邦題は最初「身元不明」で公開しようとしたら、震災の影響で、この題名はちょっと・・・となった映画だ。試写会用のプレスは「身元不明」になっている。でも、結局試写会は中止になったんだけどね。
←プレスだけもらって、今日、普通に観た。
だんだん、自分が誰かを謎解きしていくスリラー映画じゃない。あれっ~、なんで4日のこん睡から覚めたら自分が自分じゃなくなってるなあ、おまけになんか殺し屋に狙われてるなあ、というストーリーで、あとは主人公の努力じゃなくて、東ドイツのお爺さんと殺し屋さんの出会いでいきなりどういう事か分かる。
なんで、主人公より、東ドイツの秘密警察のお爺さんの方が魅力的なキャラクターなんだ?
で、いきなりネタばれ~
あの~、なに善人ぶってんですかあ? あなただって、善意の第三者を平気で何人も殺していた人でしょ?
なんで、あんなに大事なカバンを空港に忘れちゃったんですかあ? ドジすぎませんかあ?
主人公と一緒になってハラハラドキドキもしないし、ヒロインのダイアン・クルーガーも美人過ぎて、タクシーの運転手してる違法移民に全く見えなくて現実離れしてるし。
ただ、ベルリンがずっと舞台だから、ベルリン出身者にはうれしい映画かも。ちなみに私のベルリンの思い出は、その前に寄ったブリュッセルで食べたエビに当たって、ホテルのトイレとベッドにずっといたという、哀しい思い出だ。だが、私と一緒にエビを食べた人は、日本に帰ってからA型肝炎で2カ月近く入院していた。
最後に、王子と教授が、世界の飢餓を救うために、私利私欲を全て捨てて、研究成果を発表し無償で提供していた。この時期、なんか感動してウルッときてしまった。