聴覚障害を持つ10歳前半の子供(しかも男女)が、変態野郎にレイプされ続ける話だよん。しかも聴覚障害だけでなく、親がいないか、いても知的障害者という弱者中の弱者の子供が狙われて、被害者だ。
自分達の味方になってくれる大人に出会って、希望を持って、裁判で一生懸命告発するのに、味方になってくれた大人ごと、ペチャっと潰されちゃう話だ。映画自体はそこで終わっている。
実話で、小説化→映画化で、世論を動かして、法改正されて変態野郎達は懲役されたらしい。
が、映画化で世論を動かして法改正されてそれが適応されるというのも、どうよ?と思うけど。遡及効果ありだったのか?
この事件自体は、日本でも、どの先進国でもあうんだろうなあ。「ドラゴン・タトゥーの女」でもリスペクトは変態後見人にレイプされてたもんなあ。
大津のイジメも、親が頑張って、マスコミが取り上げたから、警察が被害届受理したんだし。
子役の女の子2人、上手だったけど、あんな変態野郎に犯されるシーンとか演じてトラウマにならないのか、心配だ。
主人公の飄々とした感じも、重いテーマだから、力まず良かった。まあ、感情が爆発して思わず蘭の鉢で殴るシーンや、どうしていいか分からず、写真を持ってデモの中をウロウロするシーンも良かったけど。
暗いけど、主人公のお母さんが理解をしめしたり、裁判の中で女の子が立ち向かっていく姿など、わずかな希望もあって、観ていて疲れない(飽きない)造りになっている。
海岸で、「お父さん、お母さんだったらいいのに」というシーンは、クサイ!ありがち!と思うんだけど、やはり涙が出る。
韓国のいろいろな慣例。「前官礼遇」判事を退任して弁護士になって担当した初めての事件は勝たせるのが慣例。校長に学校教育基金という名目で年収分の賄賂。推薦したくれた教授、同窓会など、あらゆすシガラミからの圧力・・・。
李明博大統領も、退任してからのいろんな事(再就職先)考えて、手っ取り早く日本攻撃してんのかなあ。竹島まで泳いだ俳優達も、前の日料亭みたいな場所に呼ばれて、どっかから圧力かけられたのかなあ。と、勘ぐる。
などと思いながら、映画の後韓国料理を食べに行ったら、この時勢、店が空いていた・・・。映画館はいっぱいだったのに。