子供の頃、TVで放送してた「2時のロードショー」や「3時の指定席」で観た、白黒の戦争映画みたいだった。タランティーノは「特攻大作戦」を目指していたらしいので、その意味では成功。もっとハチャメチャかと思ったら、普通に観られた。最初に「アラモ」のテーマが流れ出した時はどうなるかと思ったけど。
原題の意味を調べようとしたら、翻訳で出てこなくて、調べたら「INGLOURIOUS BASTERDS」は「Inglorious Bastards」誤字という設定だったのね。
ヨーロッパでは、いかに言葉の壁を乗り越えるのが大変かという映画でもあった。英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語がうまくいかないせいで、どんどん死んじゃうからなあ。白黒の戦争映画では、アメリカ人がヨーロッパ戦線で活躍してたけど、実際は、大変だったんだろうなあ。だから、1章や酒場の会話のシーンでは、ドキドキして結構楽しめた。
ラストの映画館のシーンでは、「ワルキューレ」や「ファイナル・デッドサーキット」でしっくりこなかった分、この映画で溜飲を下げさせて頂きました。ああ、スッキリ! バスターズの大佐への最後の始末のつけ方も良かった。
ハンス・ランダ大佐を演じるクリストフ・ヴァルツは、全編通じて関わってくる唯一の、だからその意味でも主役であるんだが、本当にうまい! どんどん憎たらしくなってくる。
ブラピも頑張ってるんだけど、やっぱタランティーノ本人がやった方が、危ない中尉の感じがもっと出たんだろうなあ。元々私は、監督としてロドリゲスが好きなので、タランティーノは役者さんのイメージが強いのだ。
ショシャナを演じたメラニー・ロランは、今っぽい普段着のカッコの時はカッコいいのに、ドレス着てきちんと化粧したら・・・貧弱でがっかり。ダイアン・クルーガーはやっぱり綺麗だ。
個人的には、ティル・シュヴァイガーをあんなにあっさり殺して欲しくなかったなあ。
もっとB級映画に詳しければ、そして英語が分かった、もっと細かい所(配役の名前とか)でニヤリとできたんだろうが・・・。
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