3D字幕版で観たんだが、ずっーと飛び出してた。私には、「アバター」より、3Dだった。今まで観たどの映画よりも、全編3Dだった。それに、駅の中の空気まで、目に見えるかのように描かれていた。色使いや駅のそれぞれの場所の描き方が素晴らしい。すごっく映像美。
スコセッシって、映画のドラマ部分だけが評価されてるけど、「ザ・ローリングストーンズ シャイン・ア・ライト」とかで結構カメラで工夫してたから、ジェームス・キャメロン位カメラ好きなのかも。
内容的には「修理の得意なヒューゴ君」だった。主人公の名前はヒューゴ・カプレだけど、今、TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」で、フランスのブレゲの時計をやっていたけど、「カプレ」と「ブレゲ」って、似てるよね。
ストーリーは駅を舞台にした、「愛」の群像劇を織り込みたかったんだろうけど、散漫になってしまってた。
隣の席の男の人、途中寝てました。
ジョルジュ・メリエスも月世界旅行も、ちょっと映画が好きな人なら知ってる素材なんだから、もっとこの人の話に絞れば良かったのに・・・。それに、第一次大戦によって、人の心が荒んで、メリエスの映画が見向きもされない事になってたけど、じゃあ「天井桟敷の人々」は? 第二次大戦中にフランスで、時間とお金をかけて作ったあの映画の存在は?
フランス人がメリエスの映画が廃れた事で反省したんじゃなくて、もともと持っていたフランス人の気質が「天井桟敷の人々」を作製したんじゃないの? 戦争のせいで、メリエスの映画が見向きもされなくなった訳じゃないでしょう。
このストーリーは、ちょっと無理があるんじゃなの? と、思った。
メリエスの奥さんは、「ハリーポッター」シリーズのマルフォイのお母さんだったのね。
ってか、パリ舞台の映画で、スコセッシが監督で、出演者がイギリス人で固められのもちょっと不思議な感じ。
ジョニー・デップが製作に加わってて、一瞬出てるという噂もあって(ヒッチコックか?)、こんな写真もみつけたけど、どうなんだろう?