知り合いの、グループ展をみるために友人を誘って鎌倉へ。北鎌倉駅の改札で11時に待ち合わせ。友人Aは北鎌まで歩いて30分、友人Bは北鎌まで上り電車でやってきてた。途中でその二人から「北鎌ホームは初詣状態」とメールが入った。ゲゲッ!本当だ。ローカル線無人駅の雰囲気満載の北鎌にものすごい観光客が殺到。ホームから出るまで(正式な改札にはたどり着けなかった)、下り電車3本到着。どんどんホームに人が溢れ、あまりの混雑に喧嘩を始める夫婦もいる。
駅側の対応をけなす人もいる。が、ここは、観光地だけど「鎌倉」だぜ。
駅を出るのに私が手間取ったため、まずは11時30分に友人が予約を取っていてくれた「笹の葉」へ。
普通の古い日本家屋をそのまま使用してる店。お店の方も、暮らしている普通の人みたいだ。小鉢定食1,500円を食す。鮭、脂がのって美味しかった。が、すぐに「並んでいる人がいますので」と追い出される。
「鎌倉」だなあ、と思って外に出たら、ガイドブックを手にした人々が本当に10人以上並んでいた。さらに、どんどん列の後ろに人が並んでる。
そして、グループ展をしている「鎌倉古陶美術館」へ。立派な梁を持ち、廊下も階段も幅があり、材料は日本家屋なんだけど設計が洋風な建物。建物内のステンドグラスやランプも素晴らしい。で、庭も狭いのに風情がある。歳取ったからかなあ、さりげない花に感動してしまう私がいた。
常設の陶器は片づけられていて、全て目的の「猫展」になっていた。が、私も友人も猫にはさして興味もなく、「キャー可愛い!」を連呼する自分達より年上の女性グループに感心した。
ここを観終わったあたりで、すでに私は、鎌倉の自然に魅せられてテンション?
王道の、北鎌倉→鎌倉駅ルートを歩くことにする。
歩道を歩きながら、普通のお宅の植物に感動。
次に、野生の藤の花を見ながら「葉祥明美術館」へ入場。私達が高校生の時、絶大な人気があったメルヘン作家だ。「思い出のタオル展」をやっていたが、3人ともやっぱり昔持っていた。
ここも、建物に一番感激。この美術館のコンセプトに基づいて建てたのかな?
それから、限定公開中の「長寿寺」へ。門は小さいし、その門を入ったらやたら真新しい本堂が・・・。なんだ、と一瞬思ったが、中に入ると意外と広いし、ボタンが満開の庭が素晴らしい。
「鶴岡八幡宮でわざわざボタン園行かなくてもいいじゃん」と友人2人も喜んでいた。
歴史があるお寺さんだったんで、足利尊氏の遺髪を祀った墓もある。何気なく入ったんだがら、拾いもん(失礼!)だった。
ボタンの花の前で、私達よりはるかに年上の夫婦に「これ、バラですか?」と聞かれる。良かった、私達よりおバカさんがいた。
そして「建長寺」。友人Aはここの「ママさん座禅会」に参加した事があるそうだ。
私も今まで何回か来た事があるが、(あ~ら、こんなに立派だったんだあ)と感心。近い鎌倉にあるからなんとも思わなかったが、これ、地方都市に一つあったら、大観光地じゃん。ここもボタンが咲き誇ってる。庭園の横の得月楼では、金澤翔子さんというダウン症の人の書の展示会も行われていた。そこで無料で休憩もできた。
そして「鶴岡八幡宮」に寄って、前から気になっていた「その後の大銀杏」に対面! 本当に、前の株からも小さい枝が一杯出てるし、横に埋められてる(のかな?)幹からも、枝が出てて青々とした葉も出てる。確かに復興のシンボルだ。頑張れ!日本!という感じだ。
恐る恐る「小町通り」を歩いてみる。竹下通りみたいだった。おまけにやたら「しらす」の文字が。友人Bは「うちのそばのしらすなのになあ」と言っていた。鎌倉駅まで歩いて、一応鎌倉まち歩きはお終い。
しかし、本当に、歳を取ったからか、花や緑を見るとうれしくてしょうがない。良い所だ、鎌倉! そして、やはり神奈川県はいい所だ。