スピルバーグの「シンドラーのリスト」も「ミュンヘン」も観てないないだけど、ノミネートしときながら、今回のアカデミー賞の(も)あまりの無視ぶりに反抗したくなって、観てきた。
まあ、私が反抗の意志で観に行っても、アカデミー協会はもちろん知らないだろうが。
映画の雰囲気は「西部戦線異状なし」(古っ!)を、馬が繋いでいくハッピーエンドファンタージーだった。映像が、100年前のイギリスとフランスを舞台に、目茶目茶きれいなんだが、エンドロールではやたらSFXやアニメーションのスタッフの名前が・・・。
ん~、分からん、どこまで本当の映像なんだ? 主人公の住んでる郊外の農家も、写りこんでる街を消してるのかなあ。綿毛みたいのが舞う、麦科の草の中のイギリス軍の騎兵部隊の画とかきれいなんだけど。疑り深くなってしまう。映画だと割り切らなければ・・・。
あと、馬の演技、どこまで俳優さん達が馬待ちしたんだろう?
ストーリーは、あまりにも甘くて・・・。死にそうな人々はやっぱりどんどん亡くなって、反戦色いっぱいなんだが。敵も味方も区別なく描いて、戦争のむなしさを訴えてはいるんだけど。緩衝地帯でイギリス軍が英語がペラペラのドイツ人と馬を助けるシーンは、やり過ぎでは?でも、この映画の場合は、ラストがああだからいいのかなあ。
まあ、最後あまりにもハッピーエンドで、わざとらしい夕焼けなのに、何となく泣いちゃったし、周りのおじさん達も、ちょっと泣いてた。
音楽が、ジョン・ウィリアムズなので、私の年代にはうれしい。
そして、エンドロールが年より向けなのか、やたら字が大きいんだが、キャストの一番最初に出てきたのは、お母さんのエイミー・ワトソンだった。