上野:東京都美術館
「イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452‐1519)。
本展は、アンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵するミラノ時代のレオナルドの傑作《音楽家の肖像》(日本初公開)と、レオナルドのメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められた22葉を一堂に集め、レオナルド作品の魅力とその思考の過程を探るとともに、ベルナルディーノ・ルイーニやジャンピエトリーノら、レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)の油彩、および同図書館・絵画館が所蔵する素描コレクションから精選した珠玉の素描群を通して、レオナルド作品の反響と、イタリアのルネサンス以降の素描の歴史における素描家レオナルドの重要性を明らかにします。」
ということで、ダ・ヴィンチの油彩は「音楽家の肖像」のみ。これは顔、恐かった。『岩窟の聖母』とかエルミタージュの『ブンワの聖母子』とかも顔、恐いよね。
『手稿』の字、私、読めません。なので、ダ・ヴィンチのありがたみを感じるだけで、内容はサッパリ・・・。あっ、本当に鏡文字なんだとかしか、分からん。
1点、人動弓発車機械スケッチをアニメ化して、その使用図をビジュアル化していたけど、そんな風にみせてくれないと、分かんないよ。あっ。ダ・ヴィンチの手稿の設計図を、実際に模型化したり、アニメ化して動かしてする展示会は別にあったな。そっちの方が、《天才の肖像》を感じられたかも。
『洗礼者聖ヨハネ』の明るい模写があった。本当に、これ、真面目に描いたのかしらんと、やっぱり思う。指が上向きなので、この絵が会場のB1Fから1Fの案内、『聖家族と洗礼者聖ヨハネ』も上を指している人がいるので1Fから2Fへの案内ポスターに使われていたのは面白かった。