済ませて慌ただしく帰宅。9：00リモート会議。昼まで我が仔とボール遊び。午後は比較的真面目に仕事。不活発な同僚にカツを入れる。提出物を数種作成。夕刻、愛車に乗って近所のシネコンへ。本日初日17：05上映の邦画を鑑賞。舞台挨拶のライブビューイング付。場内婦女子過半で２割弱の入り。デカい小屋が恨めしい。最終章Finalは4/23に鑑賞済み。全５作足掛け１０年に渡る幕末一大叙事詩が大団円。タイトル通り、本作から第一作へと続く上手いシリーズ構成。前作同様137分の長尺が全く気にならず、キャラが立って役者も皆々熱演。スタッフの叡智と技量が集積されたプロダクションデザインが素晴らしい。史実との絡め方にも無理がなく桂・一生や総司・虹郎など新境地だろう。陰翳のあるキャメラとクライマックスの降雪シーンには大いに関心。今年度を代表する邦画であると思ふ。大満足で劇場を後にする。20：15帰宅。雨の上がった濡れた夜道を我が仔とノンビリ散歩。

徂徠豆腐

6/3（木）晴れ時々曇り
8：00起床。少々体が重い。人混みに出て気疲れしたか。軟になったものである。散歩、朝食、午前中は真面目に仕事。昼食に余ったタイの切り身を焼きそばに加えてみる。白身の淡白さが意外やソース味に合う。午後は台所の大掃除。年季の入った鰹節削り器が出てきた。幼少の頃、朝食のみそ汁に使う鰹節を削るのは自分の担当だった。ネットで調べると本枯節もピンキリで高級品は５千円越えのものまである。隠居生活に入ったら朝から鉋の音を響かせたい。午後、散歩から帰って我が仔をトリマーに預ける。『暑くなってきたので高校球児カットでお願いします』３時間後に見事に刈りあげられた我が仔と対面。夜は人気講談師・神田伯山が語る人情噺を視聴。大昔に宝井琴調で観たことはあったが、TVの深夜帯の放送とはいえ、気合の入った語りっぷりでありました。人物造形やエモーショナルなエロキューションが抜群に上手い。日本人として、こうしたメンタリティは大切にしてゆきたいものでありますな。講談の演目4,500あまり。伯山の持ちネタは１５０ほどらしい。他の演目も聞いてみようかしらん。

ローズメイカー 奇跡のバラ

6/２（水）曇り時々晴れ
5：45起床。出勤日。7：00奉公先到着。２３０通の通知文書を封緘・発送。３時間半を要す。合間につまらぬ打ち合わせが一件。立ち食いソバの昼食。新人研修の一環として財務諸表の入力指導。あれよあれよという間に15：50の退社時刻。新宿で途中下車して営業再開したピカデリーでおフランス映画を鑑賞。場内女性中心に１２名と閑散。入場時に一輪の紅い薔薇を貰った。タイトル通りパリ郊外でバラ園を営む頑固な老婦人、経営は傾き新規採用のワケアリ臨時従業員と起死回生をはかるというお話。カトリーヌ・フロ、貫禄の座長芝居。ハリウッド映画を思わせるベタな設定・展開・エンディング。要所に麗しい薔薇育成の艱難辛苦。その交配で生計を立てている者がいるのですな。欧州映画らしいエスプリを感じたのはラストの花言葉。さすがにホロリと致しました。帰宅して我が仔と涼しくなった夜道を散歩。

明日の食卓

6/1（火）晴れ時々曇り
7：30起床。9：00までキッチリ仕事、と云ってもeラーニング（自主学習）で教科は企業コンプライアンス。昨今内部告発など多いので気を付けましょうということか。昼に特製焼きそば。合間に我が仔と２度の散歩。夕方、緊急事態延長の一方で緩和され再開した近所のシネコンへいそいそと出向き、先週金曜から公開の邦画を鑑賞。場内単身者ばかりたった１０名と閑散。コロナが収束しても劇場に観客は戻ってこないのではないか。ネット動画で劇映画を観ることが益々加速するだろう。先日もアマゾンがMGMを買収するニュースが流れていた。興行業界にとって大いに憂慮すべき事態だろう。肝心の本作。同名の原作小説あるようだが未読。全く予備知識なかったが、相当ヘビーな内容でありました。まずは豪華女優陣の競演・力演に☆献上。同姓同名の１０歳の息子を持つ、３人の母親の物語。環境こそ違え、彼女たちを徐々に不穏な外圧がジワジワと迫ってくる。事象は理不尽であり、遂には不条理となって爆発する。デフォルメされたモンスターチルドレンに背筋も凍る心地。真面目に葛藤する母性に対して男は全くだらしがない。菅野・高畑・尾野の三名は無論のこと、山田真歩・烏丸せつこ・真行寺君江の良い仕事振りを特筆しておきたい。それにしても監督・瀬々敬久はやはりインディー作品で冴えますな。20：00終演。帰宅して我が仔と３度目の夜の散歩。