「国立西洋美術館 × ポーラ美術館 19世紀フランス風景画の革新」
その通り! 国立西洋美術館とポーラ美術館の所蔵作品だけで、モネ36点を中心とした、私でも知っている作者の作品100点の企画展。さすが経済大国日本。こんなにいっぱい持っていたんだ。普段、常設展に飾りきれない作品がいっぱいある訳だ。
そうだよなあ。観光で外国に行って、そこの国の国立美術館に常設展を見に大抵は行くもんなあ。日本の国立美術館だもん。持ってて当然だ。そりゃ、フランス人一家も見にきて、両親が一生懸命子供に説明するわさ。
で、モネを中心に見易く構成されている。おまけに1900年前後と最近の事なので、いろんな事がきちんと客観的資料が残っているので、作品の背景もよく分かる。
「印象派展」への参加を中心に、広いのか狭いのか、フランスで繰り広げられる作家達の創作。まあ、狭いのかなあ。だから、いろいろ分かり易いのかも。
モネは、睡蓮以前の、1880年前半までの方が、私は好きだ。
←「サン=ラザール駅の線路」モネ
でも、モネって、本当に1人でこんなにいっぱい描いたのかあ。まあ、描いたんだろうなあ。1600年前後の【工房制度】じゃないんだしなあ。だから、歳を取ってからは睡蓮ばかりだったんだろうなあ。老いもあって、キャンパスの面積は広いけど、端っこまで塗る元気がなかったんだろうなあ。
そして、ルノワール。左の「エッソワの風景、早朝」は、本当にルノワールらしい淡い明るい光で、少女の肌のように風景を描いてて素敵だった。
なのに、なぜ?
右の「ムール貝採り」
本当に、ルノワールですか? 正直、笑っちゃいました。
写真だと、小さいからまだまとまった絵に見えるけど、原寸大だと・・・。ルノワールには失礼でしょうが、正直な感想です。
左のゴッホの「ばら」、右のピサロの「エヌリー街道の眺め」も素敵。
あと、ギュスターヴ・クールベが良かったけど、彼は《写実主義》に行ったのね。
私は、どうも《写実主義》の方が好きらしい。という事が、印象派の絵を見に行った分かった。
ポーラ美術館、箱根にあるらしいんだが、自動車でないと面倒みたい。う~ん、難しい。