(すっごい内容だなあ。18禁にした方がいいんじゃないの?)と思いながらも、笑いながら観たら、しっかり18禁映画だった。
あったんだろうなあ、実際。日本でも。バブルの頃とか。IT関連とか。オフィスであんな事。
ディカプリオ、レオ様と呼ばれている彼が、ロウソクをお尻にさしたり責められたり、やたら腰を振り、ドラッグをやりまくる。でも、スコセッシと組んだ中では、一番のびのびと無理なく演じてたと思う。なんか、最近のディカプリオの映画って、無理して演じてみてるみたいで、観てて息苦しかったんだもん。
ただ、レオ様ファンの若い人は、この映画、観るの苦しいだろうなあ。
いやあ、モラルとか、ルールとかすっとばして、ベルフォードという実在の人物の、約10年間を描くある意味ジェットコースタームービー。80年代、90年代の音楽や、登場人物のモノローグを効果的に使って、ストーリーがどんどん進んでいく、手法は見事だ。
彼のカリスマ性は分かるけど、なぜ、ここまでウォール街でちゃっかり堂々と、のし上がれたのかは、良く分からん。
頭は良かったし、知識もあったんだろうけど。そして、あのヤクの売人達もそれに重役として付いていけたのかも分かんなかった。結局、だまされる方が、おバカさんって事?
「ケチャップ」で切れる、黙秘を通して途中から離れていくメキシコ人みたいな人が儲け役。あと、やっぱマシュー・マコノヒーが、最初、あれだけしか出てないのに、ベルフォードにすごい影響を与えた人だととっても分かる存在感が凄い。
しかし、ベルフォードの運の強さは凄いよなあ。あの豪華クルーザーが、あんな風になって、しかも飛行機事故も免れて。ニュージーランドでちゃっかり講演。まだ、何かやるかもね。恨みで殺されない限り。